この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

2007年上半期劇場鑑賞作品一覧。

2007-07-16 23:17:53 | 新作映画
 七月も半ばを過ぎようとしているのに何言ってんだと思われるかもしれませんが、2007年上半期劇場鑑賞作品一覧、及び総括です。


24.ダイ・ハード4.0(6/23)★
23.ゾディアック(6/22)★★★★
22.アポカリプト(6/16)★★★
21.舞妓Haaaan!!!(6/16)★★★
20.プレステージ(6/9)★★★
19.300(スリーハンドレッド)(6/2)★★★
18.ザ・シューター/極大射程(6/2)★★
17.パッチギ!LOVE&PEACE(5/25)★★
16.パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド(5/25)★★
15.スパイダーマン3(5/4)★★★☆
14.バベル(4/28)★★☆
13.ブラック・ダイアモンド(4/7)★★★
12.ブラックブック(4/7)★★★★☆
11.ゴースト・ライダー(4/1)★
10.ナイト・ミュージアム(3/10)★★☆
9.(3/2)★★
8.デジャブ(3/8)★★★★
7.世界最速のインディアン(2/9)★★★
6.墨攻(2/3)★☆
5.どろろ(1/27)☆
4.パプリカ(1/13)★☆
3.ラッキーナンバー7(1/13)★★
2.鉄コン筋クリート(1/1)★☆
1.007/カジノ・ロワイアル(1/1)★★★
(*リンク先は拙ブログのレビュー記事です。)
 
 ★は五つで満点、☆は★の半分です。いうまでもなく★のつけ方は独断と偏見によるものです。世間的に評判がいい『ダイ・ハード4.0』も個人的にはつまらなかったですしね。
 2007年上半期、一番面白いと思ったのはポール・ヴァーホーベン監督の『ブラック・ブック』でした。まさかヴァーホーベン監督の映画を観てその緻密さに唸ることになるとは思ってもみませんでした。
 逆につまんなかったのはやっぱり『どろろ』かな。これは世評と一致するのでは、と思います。高い金を払って日曜朝の特撮番組以下のものを観せられてもね。
 上半期に観た映画の本数は二十四本かぁ。もっと観ていたような気がしていたんですけどね。六月だけで七本観たのでそう思うのかもしれません。
 二十四本観た割には記憶に残ってない作品も多いです。まぁ記憶力の問題なのかもしれませんが。涙。
 下半期は生涯忘れられないような面白い映画を観れたらなって思います。 
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日曜日、やる気なし。

2007-07-15 23:42:42 | 日常
 今日は久しぶりにお昼過ぎに目が覚めました。
 そんなに夜更かししたわけじゃないのになぁ。その前の日に緊張してあんまり眠れなかったからかな。
 目が覚めたからといってやることはなし。
 さすがに予定もないしね。観たい映画もなし。
 いや、やらなきゃいけないことはあったような気もするんだけど、やる気が出ない。

 台風のせいで旅行は取りやめになったのだけれど、案の定というか、明日のジョーというか、台風はどこかに行ってしまった。
 どうせなら九州にとどまり続けて、あぁ旅行は取りやめにしても仕方がなかったな、と思わせてくれたらよかったのに。
 なんてことを書くととんでもないやつ!!と思われるかもしれないけれど、すいません、根性腐ってるもので。

 明日は何をしようかなぁ、はぁ、何も思いつかないや。。。
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来た、喰った、帰った。

2007-07-14 23:59:04 | 日常
 十三日の夜、たっちゃん一行がせまり来る台風をものともせず、九州にやってきました。
 前日に「来れんかもしれん・・・」などという弱気な発言を聞いていたので、大丈夫なんかいなと不安だったのですが、まずは一安心。
 中洲ですでに一杯引っ掛けていたようなのですが、たっちゃんが九州に来るといつも食べに行く久留米のうどん屋に行くことになってJR久留米駅まで迎えに行きました。
 久留米駅まであと一分というところでたっちゃんから電話。
「すまん、せぷ、久留米まで行けんかった・・・」
 よくよく聞くとたっちゃん、特急かもめ号に乗車したらしく、久留米駅の手前の鳥栖駅までしかたどり着けなかったみたいです。
 一応説明しておくとJRの博多駅からは在来線が長崎本線と鹿児島本線が敷かれていて、その分岐である鳥栖駅まではどちらに乗ってもいいのだけれど、その先の佐賀や久留米に行こうと思ったら乗り分けなくちゃいけないんですよね。
 う~ん、特急じゃなく快速だったらまず間違いなく久留米に向かっていたんだけどねぇ。
 まぁ佐賀駅まで行かなかっただけよしとしましょう。
 そのまま久留米駅に来てもらってもよかったんですけど(その方が冷静に考えると早いことは早い)、結局自分が鳥栖駅にまで迎えに行くことにしました。レッツUターン♪
 鳥栖駅にてたっちゃんと感動の(というほどでもない)再会!!
 って荷物少なっ!!
 だって薄っぺらいビジネスバッグを一つ持ってるだけなんだもん。とても二泊の旅行にきた男の荷物とは思えません。
 パンツ、本当に二泊分持ってきとるんかいな、よもや三日間おんなじパンツで過ごすのではあるまいな、と余計な心配をしたくなりました。
 挨拶もそこそこに久留米のうどん屋へ。
 うどん屋と書きましたが、そこはよくあるうどん屋ではなく、うどんをつまみにしてお酒を飲むうどんバーなんですよ。いや、言葉で説明してもわかってもらえないと思いますけどね。笑。
 そのうどん屋であらためて再会を祝し、初対面であるたっちゃんの連れのYさんと挨拶を交わしました。
 いやぁ、めっちゃくちゃ喰いましたね。
 中洲で一杯引っ掛けてきたといってたので、軽く食すだけかと思っていたのですが、バリバリ麺、トマトスープうどん、高菜と明太子のうどん、地鶏のたたき、モツ炒めと三人とも次から次へと注文してそして気持ちいいぐらいに平らげていきました。
 食事をしながら近況を話したのですが、たっちゃん、どーやら仕事を片付け切れなかったみたいです。
「いやぁ、十七日に東京に戻ってないとクビだよ、クビ」とヒクヒクと頬を引きつらせながら笑うたっちゃん。
 アンタは男だよ、たっちゃん!!笑。
 まぁその場は旅行の間は仕事のことを忘れようぜ、ってことで収まったんですが・・・。
 久しぶりのたっちゃんは無論のこと、初来店のYさんもすごく気に入ってくれて、また来たいといってくれました。
 いい加減二人がおねむだったので家に戻ることしました(特にたっちゃんは徹夜だったらしいです)。
 家に着くとYさんは着替える間も惜しく客間にてバタンQ。たっちゃんは寝る前に自分の部屋に来てもらって用意していたプレゼントをあげました。
 プレゼントといっても例の如くUFOキャッチャーの景品ですけどね。
 こ、こんなにもらっちゃっていいの?といってましたが、たっちゃん、景品の数々に半ば引いてました。笑。
 そして就寝、、、だったのですが、自分はなかなか寝付けませんでした。まぁ遠足の前の日の小学生みたいなものですね。
 こんなので果たして明日一日運転できるのだろうかと暗闇の中考えてました。

 翌日は朝の六時には起きてました。
 寝不足ではあったけど、体調には問題なし!!
 よし、今日は車の運転、頑張るゾと思ったのですが、、、
 テレビでは台風四号のニュースが流れてました。
 自分は台風直撃の中、温泉旅行だなんて我ながらアホなことをするもんだよ、とかのん気なことを考えていたのですが、十七日に東京にいなければいけないたっちゃんにはシャレで済まされることではなく、結局旅行は当日になって中止になりました。涙。
 旅館にキャンセルの電話をしたのですが、向こうでも半ば予想していたらしく、またのご利用をお願いしますといった感じで(本来は発生する)キャンセル料は発生しませんでした。
 しばらく自分の部屋でだらだらとしたあと(Yさんにももちろんプレゼントは渡しました)、鳥栖駅に向かいました。
 鳥栖駅からはまたまた特急で博多駅へ、、、たっちゃんを始めとする東京の人は鳥栖、博多間を特急を利用するんですけど、(特急料金の要らない)快速でも十分も変わんないからね!!
 博多から地下鉄で福岡空港へ。空港では払い戻しに少し手間取ったあと、出発までのわずかな時間喫茶店で駄弁りました。来年はリベンジしなくっちゃねぇとか(また台風に祟られたりして)、仕事帰りに飲んだあと友達の家に泊まっただけみたいとか(ほんとそんな感じ)、短くも楽しい時間を過ごしました。
 出発ゲートにてたっちゃんたちを見送りました。
 こうして自分の三連休の旅行は初日で終わりました。
 というわけで現在は何もする気が起きず、ほげ~と無為な時間を過ごしています・・・。
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台風接近中。

2007-07-12 23:55:24 | 日常
 毎年この時期になると精神的にひどく凹みます。
 それはじめじめとした梅雨空に気分が落ち込むから、、、というのはまったく関係なくて。
 まぁ何ていうか、自分が一人だっていうのが痛感できるからなんですけどね。
 そのピークが昨日だったんですけど、幸いシンフォニーさんたちのおかげで最悪の気分は味わうことなく済みました。
 ありがとうございました。

 先日からも予告していたように今度の三連休、盟友のたっちゃんと熊本の内牧温泉というところに遊びに行く予定です。
 が。
 見事に台風接近中、下手すると宿から一歩も出られないってことにもなりかねません。
 それどころか、無事宿にたどり着けるのでしょうか?
 っていう以前に。
 今朝になってたっちゃんから突然の電話。
「ごめん、せぷ、今度の旅行、行けんかもしれん・・・」
 旅行の二日前になってそんな台詞聞きとうないわああああああああああ!!!
 どーやら、たっちゃん、旅行前に片付けるべき仕事を片付けられなかった模様・・・。
 う~ん、責任ある立場の人はこういうときツライね。
 でもまぁ何とかなりそうだという連絡が夕方になってありました。
 そんなわけで、たっちゃん、十三日には九州に来る予定なのに、十二日二十三時現在、どーやら会社で仕事中みたいです。涙。
 頑張れ、たっちゃん、連休は二人で台風に立ち向かうのだああああああああ!!(無理ゆーなっつーの)
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エブリワンのソフトクリーム。

2007-07-11 23:55:35 | グルメ・おやつ
 エブリワンのソフトクリームが好きです。
 っていうか、大好きです。
 エブリワン、こちらではそこそこ見かけるコンビニなのですが、全国展開しているのかな。
 ソフトクリームを販売しているコンビニといえば他にもミニストップやデイリーヤマザキなどがあったと思いますが、エブリワンのソフトクリームが抜群に美味いと思います。
 それも180円の通常サイズの奴じゃなくて、100円のミニサイズのソフトクリームの方が美味い。
 クリーム自体はどちらも同じなんですけど、コーンが100円の方は堅焼きのワッフルみたいな感じで、コーンだけでも超美味なんです。
 観光地とかでもソフトクリームを食べることはありますけど、エブリワンのソフトクリームほどには美味いと思ったことはないなぁ。
 そんなお気に入りのソフトクリームがエブリワンに行けばいつでも食すことが出来るのですから、考えてみれば幸せなことです。
 皆さんもコンビニのエブリワンを見かけたら一度試しに100円ソフトを食べてみてください。
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アドレナリン。

2007-07-10 23:19:23 | 新作映画
 ジェイソン・ステイサム主演、『アドレナリン』、109シネマズ佐賀にて鑑賞。


 先日の記事で自分は散々『ダイ・ハード4.0』のことをこきおろしたけれど、まぁあれですね、具体的にどこがダメか指摘できる映画はまだマシなんだっていうことが『アドレナリン』を鑑賞してわかりました。
 『アドレナリン』、つまんないです。自信を持ってつまらないと断言させてもらいます。
 以上!!

 で終わらせてもいいんですが。
 もうちょっとレビューらしいことを書きましょうかね。

 手段と目的が逆転することがある。
 本来手段とは目的をかなえるためにこそ存在するものだ。
 言葉は想いを伝えるために存在する。ピアノは音楽を演奏するために存在する。
 では意味のない言葉が存在してはいけないか?また、楽曲になっていないデタラメな演奏をピアノでしてはいけないか?
 そんなことはないと思う。
 時に人は意味のない言葉を発したくなるものだし、ピアノで気晴らしにデタラメな演奏をしたところで一向に構わないことだろう。
 ただし、それを演説会や演奏会でされては困る。表現者にはある程度形になったものを提供してもらわなければいけない。
 映画において状況設定というものは作品を盛り上げるために存在する(のだと個人的には思っている)。
 いくら秀逸なフレーズを思いついたからといって、それを三分間繰り返しただけでは楽曲にはなるまい。
 同様にいくら面白いと思えるシチュエーションを思いついたからといってそれだけで映画とはなりえない。作品とするためには何かしらの工夫が必要だろう。
 『アドレナリン』という映画は、主人公が九十分常にハイテンションだったら面白くね?という作り手の思いつきだけで作られた作品だ。
 無論映画のアイディアが何かの拍子に、思いつきで生まれることはままあることだ。また状況設定が何よりも優先される映画があったって、それはそれでありだと思う。
 しかし、存在するのが状況設定だけ、あとは何の工夫も見所もない作品というのは問題だろう。
 本作は遅効性の毒を注射された主人公が迫り来る死の恐怖から逃れようとするスリラーなのか、それとも常にハイテンションであることを強いられた男のコメディなのか、もしくは暴力賛歌のバイオレンスアクションなのか、さっぱり判別がつかない。
 おそらく作り手はそのどれもをやりたかったのだろうが、結局限りなく中途半端でお粗末な作品になってしまっている。
 最大の見所がジェイソン・ステイサムが半ケツをさらしてバイクに乗っているシーンっていうのはお話にならない。
 作り手にはもう少しやりたいことを整理してから作品作りに臨んで欲しい。

 個人的に今までジェイソン・ステイサムの出演作品には、『トランスポーター』シリーズや昨年公開された『カオス』、あとは『ミニミニ大作戦』など、ハズレがなかったのだが、本作でそのジンクスも途絶えてしまった。
 とはいえ、十月に公開される、彼の次回作『ローグアサシン』も観に行くつもりではあるが、この作品も何だかハッタリだけで勝負!!って感じで、、、そうでないことを今から祈るばかりである。 
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滝すべりの出来る滝に行きたい。

2007-07-05 23:01:57 | 日常
 来週、7/14から、ネットの盟友たっちゃんと(たっちゃんの知り合いの計三人で)熊本の阿蘇にある内牧温泉というところに遊びに行きます。
 自分みたいな偏屈な人間を旅行に行こうと誘ってくれる奇特な人間なんて世界広しといえどたっちゃんぐらいなものなので本当にありがたいことだな、って思ってます。
 で、ぼちぼち旅行の予定とかも立てているのですが(泊まる宿は早めに決めてます)、たっちゃんが「滝すべりの出来る滝に行きたい」といいだしました。
 何でもテレビか何かで見て、たっちゃんはその滝がすごく気に入ったみたいです。
 自分も特に予定はなかったので、いいよ、といいました。
 で、「何ていう名前の滝?」と尋ねたところ、たっちゃんいわく「わからん♪」とのこと。わからんってアンタ、気に入ったんなら名前ぐらいメモっとけよ・・・。
「その滝に関して他に何かヒントはある?」と再度尋ねると、「滝すべりが出来る」と、たっちゃん。それは聞いたっつーの。
「じゃ、せぷ、調べといてね!」といってたっちゃんはさっさと落ちて(寝て)しまいました。
 ヒントはそれだけですかい・・・。
 どーやらたっちゃんは同じ九州に住んでいるというだけで自分が熊本のことについて何でも知り尽くしていると思っているみたいです。
 同じ関東に住んでいても東京の人間が神奈川のことに詳しいというわけではないだろうにね。
 本当はその滝について知ってる本人(たっちゃん)が調べるのが一番確実だとは思いましたが、まぁそれはいっても仕方ないので、ネットであとで調べようとそのときは思いました。
 先日映画を観に行った際、そういえば自分は水着を持っていないということに気づきました。水着を持っていないと滝すべりも出来ないよなぁ、そう思ってシネコンのあるショッピングセンターで水着を買いました。
 数日後、たっちゃんに熊本にある滝のことが載っているサイトを教えて、ここに目的の滝があるかどうか、見といてね、ってメールしました。
 翌日、たっちゃんとチャットで会話して、目的の滝があったかどうか尋ねると、あったってたっちゃんは答えました。○○○滝がそれ。
 ○○○滝かぁ、、、この滝なら宿からもそう遠くないみたいだしいけそうだな、と自分はほっと一安心しました(あんまり宿から遠いとね・・・)。
 で、ついでだから聞いたんですよ、たっちゃんに、「水着を買った?」って。
 それに対するたっちゃんの返事。
「水着?何で?」
 ・・・・・・・・。
 どーやらですね、たっちゃんは滝すべりの出来る滝に行きたいのは間違いないんですが、目的はそこでただひたすらマッタリすることだそうで、滝すべりなんてこれっぽっちもしたくないみたいです。
 いや、確かに(滝すべりの出来る滝に行きたいとは言っても)滝すべりがしたいとは一言もいってないけどさ、、、
 んなのわかるかああああああああああ!!!!
 言葉って難しいって思いました。
 つーか、ヨッパーとの意思疎通が難しいです。。。
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烏賊墨で吃驚。

2007-07-04 22:05:37 | 日常
 先日の土曜日のこと、こじゃれたイタリアン居酒屋で食事をしました。
 そこで生まれて初めて『イカスミスパゲティ』なるものを食したのですが、味自体は、ま、こんなものか、っていう感じでした。可もなく不可もなく、つまり記憶に残る味ではなかったのですが。
 翌日になって吃驚!!
 何に吃驚したかってそりゃ、、、言えませんが。
 イカスミスパゲティ、味そのものは記憶に残りませんでしたが、別の意味でしっかりと記憶に刻まれました。
 皆さんも是非一度食してみることをお薦めします。
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きみにしか聞こえない。

2007-07-03 23:59:09 | 新作映画
 乙一原作、成海璃子主演、『きみにしか聞こえない』、ユナイテッド・シネマなかま16にて鑑賞。


 恋愛映画は観ない主義だ。
 なぜか?理由は簡単、恋愛映画を観るとムカムカしてくるからだ。
 世の中にはホラー映画を観ると殺戮衝動に駆られる異常者がいるようだが、自分は恋愛映画を観るとチェーン・ソーを手に持って幸せそうなカップルを後ろから襲いたくなる。もしくは駅前の雑踏でマシンガンを乱射したくなる。もしくは日本刀を片手に(以下略)。
 だが残念なことにというべきか、幸いなことにというべきか、チェーン・ソーもマシンガンも日本刀も手元にないので妄想を実行に移すことは出来ない。
 かつてホラー映画がすべての諸悪の根源とばかりに規制の対象となったが(それは今もだけれど)、どうだろう、恋愛映画を観て異常行為に走る奴がいたら、恋愛映画は規制の対象となりうるのだろうか?
 まぁ常識的に考えてならないだろう。その場合罪を問われるのは100パーセント罪を犯した異常者の方だ。
 結局のところなぜホラー映画が規制の対象となるのかというと、ホラー映画が異常者を生み出すと考えた方が気が楽になる人が世の中には大勢いるからだ。
 残念ながらそうじゃあない。
 もっとも気が楽になりたいっていう気持ちはわからないでもない。

 さて、異常者たる自覚のある自分は、世のため人のため、もしくは幸せそうなカップルのため、可能な限り恋愛映画は観ないように努めているのだが、この『きみにしか聞こえない』は公開前から観に行く気満々だった。
 それはなぜかというと成海璃子の熱烈なファンであるから、、、ではなく、原作者である乙一のファンだったからだ。
 乙一ファン歴は長い。このブログの記事をどれぐらいの人が読むのかは知らないが、その中でも一、二を争うぐらいのファン歴は長いのではないかと思う。何しろ彼のデビュー作である『夏と花火と私の死体』を始め、ほとんどの著作の初版本を持っている。
 持っていないのは新書版が文庫化されたものとあとは人に貸して返って来なかった『暗いところで待ち合わせ』だけだ。
 まったく、人に本を借りて返さないヤツは死ね!!
 などと書くと真っ先に自分も死なないといけないわけだが。
 ともかく、熱烈な乙一ファンとしては観に行かないわけにはいかないのだ。

 さて、肝心の映画の感想だが、、、よかった。異常者たる自覚のある自分でさえも危うくうるっと来そうになった。ごく真っ当な感性の持ち主であれば号泣必至だろう。
 映画は原作に比べ、一つだけ人物設定が改変されたところがあるのだが、これが非常に効果的だった。
 映画化に際しての原作の改変、大概の場合、何で変えにゃならんかったの?といいたくなることが多い。同じ乙一原作の『暗いところで待ち合わせ』では主人公の男性が単なる田舎ものから中国から帰化した青年になっていた。その改変に意味があるようには思えなかった。物語的にその方が盛り上がるからというより、どちらかというとその青年を演じた香港の俳優のスケジュールを押さえられたから改変した、そんな感じだった。
 だが本作の改変は非常に意味があった。小出恵介扮するシンヤがヒロインであるリョウ(成海璃子)の嘘を見抜くのに非常に上手く使われていて感心した。切なさに、思わず泣きそうになった。危く異常者として失格するところだった。
 切ない恋愛物が好き、という方には必見の作品だろう。乙一ファンも充分満足できるクオリティだと思う。
 ただし、上質の恋愛映画を観るとムカムカしてカップルを襲いたくなるという人は当然のことながら観に行くのを止めておいた方が世のため人のためである。 
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ラッキー・ユー。

2007-07-02 23:27:46 | 新作映画
 カーティス・ハンソン監督、エリック・バナ主演、『ラッキー・ユー』、ユナイテッド・シネマなかま16にて鑑賞。

 鑑賞後、あぁ、映画を観た、と実感できる映画がある。
 映画を観たのであれば、そのことを実感できるのって当たり前だろ、そう思う人もいるかもしれないが、そうじゃない。
 例えば、生きているからといって、実際に生きていると実感できることなんてそうはないはずだ。
 生きていると実感できることが素晴らしいことなのであれば、映画を観たと実感できる映画もまた同じことがいえるのではないだろうか。

 先日の『ダイ・ハード4.0』のレビューで自分はこんなことを書いた。
 この映画の脚本を書いたヤツは観客はアホだと思っているアホだと。
 『ダイ・ハード4.0』は結構な興行収入を稼いでいるようだが、そのことを撤回するつもりはない。観客もまた何よりもわかりやすさを求めているということなのだろう。そのうちわかりやすさが至上の命題となって登場人物がネームプレートを胸につけるか、履歴が書かれたプラカードを掲げている映画が出来るのかもしれない。
 『ラッキー・ユー』の脚本の上手さには舌を捲いた。
 冒頭の主人公ハックと質屋の女主人の会話のシーン、ほんの五分ほどのシーンであるのに、ハックがすこぶる頭の切れる奴だということ、彼の父親がギャンブラーであること、彼と父親が上手く行っていないこと、彼が経済的に逼迫した状況にあるということ、そして何より彼が凄腕のギャンブラーであるということなどがわかるのだ。
 無論それらの情報が無理矢理詰め込まれた感は一切ない。ごく自然に、きわめてさりげなく二人の会話でわかるように脚本が書かれているのだ。
 この脚本を書いたヤツは(つまりはカーティス・ハンソン)天才だな、と冒頭のシーンを観てほとほと感心してしまった。
 登場人物の名前をわからせるために夜中の三時に隣人がドアを開けて彼の名を呼ぶどこぞのアクション映画とは偉い違いだ。

 本作は本物のギャンブル映画だ。
 ギャンブル映画に本物と偽物があるのか、と問われる方もいるかもしれないが、答えはイエスだ。
 例えば近作でいえば『007/カジノ・ロワイアル』、あの作品の中でもポーカーのシーンがあった。だが本作と比べたらいかに『007』のポーカー・シーンがお粗末だったかがわかる。『007』では先にカードが明らかになった方が必ず負けていた。一人の例外もなく。勝ち負けが事前にわかるギャンブルなど退屈以外の何ものでもない。
 その点本作は違う。主人公ハックはギャンブラーとして天才的な資質を持っているのだが、父親との確執のあまり勝負に対して冷静になれず、幾度となく勝負に敗れている。
 勝った!と思わせといて実は負けていた、というシーンが作中二度、三度ある。ここまで勝負弱いとギャンブラーとして生きていけないんじゃないか、とも思うが、だからこそポーカー・シーンは観ていて手に汗握るのだ。
 これほどの迫力のギャンブルシーンがある映画は今までなかったのではないか、そう思えるほどだ。

 脚本、ギャンブルシーン、ともにすこぶる出来がいいのだけれど、キャスティングに関してもいうことがない。
 主人公のハックは生粋のギャンブラーだ。つまり言い換えれば人間としてはきわめて最低なヤツってことになる。
 最低な奴を最低のまま演じていては観ている方としては感情移入できない。
 ギャンブラーとしては凄腕だが、人間としては最低、でも観ている側は感情移入してしまうという難しい役柄をエリック・バナはとても上手く演じていたと思う。
 そのハックの恋人であり、幸運の女神でもあるビリーをドリュー・バリモアがこれまた上手く演じていた。
 だいたいドリュー・バリモアが世間知らずのうぶな女性を演じるなんて、それだけで違和感を覚えてもいいはずなのだけれど、キュートなビリー役が彼女にピッタリなのだ。

 2007年はようやく半年が過ぎたばかりだが、『ラッキー・ユー』は間違いなく本年のベスト1作品だと思う。それどころかオールタイムでもかなりの上位に食い込むぐらいに気に入った作品だ。
 が、それなのに、本作は公開一週間目で一日一回上映という映画感がざらだ。
 それに主な映画レビューブログでもほとんど取り上げられていないようだ。
 そもそも上映館が驚くほど少ない。九州ではわずかに四館だ。
 さらにいえば本作をわずかに取り上げているブログでもそれほど評判はよろしくない。
 いわく、ポーカーのルールが今一つわからなかったので本作を楽しめなかった、云々。
 (自分もポーカーに関してはまったくの素人だが)おぃおぃっていいたくなってしまった。
 ポーカーのルールをまったく知らない人でも作品を楽しめるようにカーティス・ハンソンはビリーをポーカー初心者という設定にしてくれているのだろうに、これ以上何を望むというのだろう?
 そのうちネームプレートが胸についてないと人物の見分けがつかないって言い出す人も現れるんじゃないかって危惧してしまった。
 ともかく本作は鑑賞後映画を観たと実感させてくれる映画だ。つまり至福の時間を与えてくれる傑作だ。
 ただし、観客はアホであるという前提で脚本は書かれていないということを付け加えておく。 
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