錦之助ざんまい

時代劇のスーパースター中村錦之助(萬屋錦之介)の出演した映画について、感想や監督・共演者のことなどを書いていきます。

「錦之助映画祭り」(その6)

2009-01-30 14:38:50 | 錦之助映画祭り
 「錦之助映画祭り in Kyoto」のオープニングも上映スケジュール等が決まったのでお知らせしたい。
 
 4月11日(土曜)、京都・祇園会館にて。
 <上映スケジュール>
 10:00~ 曽我兄弟 富士の夜襲
 12:10~ 独眼竜政宗
 14:00~ 浪花の恋の物語
 16:00~ トークショー:ゲスト有馬稲子さん
 17:20~ 曽我兄弟 富士の夜襲
 19:30~ 独眼竜政宗(終映21:00)
 <入場料>(入れ替えなし)
 当日券 一般1,800円 学生・シニア1,500円
 前売券 1,500円(3月12日より発売)

 当初、上映作品は4本立てを考えていたが、会場費、フィルムレンタル代が高く、入場料も妥当なところで抑えたいので、熟慮の末、3本立てにすることにした。その代わり、「曽我兄弟」と「独眼竜」は二回上映する。上映作品についても、「独眼竜」と「浪花の恋」は初めから決めていたのだが、あと1本を何にするかが難しかった。「一心太助 天下の一大事」「蜘蛛の巣屋敷」「浅間の暴れん坊」「親鸞」などが候補に上ったが……。結局、関係者各位の意見を入れ、「曽我兄弟 富士の夜襲」にすることになった。若き日の美しくて凛々しい錦ちゃんが大スクリーンで観られるので、ファンは満足していただけるだろう。セミオールスター映画なので配役も豪華だ。それに、「曽我兄弟」」は、錦・千代コンビの代表作である。やぱり「錦之助映画祭り」には、東千代之介が共演する映画を上映したいと思う。
 「曽我兄弟」「独眼竜」「浪花の恋」、京都でのオープニングにふさわしい作品ではなかろうか。仇討もの、戦国もの、道行ものが揃って、ゲストが有馬稲子さん。たくさんのお客さんに来てもらいたいと思っている。
 「浪花の恋」とトークショーの時に、定員500人の祇園会館をぜひとも満員にしたい。できれば、超満員に!多分満員にしてもトントンで、もしかして赤字になるけれど、そんなことは言っていられない。盛大な催しにすればそれでいいし、錦ちゃんファンは大いに喜ぶはずだ。ともかく、観客動員がすべて。そのためには宣伝が重要で、あちこちに出来るだけの手は打とうと思っている。
 このブログを読まれている方々も、ぜひ協力していただきたい。


「錦之助映画祭り」(その5)

2009-01-28 23:38:49 | 錦之助映画祭り
 やっと決定した。調整に手間取り、ずいぶん遅れてしまったが、3月の池袋・新文芸坐における日程および上映プログラムは以下の通り。

 パート1 2009年3月8日(日)~3月21日(土)

8日(日)
『一心太助 天下の一大事』
『お役者文七捕物暦 蜘蛛の巣屋敷』<ニュープリント>
*トーク(13:40~) 二代目中村錦之助さん
9日(月)
『笛吹童子 第一部 どくろの旗』
『笛吹童子 第二部 妖術の斗争』
『笛吹童子 完結篇 満月城の凱歌』
*トーク(15:40~) 高千穂ひづるさん
10日(火)
『新選組鬼隊長』
『紅孔雀 第一篇 那智の小天狗』
『紅孔雀 第二篇 呪の魔笛』
11日(水)
『紅孔雀 第三篇 月の白骨城』
『紅孔雀 第四篇 剣盲浮寝丸』
『紅孔雀 完結篇 廃墟の秘宝』
12日(木)
『清水港の名物男 遠州森の石松』<フィルムセンター提供>
『殿さま弥次喜多 捕物道中』
13日(金)
『風雲児織田信長』
『水戸黄門 天下の副将軍』
14日(土)
『隠密七生記』<ニュープリント>
『任侠東海道』<フィルムセンター提供>
15日(日)
『浅間の暴れん坊』<ニュープリント> 
『親鸞』<フィルムセンター提供>
16日(月)
『曽我兄弟 富士の夜襲』
『七つの誓い 黒水仙の巻』
17日(火)
『七つの誓い 奴隷船の巻』
『七つの誓い 凱旋歌の巻』
『水戸黄門』(1957年佐々木康監督)<フィルムセンター提供>
18日(水)
『暴れん坊兄弟』
『弥太郎笠』<ニュープリント>
19日(木)
『家光と彦左と一心太助』
『宮本武蔵』
*トーク(15:35~) 北沢典子さん
20日(金)
『宮本武蔵 般若坂の決斗』
『若き日の次郎長 東海の顔役』<フィルムセンター提供>
*トーク(15:40~) 入江若葉さん
21日(土)
『源氏九郎颯爽記 白狐二刀流』<ニュープリント>
『独眼竜政宗』<ニュープリント> 

 初日は、3月8日(日)。一日ずれてしまった。最終日21日(土)の『白狐二刀流』と『独眼竜政宗』のニュープリント2本立ては圧巻!
 それと、14日のトーク・ゲストに予定していた長谷川裕見子さんがのっぴきならぬ事情があって、いらっしゃれなくなってしまった。日曜の朝に電話をいただき、本当に申し訳ないとおっしゃっていたことをお伝えしておく。裕見子さんは、ものすごく親切で優しい方なので、また次の機会にお招きすることができると思う。「錦之助さんの思い出」の原稿はいただいているので、ぜひ記念パンフを読んでもらいたい。
 ところで、チラシの組版は完成しているので、明日印刷所へ回す予定。次は、記念パンフの制作である。



「錦之助映画祭り」(その4)

2009-01-22 22:47:59 | 錦之助映画祭り
 新文芸坐のチラシをずっと編集制作していて、おおよそ出来上がった。二、三人の方にゲラを見てもらったが、すごく良いという反応だった。上映作品の解説は、錦之助映画ファンの会の副代表のTさんに書いてもらった。どれも簡潔で、いい文章である。それぞれの作品で錦ちゃんの役柄のポイントに触れてあるが、あまり錦之助賛美にならないよう、抑え気味に書いたとのこと。ただし、ところどころに錦之助を称える言葉がちりばめてあるので、錦ちゃんファンは満足していただけるだろう。まえがきは私が書き、その他DTPの一切も私が行った。写真選びとかレイアウトには私の好みが強く出ていると思う。
 映画館の宣伝チラシは、上映作品のスチール写真がどれも小さいのが気にかかっていた。「錦之助映画祭り」のチラシでは、32作品の写真を目いっぱい大きく入れた。それと、すべての写真に錦之助が写っていること。これは言うまでもないが、それぞれに錦之助の多角的な特長が表れている写真を選んだ。Tさんや私の持っている写真のほかに、東映の資料や数冊の写真集から選定した。写真に関しては東映の著作権室のHさんにファックスを送り、すでに許可をいただいているので問題ない。
 写真を大きくした分、作品のデータと解説の文字が小さくなってしまった。が、その点はご勘弁願いたい。老眼の方は読みにくいかもしれない。ところで、チラシの仕様であるが、B5のペラではとても収まりきらず、B4二つ折りでも入らないので、B4+B5の三つ折りにした。つまり、全部で6ページ仕立てで、折りたたむとB5サイズになる。片観音開きという形である。表紙と裏表紙は、四色刷りだと費用がかかるので、二色刷り。黒地に白抜きと桜色の文字を配したシンプルなデザインにしてある。シンプル・イズ・ベスト!それと、「錦之助映画祭り」は、3月に催され、ちょうど桜のつぼみが咲き始める頃なので、桜色がふさわしいと思ってのことである。
 ところで、チラシはほぼ完成したので、あとは最終段階の取り決めがすべて完了次第、印刷会社に原稿を渡す。チラシがあちこちに置かれるのは、2月7日前後になりそうだ。ずいぶん遅れてしまったが、詰めの段階でのいろいろな打ち合わせに手間がかかったためだ。ご理解いただきたい。
 来週月曜のギリギリまで私は、ゲストの招聘交渉を行うつもりである。それからはいよいよ記念パンフの編集制作にかかる。目下、何人かの方からいただいた原稿をワードに打っているところだ。記念パンフをどういう体裁にするかは、思案中。



「錦之助映画祭り」(その3)

2009-01-12 22:29:30 | 錦之助映画祭り
 新文芸坐での上映作品は、2週間で計32本になる。前にここで計31本と書いたが訂正しておきたい。基本的には日替わり2本立てなのだが、『笛吹童子』三部作と『紅孔雀』五部作は1本50分前後の中篇なので、この2本と長編1本と組み合わせるとその日は3本立てということになる。
 『笛吹童子』は、以前新文芸坐で上映した時と同じように、一日に三部作をまとめて上映する。多分9日(月)は「笛吹童子大会」になるだろう。
 『紅孔雀』は第一篇と第二篇をまとめ、『新選組鬼隊長』と組み合わせて上映し、第三篇、第四篇、完結篇は、一日にまとめて上映予定。錦ちゃんの那智の小天狗と沖田総司は、どちらも美剣士で、役柄も似ていると思うが、どうであろう。
 『七つの誓い』三部作は中篇にしてはやや長いが、第一篇の「黒水仙の巻」は『曽我兄弟 富士の夜襲』と組み合わせ、第二篇と第三篇は他の短めの長編と組み合わせて上映する。
 そうすると、3本立ての日が四日できるわけで、全部で32本。これを2週間で一挙上映するわけだ。
 毎日違う作品を次々と上映するので、目が回わりそうになるかもしれない。一日に同じ作品は3回ないし4回上映するが、一日限りなので、その日都合が悪いとその作品は見逃してしまう。ここがツライところだが、首都圏に住んでいる錦ちゃんファンなら万難を排して池袋へ通っていただきたい。日中に仕事をしている人は夜仕事が終わってから観に来なければならない。が、仕事の疲れは元気な錦之助を観れば吹き飛ぶことだろう。しかし、遠方に住んでいる人は、全部観ることはとうてい不可能である。観たい映画が平日に上映されるからといって、文句を言わないで欲しい。
 新文芸坐の方式が良いか悪いかは人によって意見が異なると思う。浅草名画座のように3本立ての同じプログラムを一週間通して上映するのが、昔ながらの方式であるが、この方式だと客が集まりにくいのだろう。浅草名画座は、客の入りがもの凄く悪い日(20名前後)もあるが、よくやっていると思う。ほかに、シネマヴェーラ渋谷と神保町シアターは、それぞれ違うプログラムの立て方をしている。私個人としては、シネマヴェーラ渋谷の方式が一番好ましいと思っている。特集期間の中で2本立ての組み合わせを変えながら、同じ作品を二日ないし三日にわたって複数回上映するやり方である。しかも、入れ替え制なし。ただ、あそこは館内に喫煙所がないので、私のようなタバコ好きは、往生する。いつも休憩時間に受付嬢(可愛い子が多い)に頼んで、館内から出してもらい階下まで一服しに行くことになる。
 まあ、今回の「錦之助映画祭り」は、新文芸坐がやってくれるのだから、映画館の上映方式に従うのは当然である。新文芸坐は、スクリーンの大きさ、音響、座席数、座席の快適さなど、どの点から見ても、申し分ない映画館なので、それで大いに満足すべきであろう。

 追記:3月の「錦之助映画祭り」では、『殿さま弥次喜多』(第三作)と『反逆児』は、上映しないことになりそうだ。フィルムセンターから借りる作品と差し替えるためで、この2作品は11月の映画祭りに回そうと思っている。これも訂正しておきたい。


「錦之助映画祭り」(その2)

2009-01-08 20:41:02 | 錦之助映画祭り
 7日昼、フィルムセンターのチーフのTさんから電話をもらい、申請の認可が下りたと聞く。嬉しいことこの上ない。と同時に、ほっとする。粘った甲斐があった。これで上映作品のラインアップが揃い、「錦之助映画祭り」も盛り上がるだろう。3月の新文芸坐での上映作品は計31本の予定だが、ニュープリント5本だけでは、今一歩、魅力が足りないと思っていた。
 フィルムセンターに借用申請を出した作品は、次の通りである。
『親鸞』(1960年 田坂具隆監督)
『水戸黄門』(1957年 佐々木康監督)
『任侠東海道』(1958年 松田定次監督)
『清水港の名物男 遠州森の石松』(1958年 マキノ雅弘監督)
『若き日の次郎長 東海の顔役』(1960年 マキノ雅弘監督)
『浪花の恋の物語』(1959年 内田吐夢監督)
 *『浪花の恋』は、まず京都の祇園会館で上映する予定。あとの5本は、新文芸坐で上映することになる。ただし、『親鸞』と『任侠東海道』は、フィルムが古く、褪色している可能性があるので、フィルムセンターがチェックしてから貸すとのことだが、多分大丈夫だろう。
 この6本は、東映に貸し出し用フィルムがないため、映画館で上映するのは困難だった作品である。フィルムセンター内で上映するか、東映の了解を得て、記念行事的な映画祭で上映するか、そのどちらかでないとスクリーンで観られなかったものだ。フイルムセンターからフィルムを借りられるということは、「錦之助映画祭り」が記念行事的な催しであると認められたこと、そして主催団体の「錦之助映画ファンの会」が東映とフィルムセンターに公認されたことを意味するわけで、ほんとうに良かったと思っている。昨年はいろいろと厚い壁にぶつかって失望を感じたこともあったが、これで大きな壁が突き破れたと思う。
 あとは、トークショーのゲストを決めること、そして、情報を出来る限り広めることが課題である。

 今のところ新文芸坐へゲストにお招きすることができそうな方々は、二代目中村錦之助さん、入江若葉さん、北沢典子さん、高千穂ひづるさん。
 今日(8日)、長谷川裕見子さんと連絡を取って、オーケーをいただいた。
 出来れば、あともう二、三人のかたをゲストにお招きしたいと思っている。