goo blog サービス終了のお知らせ 

この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

伊坂幸太郎の愛読者でいて本当によかったと思った『逆ソクラテス』。

2020-06-03 21:47:46 | 読書
 伊坂幸太郎著『逆ソクラテス』、読了。

 実は久しぶりの読書体験です。
 この前に読んでいた『小説シライサン』がまーったく読み進められなくて、果たして読み進められないのは『小説シライサン』が面白くないからなのか、それとも自分が一冊の小説を読む力を無くしたのか、果たしてどっちなのだろう?と思っていたのですが、『逆ソクラテス』はさくっと二日ぐらいで読んじゃいました(レビューを書くのは遅くなりましたが)。

 とにかく面白かったです。
 傑作とは映画であれば再鑑賞が可能なもの、小説であれば再読可能なものと自分は思っているのですが、『逆ソクラテス』はもう何度も読み返していますね。
 読み返すたびに何か発見があるような気がします。

 五編の連作短編集で、最初に収録されている、表題作でもある『逆ソクラテス』が最高に面白くて、二作目の『スロウではない』はそこまでではないだろうと思っていたら、やっぱり面白くて、三作目の『非オプティマス』も負けずに面白くて、四作目の『アンスポーツマンライク』と五作目の『逆ワシントン」はさすがにそこまでではなかったのだけど、それでも充分面白かったです(先の三作があまりに面白過ぎた)。

 五編はどの作品も子供たちが主人公で、なおかつ日常が舞台なのですが、読んでいると、何気ない日常の出来事が大冒険だったなぁと懐かしく思い返したりしました。
 短編集なのに読後のカタルシスがハンパなく、超お薦めなのですが、ただ、各作品のリンクがもう一つわかりませんでした。
 『残り全部バケーション』のキャラも出ているらしいのですが、え、どこに?って感じです。
 まぁそういった確認作業も含めてもう一度読み返そうかと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする