この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

河童のクゥと夏休み。

2007-07-29 23:25:49 | 新作映画
 
 

 原恵一監督、脚本、『河童のクゥと夏休み』7/28、109シネマズ佐賀にて鑑賞。

 写真は公開初日の先着プレゼントのキューリの漬け物です。まさか映画を観に行ってキューリの漬け物がもらえるとは思ってもみなかったなぁ。
 ざっとネットを見回った限りでは本作のことを悪くいってる人はいないみたいです。っていうか、宮崎アニメを越えた!とか、大人から子供まで誰もが楽しめるファミリー映画の決定版!!とか、絶賛の嵐ですよ。
 そんな中、プレゼントまでもらっておいて非常に言いにくいのですが、自分は本作をあまり面白いとは思えませんでした。
 まず気になったのは作画レベルの低さ。田んぼや小川などの自然描写はすごく綺麗に描かれていたりするので、全部が全部ダメっていうわけでないんですけど、日常のシーンなどは劇場公開されるギリギリのレベルじゃないだろうかって思えるぐらいひどかったです。例えば主人公の少年が自転車に乗っているシーンは自転車が坂道を下っているのか上っているのかもよくわかりませんでしたし、登場人物の指が『妖怪人間ベム』みたいにいびつに曲がっていたり、もう少しどうにかならなかったのかなぁと思えるシーンが少なからずありました。
 ストーリーも正直退屈でした。一言で言えばありきたりで、そこまでお話にのめりこむことが出来ませんでした。
 作画がひどく、ストーリーも退屈というとめちゃめちゃ酷評いるようですが、じゃあ人様にお薦めしないかというと、これがまた捻くれてますがそういうわけでもないんですよね。
 作画のレベルの低さもそれも含めて原恵一アニメのよさなんだ、味わいなんだといわれればそういうものかもしれないなとも思いますし、自分のツッコミは例えば『まんが日本昔話』を指して、あれは絵が下手だ、といっているようなものなのかもしれません。
 またストーリーに関してもありきたりだと評しましたが、必ずしもありきたりなのが悪いことではないですしね。
 自分はスティーブン・スピルバーグの『E.T』のどこが面白いのか、さっぱりわからないんですよね。E.Tの造型もまったく可愛いと思えません。でも『E.T』という作品は世界の人々からすごく愛されてますよね。
 本作においてもそれと同様のことがいえ、本作を楽しめなかったのは自分の精神が病んでいるからかもしれません。
 『まんが日本昔話』が心のバイブルだという方、またスピルバーグの『E.T』がすごく好きだという方は『河童のクゥと夏休み』、観に行かれてはどうでしょう。
 まぁこれから観に行ってもキューリの漬け物はもらえないと思いますが。笑。
コメント (17)
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