この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

そりゃ感想も言いにくいわけだと思った『うどんちゃん』。

2019-06-05 22:05:40 | 漫画・アニメ
 昨日の記事で河合克敏の4年ぶりの新刊『うどんちゃん』のことについて書きました。
 地元のツタヤには置いてなかったのですが、お袋がちょうど今日大都会天神に行くというので買ってきてもらいました。
 ありがとうママン🎵(ママン言うな)。

 それで、先ほど読み終わったのですが、、、正直頭を抱えました。
 この『うどんちゃん』、発売が5月30日なんですよ。
 つまり発売されて1週間近くになるわけです。
 が、未だにアマゾンのカスタマーレビューが一つも書かれてないんですよね。
 誰も買っていないとは思いません。
 4年ぶりの新刊ですから熱心な河合克敏ファンの誰かが買っているはずです。
 でも誰からもレビューがつかない。
 なぜだろう、とは思っていました。
 ただその答えは誰に教えられずとも知ってはいました。
 そして『うどんちゃん』の一巻を読んで、それが間違ってなかったことを確認しました。
 こんなこと、河合克敏ファンの自分の口からは言いたくないのですが、『うどんちゃん』、まったく面白くありませんでした。

 うどんの妖精たちの日常を描いた作品なのですが、まず主人公のうどんちゃんとその妹であるうどんこちゃんがまったく可愛くないんです。
 手抜きで描いたベイマックスって感じかな。
 見た目が可愛くないというのもかなりの問題ですが、うどんちゃんとうどんこちゃんの見た目が同じ、というのも問題だと思いました。
 一応見分けをつけるためにうどんこちゃんのしっぽにリボンが結ばれているのですが、それでどうにかなることではないですよね。
 さらに困ったことにうどんちゃんの仲間たちもうどんちゃんにそっくりなんです。
 うどんちゃんがターバンを巻いた感じのカレーうどんさん、うどんちゃんの頭に山菜が生えた感じの山菜うどんさんなど、とにかくうどんちゃんの仲間たちはうどんちゃんのコピーなんですよね。

 キャラクターが皆同じでもお話が面白ければいいのですが、お話がまた絶望的につまらないんです。
 あとがきで、本作を小さな子どもたちのために描いた、みたいなことが書かれているのですが、小さな子どもたちがこの作品を読んで面白がるとはとても思えない…。

 河合克敏の才能が枯れたとは自分は思っていません。
 また『帯をギュッとね!』や『とめはね!』のような青春ものの傑作を世に送り出してくれるものと信じています。
 ただ、『うどんちゃん』の2巻が世に出ても多分もう買うことはないでしょうねぇ。
 そう思うとなんだかちょっと悲しくなります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする