この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

これはなかなか面白かったと思う『ヘッドハント』。

2013-09-25 23:16:19 | 旧作映画
 『ゾンビ・ハイスクール』のレビュー記事で、低予算を逆手に取った低予算映画が好きだというようなことを書きました。
 先日DVDで見た『ヘッドハント』はなかなか面白い低予算映画でしたよ。

 とある殺人事件の目撃者であるアナベルは帰宅したところを何者かに襲われ、意識を失ってしまう。
 廃ビルの一室で目覚めた彼女は周りに彼女と同じように手足を鎖で繋がれた五人の男女を見つける。
 彼らの前に一人の男が現れる。
「あなたたちにはこれから一つの仕事をしてもらいます。それは私の無実を証明することです…」
 男は殺人事件の犯人と目されたトーマス・レッドマンだった。
 かくて世界で一番過酷なハードワークが始まる…。

 はっきりいって脚本的にはかなり無理がある作品ではあるんですよ。
 だいたいたった一人で六人(+アルファ)の人間を掻っ攫ってくることが出来るとも思えませんしね(同じことは『SAW』を観たときも思ったけど)。

 でも、殺人事件の無実を証明するためなら人を殺すことも厭わない殺人鬼、というキャラクター設定は面白いと思いました。お前、やってることがめちゃめちゃ矛盾してるじゃん!と突っ込まずにはいられませんが。笑。

 あと、アナベルがレッドマンと対決する際に彼女が手にした武器がシュールすぎて笑えました。それ、武器にしちゃいますか…。

 繰り返しますが、脚本にはいろいろ無理があり、決して傑作ってわけでもありません。
 でも、限られた予算内で面白いものを作ってやろうという作り手の気概が伝わってきて、自分は面白く見れました(気概をストレートに評価するわけではないですけどね)。
 低予算映画を作るときはせめてこれぐらいのものを作って欲しいものです。

 
コメント
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