この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

映画の神様に感謝したくなった『犬鳴村』。

2021-02-01 21:26:41 | 旧作映画
 ホラー映画が好きです。
 ホラー映画の何が好きなのか?
 恐怖ではないんですよ。
 ホラー映画が怖いのは当たり前で、自分はプラスアルファを求めます。
 プラスアルファが何なのかは作品によって異なりますが、例えば感動だったり、ユーモアだったり、結末の意外性だったりしますね。
 ホラー映画で感動することはよくあります。

 ホラー映画は出来るだけ映画館で観たいなと思っています。
 ホラー映画を誰も観なくなって、映画館で上映されなくなったら、それこそ悲しいですからね。

 とはいえ、ホラー映画なら何でもかんでも観に行っているわけではないです。
 『犬鳴村』は映画館では観ませんでした。
 気にはなっていたんですよ。
 何しろ「犬鳴」村ですからね。
 自分が実際行ったことがあるところが(行ったのは犬鳴村ではなく、犬鳴ダムの方ですけどね)映画になったら、そりゃ気にはなりますよ。
 ただ、自分の中の映画の神様が「この映画は映画館に観に行ったらいかん!!観に行ったら絶対後悔する!」って言うんですよね。
 なのでその言葉に従い、『犬鳴村』、映画館には観に行きませんでした。

 先日、村シリーズ第二弾『樹海村』公開を記念して、『犬鳴村』が深夜の地上波で放送されました。
 それを見たのですが、いやぁ、よかったです。
 映画館に金を払って観に行かなくて。
 この映画をお金を払って観に行っていたら、自分の映画鑑賞眼に自信が持てなくなるところでした。笑。

 一言で言えば脚本が恐ろしく雑な映画でしたねぇ。
 よくこの脚本で監督はGOサインを出したなと思ったのですが、脚本を書いたのは監督でもある清水崇でした。
 少し納得🎵

 この映画の脚本のどこがダメなのか、、、一言では言えません。
 この映画のここがダメ、とピンポイントでダメなところを指摘できる映画って実はそんなに出来は悪くない映画なんですよね。
 『犬鳴村』レベルになるとダメなところがピンポイントでは指摘出来ないんです。ダメなところが多すぎて。
 
 とりあえず思いついたところを挙げていくと、、、
 まずダムを建築するためにそこに住んでいた人たちを皆殺しにするなんてダム建築業者がいくら何でも極悪過ぎますよね。
 そしてそこに住んでいた人たちが犬(山犬)を食べていたという設定なのですが、それもないと思いました。
 猟で生計を立てていたなら普通に猪や鹿を食べるんじゃないの?
 犬を食べていたら犬に呪われるの?
 だとしたら猪を食べていたら猪に呪われる?
 んなアホな、って感じですね。

 この映画に関してはいろいろ疑問や謎があるのですが、一番不思議なのはこの映画がヒットした、ってことでしょうか。
 この映画にヒットする要素は微塵も感じられないのですが、、、リピーターとかいたのかなぁ。
 この映画を二度、三度観に行った人がいたら(いたからヒットしたとは思うのですが)、この映画のどこに惹かれたのか、是非教えて欲しいです。

 映画の神様の言には従おう、と思いました。
コメント
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