この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

体罰は本当にいけないことなのか?

2019-06-10 21:12:01 | 戯言
 体罰はいけないことなのだそうです(こちら)。
 自分は必ずしもそうだとは思いません。

 まずこの記事に書いてあることで賛同できないのは、「体罰と虐待の区別はつかない」と言い切ってしまっていることです。
 そんなことはないでしょ。
 体罰も虐待も暴力の一種であることに違いはありません。
 しかし虐待が暴力を振るう側の気分次第で振るわれるのに対して、体罰は体罰を受ける側の何らかの落ち度によって課されるものです。
 まったく性格が違います。
 
 確かに躾けと称して虐待をする毒親もいます。
 だからといって躾けのための体罰を否定するのはあまりに乱暴な気がします。
 まるで刃物で人を殺傷する人間がいるから、刃物の使用を全面的に禁止しようと言っているように思えます。

 体罰を全面的に禁止しようと言っている人は本当にそれだけの覚悟があるのかな、と疑わずにはいられませんね。
 何の覚悟かと言えば、子供がどんなことをしても、何をしても、話し合いだけで済ませるという覚悟ですが。

 例えば我が子がおばあちゃんの家のタンスからこっそりお金を盗んだことがわかったとき。

 例えば我が子が悪質ないじめの主犯格であることがわかったとき。

 例えば我が子が同級生を殺傷したとき。

 例えば我が子が、、、

 自分の子供がどんな悪辣なことをしたとしても、「そんなことはやってはいけないよ。わかった?」と教え諭すことだけで済ませるのでしょうか。
 それですべてが解決するとはとても思えないのですが。

 自分が体罰を否定しない理由、それは自分自身が実際に父親から体罰を受けたことがあるからです。
 自分は父親が嫌いでした。
 まぁ理想の父親像の対極にあるような父親でしたからね。
 といっても別段暴力的だというわけでなく、ただ理想から遠かったってだけなんですが。笑。

 そんな父親から思い切りぶん殴られたことが一度あります。
 そのことで父親を恨んでいるのか?
 いや、全然。
 具体的に何をしたかまでは言いませんが、自分が殴られるだけの悪いことをしましたからね。
 それで恨むとしたら逆恨みですよ。

 断っておきますが、自分は体罰を推奨しているわけではありません。
 体罰なんてない方がいいに決まっています。
 ただ、自分はすべての子供たちが体罰なしで済ませられるほど清廉でも潔白でもないということを経験則で知っているというだけです。

 最後に『よつばと!』のワンシーンを貼っておきますね。


   

 このときとーちゃんは約束を守らず自転車に乗って一人で遠出をしたよつばに二回ゲンコツを喰らわせています。
 これも立派な体罰ですよね。
 でもこの体罰によってよつばの性格がゆがんだのか?
 よつばととーちゃんの関係にひびが入ったのか?
 とーちゃんの体罰はこの後エスカレートしたのか?
 そういったことを考えれば自分の、体罰は必ずしも否定するものではないという主張も理解してもらえるんじゃないかと思うのですが、、、漫画だと説得力がないですかね?
 
 以上です。
コメント
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