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World made from WILL 第2話の1     by安綱

2008年05月28日 02時05分37秒 | TRPG関連
NW2ndキャンペーン第二話です。ついに本格的に話が動き始めます。

SPETIAL THANKS
プレイの記録の手伝いをしてくれたミドリ氏に感謝。
CFメモ
PC1 C9 F5
PC2 C10F11
PC3 C7 F12
PC4 C6 F5
PC5 C5 F11

・プレオーオープニング(マスターシーン)

「あら、オーブを入手するのに失敗したんですか?」
「ソ、ソレハ・・」
「駄目な子ですね。仕事は『完璧』にこなすものですよ。」
そう言うと、魔物の体から発している炎が強くなり、その魔物自身を焼き焦がす。
「ギアアアッ!!」
悲鳴をあげのたうちまわる魔物。
それを見届けると、その影は言葉を放った。
「次は失敗しないように。『取り戻したい』のでしょう?」
「・・・」
「そのための力なら、与えてあげましょう。かわりにあなたからは、イロイロと貰いますけどね。」
「イヤダ、イヤ、ヤメ、アアアアアアアアアアア!!! アツイアツイアツイ・・・」
「フフフフフ・・・」
影は魔物に近寄ると、炎はますます燃え盛る。
魔物はもはや悲鳴も上げられず、ただのたうち、震えるだけだった。


今回予告 (太字)
裏界。エミュレーターの棲む世界。
今まで単なる知識としてしか知らなかったそれが、今目の前にあった。
歪み捩れた木々、いつまでも暗い空、纏わり付くような瘴気。
見知った街も物も人も。何もない世界で、それでも人は生き続ける。
己が夢のために、真の自分のために、帰る場所のために、そして側にいる誰かのために。

ナイトウィザード2nd キャンペーン 「World made from WILL」
第二話 「裏界」

「・・・血を流せ」


・オープニング
見知らぬ世界にやって来てしまった一行。
張られた結界の外を見ると、見たことも無い歪み捩子くれた形の植物が蔓延り、
空は見上げても一つの星も見当たらないほど暗く、
そして大気を覆う瘴気が少しずつ浸透してくる。
敷地内の植物も少しづつ枯れてゆき、一行は苦しみ力を奪われる。
(GM あ、最終戦闘力と基本能力値半分ね。)
瘴気に苦しみながらも恭介は遠くから走ってくる小鬼の群れに気が付く。
しかも一方向からだけではなく、同時に三方向からまっすぐに。
一同は短く話し合って、分担を決める。
恭介美森を避難させに、そして扉の前では隼人 穂酒が迎撃の態勢を整える。
はなぜか全身がうずき始め、出遅れてしまう。
ヨハン恭介について行こうとして広間を見た時に、璧 冷子を縛り付けていた所を見て気が付いた。
そこには冷子の姿は無く、縛り付けていたロープと手紙らしきものだけが残されていた。
『美森さんへ。長い間ここにいて面白かったです。
私はもう行かなければならないのでここを去ります。探さないでください。
最後に一つだけ。早くそこを離れたほうがいいですよ。』 中にはそう記されていた。
美森の様子を見に行った恭介は部屋で眠っている彼女の姿を確認する。
恭介が近づくと、美森が目を覚ます。

美森「ちょっと恭介! いったい何がどうなってるの? なんかすごい音がするし、外真っ暗になっちゃってるし!」
恭介「時間が無いんだ美森ちゃん、ちょっとじっとしてて。」
そう言うと美森をお姫様抱っこして部屋から連れ出す恭介。
美森「ちょっと、説明しなさいよ!」
そう言う美森だったが、恭介のいつになく真剣な表情を見て、何も言えなくなる。

一方ゴブリンたちは、屋敷の前で鉢合わせして、何やら騒いでいた。
ゴブリン1「オマエラハドコノ所属ダ?! ココハオレタチ魔王殿軍ノナワバリダゾ!!」
ゴブリン2「ナニイッテヤガル! オレタチハ東方公国ノ直属ダ!!」
ゴブリン3「ナニ! 東方ノヤツラナンカニ手ガラヲワタセルカ!! ワレラ裏界帝国軍ガイタダク!!」
ゴブリンズ「アイツラニマケルナ!! トツゲキ!!!」
そうして突撃してきたゴブリンたち(ゴブリン×3グループ バトルゴブリン×3グループ)を迎撃する二人だったが、すぐに危機に追い込まれる。
なにしろ全戦闘力(=耐久、魔法含む)が半分なので、ろくに防御魔法も飛ばせない。
(GM 見たか、これがゴブリンの真の力だ!!)
穂酒は半分でも20以上ある防御力を生かして耐え続けていたが、
(GM じゃあゴブリン4の攻撃、ダメージは15から、(ころころ)21で。
穂酒 えーと21から(笑)、(ころころ)カン。
GM ・・・予想はしてたけど硬!)
しかし、痺れを切らしたゴブリンたちが陣形にかまわず後衛に突撃して行きピンチになる。
ゴブリンたちの猛攻で隼人が命の危機に晒された時、駆けつけた雛の持つ鍵が光りだす。
まばゆいほどの光が輝き、光の粒子が五人を包み込む。すると、瘴気に苦しんでいた体が急に楽になった。
第2Rにはヨハンも駆けつけてきて、ゴブリンたちはあっさり掃討される。
ゴブリン4「ニゲロニゲロ! アラケス様ヲヨベ!!」
《ゴブリン23Bゴブリン4が逃亡、ゴブリン1Bゴブリン56が倒される。1-4 2-5 3-6がペアなため、どの陣営にも情報が伝わった事になる。》

雛はゴブリンを話術で同士討ちさせようとするも、難しいこと分からない言われ(´・ω・`)

・各人をエミュレイターが見たときの姿
PC1 レッサーデーモン
PC2 ヴァンパイア
PC3 弱いワルキューレ
PC4 一本角赤鬼
PC5 ガーゴイル(ゼニーガの部下風)
美森 スプライト


戦いが終わり騒然としている中、隼人は気付くと全く別の場所に立っていた。
そこには見渡す限りどこまでも続く廃墟があった。とてつもなく巨大な戦乱の跡なのだろうか。そして空には“蒼い”月が昇っていた。
隼人 「ここは?」
見渡すと、そこには一人の女が立っていた。
どことなく狼を思わせる白銀の髪、身に纏っているのは飾り気のない衣、そして担ぐように持っている非常に長大な戦槍。
しかし不思議と殺気も何も感じられない。その姿こそ・・・
隼人 「あなたでしたか、また会いましたね。魔戦士公アラケスさん。」

・回想シーン
マジカルウォーフェアーの一幕。
飛び散っていたのは、夥しい量の血。
横たわっているのは、凄まじい数のウィザード。
天に揺らめく紅い月の光を受けてただ立っているその姿を見て、不謹慎ではあるのだがが、四季邑隼人はそれを綺麗だと感じた。

???「かかって、来ないの?」

そう問われて我に返った。

隼人「気づいていましたか。」

そう言って四季邑隼人は姿を現す。

隼人「ええ、僕はあなたに立ち向かえるほどの力はありませんし、それに僕はただの記録者ですから。」
???「・・・そう。」
隼人「そちらからは来ないんですか?」
???「戦わない奴に、興味はない。」

足元に転がっているウィザードを見ると、容赦なく叩き切られてはいるが、止めを刺されて殺されたものはいないようだ。

隼人「じゃあ、あなたはなぜここにいるんですか?」
???「・・・戦いがたくさんあるから。」
隼人「それでは何のために戦うんです?」

そう問われると、彼女は首をかしげた。恐らく考えた事もなかったのだろう。

隼人「なるほど、わかりました。」
???「・・・・・・変な奴。」

そう言うと、彼女は去っていこうとする。その背に隼人は声をかけた。

隼人「参考までに、あなたの名前を聞かせていただけますか?」
???「アラク=ロナ。アラケスとも呼ばれている。」

そう言うと、彼女は今度こそ去っていった。

・回想シーン終了

隼人「ここは、あなたの月匣の中、というわけですね。」
ロナ「・・・そう。」
隼人「ふむ、これはあなたの、あるいはあなたがたの仕業ですか?」
ロナ「何が?」
隼人「ファージアースからこの裏界へ転移させた事ですよ。」
ロナ「判らない。」
隼人「知らないようですね。それでは・・」
ロナ「知らない?」
隼人「・・・何がです?」
ロナ「シロ。」
隼人「はあ、それはどんなのなんです?」
ロナ「白い。」
隼人「・・・ですから。」
ロナ「そんなに大きくない」
隼人「・・・」

紆余曲折の後判った事。
シロというのは、銀色の毛の巨大な双頭獣のことである。

ロナ「知らない?」
隼人「幸いにして知りません。」
ロナ「探して。」
隼人「僕が見つけたところでどう捕まえろと?」
ロナ「見つけるだけでいい。」
隼人「連絡手段は?」
ロナ「どうにかなる。」
隼人「せめて絵とか描けませんか?」
ロナ「描いたことない。」(でも描いてみた。出来は、ご察しの通り。)
隼人「何処を探していいものやら。」
ロナ「このへん。」

そう言うとロナは地図を取り出して隼人に渡した。

隼人「これ、地図ですか。広い・・・」

いつのまにかなし崩し的に彼女の依頼を受けることになっている隼人。

隼人「けれど、瘴気をどうにかしないとやっていけませんよ?」
ロナ「サロウォンの力がある。大丈夫」
隼人「サロウォン? あの伝説の魔法使いの事ですか?」
ロナ「そう。」
(サロウォン:魔王をも従わせたと言われている伝説の魔法使い。従った魔王はサロウォンの72の魔王といわれている。くわしくは“ロンギヌス”参照)
隼人「それにしても、そんなにそのシロとやらのことが大事なんですか?」
ロナ「違う。やらないといけないこと。」
(隼人PC:ほう、伏線として憶えておこう。)

やがて問答は終わり。ロナは去ろうとして、最後に一言言葉を発する。
ロナ「何故、生きている?」
隼人「は? 生きている理由の事ですか? なぜそんなことを?」
ロナ「悩んでる、ように見えたから。」 気になった。隼人にはそう聞こえた。
まるで自分の心の奥を見透かされたような気になった。
隼人「・・・・・・そうですね。一族のため、でしょうか。楽しいとかは考えない事にしています。」
ロナ「・・・そう。」

ロナはそう言うと去っていった。隼人は、去っていく彼女の顔を直視することができなかった。

隼人は月匣から出されると、元の場所に立っていた。他の人はだれもそのことに気が付いていないようだった。

一行は集まって、これからどうするかを話し合った。
議題は、主に食料の事と今後の行動方針についてだった。
隼人はロナの言の裏を取るため自ら結界まで歩いていき、身を瘴気に晒す。若干変な感じはするが、問題なく活動できた。
鍵の力を怪しむ者も居たが、所持している当人にもさっぱりわからないため保留となった。
行動方針は議論の結果、穂酒が食料を集める間、屋敷内を見回って冷子を探し、早めに屋敷を出る、となった。

以下ダイジェスト
(隼人 あのゴブリン達は何て言ってた?
穂酒 確か、東方、とか。地図には魔王殿が見当たらないな。

恭介 美森はどうなってるんですか?
知覚判定 達成値15
GM 15か。えーと・・・美森の周りにも光は見えるんじゃない?

恭介 街に行っても裏界では困るのでは?
GM 鍵の力には、エミュレーターに、君たちを魔物と錯覚させる力があるよ。鍵すごい! ということで。

隼人 味噌汁は処分します。
ヨハン 放置してったほうが面白いだろ。エミュレイターがかかるかも。)

そして、美森を説得する恭介
美森「ねえ、どうしてもいかなきゃだめかな?」
恭介「うーん、ここにいても何も解決しなと思うし、行くしか無いと思う。」
美森「…わかった。でも恭介、ちゃんと私のことま、ま…」
隼人のPC「マントヒヒ」(一同大爆笑)

穂酒のPC 口挟むかどうか迷ってたのにw
GM それはないわ(笑)

美森「その、あの、案内しなさいよ!」
恭介「(全部分かった上で笑顔で)大丈夫、僕がちゃんと守ってあげるよ」
美森「何であっさり言うのよバカー!!」(ポカポカ)
恭介のPC 月匣でダメージ1/10だから笑って殴られてます。
GM これはひどい。

そして穂酒が料理している間に(穂酒「味を見てくれ」)、恭介は部屋に。
恭介「ちょっと準備してくるよ。」
美森「わかった、早くしなさいよ。」
美森も恭介も、お互いがいる間は笑いあいながら話しているが、見えなくなるとどちらも無表情になる。
それはお互いが想い合うゆえか、それともすれ違いの始まりか。

出発までの短い時間の間に、めいめい顔を付き合わせて話し合う。
※(GMはこの辺で編集を力尽きましたので以下ミドリ氏のメモより抜粋。)
(雛 (穂酒に向かって)こちらはあらかた終わった。俺も手伝おうか?
穂酒 (複雑な顔で)手は足りていると拒否

雛 ソレ(ディバイディングオーブ)はあんたに託す。しっかり守っていくれ。
穂酒 そうか。
雛 退場(PLおにぎりでも握っていくんだった)

隼人はアンゼロットに連絡しようとするが、0-Phoneも繋がらない。

隼人 アンゼロットの依頼で来たのに話が違います。零間さんに話を聞きに行けと言われたんですが、当の零間さんは知らないと言うし。裏があるのでは?
ヨハン マアいつもの事だろう。ちょっと観光しようじゃないか。ここはお宝の匂いがする。
隼人 それにそもそもオーブが目的なら裏界に屋敷を転移させる必要は無いのでは...)

思い悩む隼人が自室へ戻ろうとすると、隣室である恭介の部屋に月匣が展開されているのに気がつく。不審に思った隼人は部屋のドアを叩いてみるが、返事の代わりに聞こえたのは恭介の苦悶の声。
慌てて部屋に飛び込んだ隼人が見たものは、おびただしい血と幾ばくかの肉片と、そしてその中心にうずくまりまさに今自分の左腕を縫合している恭介の姿だった。
隼人「何やってるんですか、恭介くん!?」
恭介「…ちょっと、…準備…をね。」
恭介は自分の両手両足の筋肉の一部を錬金術で作成した強化人工筋肉に付け替えていたのである。(特殊能力“サポートガジェット”取得の演出)
恭介「戦って…分かった。まだまだ…力が…足りてない。…僕は、…美森ちゃんの為に…戦う事くらいしか、…出来ないのに」
隼人「…とにかく雛さんに診てもらいましょう。菌が入っていたらマズい」
恭介「いや、…騒ぎ立てないで。…美森ちゃんに…気づかれる」
隼人「……」

そして短い時は過ぎ、一行は屋敷を後にする。
森の中から開けた平原の方を見たときに、白い巨大な獣と多くの魔物が屋敷のほうに向かっているのに気付いた。

そして森を抜けると、古い城と街(のように見えるもの)があるのを見つけた。
いくら擬態しているとはいえ危険なので、何かあったときに一番逃げやすいヨハンが偵察にむかうのだった・・・

It continewed middle phase・・・
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前回のようにミスなど気づいたら修正してやってください。

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