映画『八百屋お七 ふり袖月夜』を、復元してみよう。
東映のマークが出て、ひばりの歌が流れ、クレジットタイトル。
主題歌:「八百屋お七」
唄:美空ひばり 作詞:野村俊夫 作曲:万城目正
一、月を見てさえ 吉さま恋し まして逢えなきゃ なおさらに 泣いて畳んだ 折鶴だいて 娘十六 恋ごころ
二、忍ぶ小路の 足音きけば 胸は早鐘 みだれ打ち 紅を散らした 顔のぞかれて 知らぬふりする はずかしさ
三、夢も七いろ 吉さま参る 醒めて悲しい 小夜嵐 娘ごころは 燃えてるものを ままにならない 恋模様
以下、あらすじを書いていく。(「キネマ旬報」掲載のものは分かりにくいので、私流に書き直した)
江戸の大火で焼け出された八百屋久兵衛(小杉勇)は、娘お七(ひばり)、手代豆松(堺駿二)とともに駒込の吉祥寺(きっしょうじ)へ避難した。
寺には、吉三郎(錦之助)という美しい若衆が住んでいた。町方奉行所の与力生田左門(加賀邦男)の弟で、子供の頃、無鉄砲な振舞いが多いので、寺に預けられていたのだった。吉三郎は道場に通い、剣の修業に励んでいた。旗本の子弟たちが仲間だった。
お七は、寺で吉三郎を見かけ、一目惚れした。
そして、寺の裏庭で身の上話などしているうちに、互いの同情が愛情に変わり、二人は相思相愛の仲になっていく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/13/a69c33adf2471141f6f2fefe7d8b583f.jpg)
このあたりで、吉三郎に思いを寄せ、ひばりがもう一曲、しっとりと唄う。
挿入歌:「恋の折鶴」
唄:美空ひばり 作詞:野村俊夫 作曲:万城目正
一、歌舞伎役者の 似顔絵に 想い出してる 八百屋のお七 濡れた瞳で 見る空も 恋の駒込 吉祥寺
二、ひとめ見たのが 縁のはし 忘れられない いとしい吉三 晴れていつの日 届くやら ひめた思いの 結び文
三、憎い浮世の 仇風に 逢って別れて どちらに行きゃる 末は身を焼く 恋の火に お七吉三の 涙顔
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/dd/f89cca2cac58b56939f061e86f75ba78.jpg)
しかし、お七には、以前からしつこく思いを寄せる者がいた。江戸の豪商上州屋(永田靖)の一人息子で少々頭の足りない千太郎(大泉滉)だった。
上州屋は、奉行所の筆頭与力十太夫(山茶花究)の権力を借り、ならず者の湯島の竹(原健策)を手先に使って、悪事も働く商人だった。上州屋は、八百屋久兵衛の窮状に付け込み、金の力で娘のお七を嫁に迎えようとした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/84/87bf3d2e67e0af2c5b1ade8d1f645d27.jpg)
お七は吉三郎に相談しようと手紙をしたためるが、その夜、吉三郎は兄左門に呼び出され手紙を受け取れなかった。吉三郎が現れず、諦めかけたお七は父を助けるために千太郎と結婚する決心を固める。
吉三郎は、大火事の下手人が湯島の竹であるとにらんだ兄左門をたすけて、上州屋の動静を内偵していた。
ある時、吉三郎は、湯島の竹に言い寄られる料亭の女将お千代(市川春代)を救うが、彼女こそ、十三年前に久兵衛を嫌って家を出たお七の母であった。お千代は、お七のために料亭を売って借金を返そうと申し出る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/f3/1e2dab69588c2a1e2e9d97377518b3b6.jpg)
お七は、大火は上州屋が悪与力十太夫と組んで金儲けのために湯島の竹に放火させたのだという秘密を知り、逃げようとするが竹に捕えられ、土蔵に監禁される。
上州屋は発覚を恐れ、確証を握るお七を手馴づけようと千太郎をそそのかし、お七に挑ませる。お七の身に危機が迫ったその時――
上州屋に忍び込んでいた吉三郎が勇躍現われる。襲いかかる上州屋の手先の浪人たちと斬り合う吉三郎。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/8c/7abbc926b00c440088f9ef99799219c1.jpg)
吉三郎を助けようと火の見櫓に昇るお七。
お七が必死で鳴らす半鐘の音を聞いて駈けつける左門たち。ついに上州屋一味は捕えられたのだった。
それから幾日。春風のそよぐ東海道に、天下晴れて結ばれたお七と吉三郎の楽しげな道中姿があった。(終わり)
東映のマークが出て、ひばりの歌が流れ、クレジットタイトル。
主題歌:「八百屋お七」
唄:美空ひばり 作詞:野村俊夫 作曲:万城目正
一、月を見てさえ 吉さま恋し まして逢えなきゃ なおさらに 泣いて畳んだ 折鶴だいて 娘十六 恋ごころ
二、忍ぶ小路の 足音きけば 胸は早鐘 みだれ打ち 紅を散らした 顔のぞかれて 知らぬふりする はずかしさ
三、夢も七いろ 吉さま参る 醒めて悲しい 小夜嵐 娘ごころは 燃えてるものを ままにならない 恋模様
以下、あらすじを書いていく。(「キネマ旬報」掲載のものは分かりにくいので、私流に書き直した)
江戸の大火で焼け出された八百屋久兵衛(小杉勇)は、娘お七(ひばり)、手代豆松(堺駿二)とともに駒込の吉祥寺(きっしょうじ)へ避難した。
寺には、吉三郎(錦之助)という美しい若衆が住んでいた。町方奉行所の与力生田左門(加賀邦男)の弟で、子供の頃、無鉄砲な振舞いが多いので、寺に預けられていたのだった。吉三郎は道場に通い、剣の修業に励んでいた。旗本の子弟たちが仲間だった。
お七は、寺で吉三郎を見かけ、一目惚れした。
そして、寺の裏庭で身の上話などしているうちに、互いの同情が愛情に変わり、二人は相思相愛の仲になっていく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/13/a69c33adf2471141f6f2fefe7d8b583f.jpg)
このあたりで、吉三郎に思いを寄せ、ひばりがもう一曲、しっとりと唄う。
挿入歌:「恋の折鶴」
唄:美空ひばり 作詞:野村俊夫 作曲:万城目正
一、歌舞伎役者の 似顔絵に 想い出してる 八百屋のお七 濡れた瞳で 見る空も 恋の駒込 吉祥寺
二、ひとめ見たのが 縁のはし 忘れられない いとしい吉三 晴れていつの日 届くやら ひめた思いの 結び文
三、憎い浮世の 仇風に 逢って別れて どちらに行きゃる 末は身を焼く 恋の火に お七吉三の 涙顔
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/dd/f89cca2cac58b56939f061e86f75ba78.jpg)
しかし、お七には、以前からしつこく思いを寄せる者がいた。江戸の豪商上州屋(永田靖)の一人息子で少々頭の足りない千太郎(大泉滉)だった。
上州屋は、奉行所の筆頭与力十太夫(山茶花究)の権力を借り、ならず者の湯島の竹(原健策)を手先に使って、悪事も働く商人だった。上州屋は、八百屋久兵衛の窮状に付け込み、金の力で娘のお七を嫁に迎えようとした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/84/87bf3d2e67e0af2c5b1ade8d1f645d27.jpg)
お七は吉三郎に相談しようと手紙をしたためるが、その夜、吉三郎は兄左門に呼び出され手紙を受け取れなかった。吉三郎が現れず、諦めかけたお七は父を助けるために千太郎と結婚する決心を固める。
吉三郎は、大火事の下手人が湯島の竹であるとにらんだ兄左門をたすけて、上州屋の動静を内偵していた。
ある時、吉三郎は、湯島の竹に言い寄られる料亭の女将お千代(市川春代)を救うが、彼女こそ、十三年前に久兵衛を嫌って家を出たお七の母であった。お千代は、お七のために料亭を売って借金を返そうと申し出る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/f3/1e2dab69588c2a1e2e9d97377518b3b6.jpg)
お七は、大火は上州屋が悪与力十太夫と組んで金儲けのために湯島の竹に放火させたのだという秘密を知り、逃げようとするが竹に捕えられ、土蔵に監禁される。
上州屋は発覚を恐れ、確証を握るお七を手馴づけようと千太郎をそそのかし、お七に挑ませる。お七の身に危機が迫ったその時――
上州屋に忍び込んでいた吉三郎が勇躍現われる。襲いかかる上州屋の手先の浪人たちと斬り合う吉三郎。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/8c/7abbc926b00c440088f9ef99799219c1.jpg)
吉三郎を助けようと火の見櫓に昇るお七。
お七が必死で鳴らす半鐘の音を聞いて駈けつける左門たち。ついに上州屋一味は捕えられたのだった。
それから幾日。春風のそよぐ東海道に、天下晴れて結ばれたお七と吉三郎の楽しげな道中姿があった。(終わり)
それだけに、懐かしい沢山の写真 、うれしいですね。