園子温監督、國村隼主演、『地獄でなぜ悪い』、9/28、Tジョイ久留米にて鑑賞。2013年44本目。
久しぶりのレイトショーで、園子温監督の作品を初めて観ました。
いや、レイトショーは久しぶりってほどのことはないかな、でも園子温監督の作品を観るのは本当に初めてでした。
今まで園子温監督の作品を観なかったことに特に理由はないんですよ。
強いて挙げれば名前をどこで区切ればいいか、わからなかったからかなぁ。「そのこ・あつし」なのか、「その・しおん」なのか。って我ながらどーでもいい理由だ。笑。
初めての園子温作品は悪くなかったです。
ハンパないやり過ぎ感が楽しい映画でした。
冒頭、キャッチーなメロディに合わせ、可憐な美少女がダンスを披露するCMで本作は開巻します。
どーでもいい情報ですが、CMの中で少女はパンチラしちゃってますよ!!
年端のいかない女の子のパンチラが見えるCMって実際にはありえないですよね。笑。
で、その少女が帰宅して玄関を開けるとそこはもう血の海!!
フツー、「血の海」っていうのは単に床一面に流れた大量の血を指す、ものの例えだと思いますが、本作の場合は本当にシャレにならないぐらい血の海が広がってるんです。
これまで映画で見た大量の血(のり)は、ピーター・ジャクソン監督の『ブレインデッド』のクライマックスだったのですが、本作はそれを凌駕するかもしれません。
それほど大量の血が流れ出たということは、その家で何人が死んだ(殺された)のかというと、三人程度なんです。
実は少女の父親はヤクザの組長で、対立する組織が殴り込みをかけてきたのを、組長の妻であり、少女の母親であるしずえが包丁一本で返り討ちにしたというわけなんです。
殴り込みをかけてきたくせに拳銃の一丁も持ってないのかよ、とツッコミを入れずにはいられませんでしたが、ともかく、人が二人か三人刺し殺されただけであの血の海はありえないわけなんですよ。どんだけ雑巾のように絞ったとしてもあそこまでの血が出るわけがない。
でもそれが園子温監督の挨拶なんですよね。
これはそういう映画なんだぞ、リアリティなんぞ求めるなよ、ともかくやたら血が流れるぞ、という挨拶。
この挨拶が受けられない人は本作を観ない方がいいです。
本作は映画愛に充ちた映画でもありました。
一度でも映画を撮ってみたい、映画監督になってみたいと思ったことがある人は必見の映画です。
鑑賞中は至福の時間が過ごせること請け合いです。
ただ、個人的には不満もありました。
幕の引き方が強引過ぎるんですよね。ネタバレになって恐縮ですが、組長が娘をヒロインにして作ろうとした映画が完成しないまま終幕するのはそれはない、と自分は思いました。
映画の中で映画を撮ろうとする映画であれば、きちんとエンドロールの際にその作品が流れないと締まりが悪いです。
特に本作の場合は尋常じゃないほどの数の犠牲を払っているのですから、その作品が傑作でないと観ているこちらとしては納得できないです。
映画がきちんと完成し、上映され、そうして初めて映画の神様に祝福されていると言えるのではないでしょうか。
まぁともかく、映画鑑賞が趣味という方は必見ですし、何かが突き抜けた映画が観たいという方にもお薦めです。
またいたいけな女の子のパンチラが見たいという人も観に行く価値があると思います。笑。
お気に入り度は★★★☆、お薦め度は★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
久しぶりのレイトショーで、園子温監督の作品を初めて観ました。
いや、レイトショーは久しぶりってほどのことはないかな、でも園子温監督の作品を観るのは本当に初めてでした。
今まで園子温監督の作品を観なかったことに特に理由はないんですよ。
強いて挙げれば名前をどこで区切ればいいか、わからなかったからかなぁ。「そのこ・あつし」なのか、「その・しおん」なのか。って我ながらどーでもいい理由だ。笑。
初めての園子温作品は悪くなかったです。
ハンパないやり過ぎ感が楽しい映画でした。
冒頭、キャッチーなメロディに合わせ、可憐な美少女がダンスを披露するCMで本作は開巻します。
どーでもいい情報ですが、CMの中で少女はパンチラしちゃってますよ!!
年端のいかない女の子のパンチラが見えるCMって実際にはありえないですよね。笑。
で、その少女が帰宅して玄関を開けるとそこはもう血の海!!
フツー、「血の海」っていうのは単に床一面に流れた大量の血を指す、ものの例えだと思いますが、本作の場合は本当にシャレにならないぐらい血の海が広がってるんです。
これまで映画で見た大量の血(のり)は、ピーター・ジャクソン監督の『ブレインデッド』のクライマックスだったのですが、本作はそれを凌駕するかもしれません。
それほど大量の血が流れ出たということは、その家で何人が死んだ(殺された)のかというと、三人程度なんです。
実は少女の父親はヤクザの組長で、対立する組織が殴り込みをかけてきたのを、組長の妻であり、少女の母親であるしずえが包丁一本で返り討ちにしたというわけなんです。
殴り込みをかけてきたくせに拳銃の一丁も持ってないのかよ、とツッコミを入れずにはいられませんでしたが、ともかく、人が二人か三人刺し殺されただけであの血の海はありえないわけなんですよ。どんだけ雑巾のように絞ったとしてもあそこまでの血が出るわけがない。
でもそれが園子温監督の挨拶なんですよね。
これはそういう映画なんだぞ、リアリティなんぞ求めるなよ、ともかくやたら血が流れるぞ、という挨拶。
この挨拶が受けられない人は本作を観ない方がいいです。
本作は映画愛に充ちた映画でもありました。
一度でも映画を撮ってみたい、映画監督になってみたいと思ったことがある人は必見の映画です。
鑑賞中は至福の時間が過ごせること請け合いです。
ただ、個人的には不満もありました。
幕の引き方が強引過ぎるんですよね。ネタバレになって恐縮ですが、組長が娘をヒロインにして作ろうとした映画が完成しないまま終幕するのはそれはない、と自分は思いました。
映画の中で映画を撮ろうとする映画であれば、きちんとエンドロールの際にその作品が流れないと締まりが悪いです。
特に本作の場合は尋常じゃないほどの数の犠牲を払っているのですから、その作品が傑作でないと観ているこちらとしては納得できないです。
映画がきちんと完成し、上映され、そうして初めて映画の神様に祝福されていると言えるのではないでしょうか。
まぁともかく、映画鑑賞が趣味という方は必見ですし、何かが突き抜けた映画が観たいという方にもお薦めです。
またいたいけな女の子のパンチラが見たいという人も観に行く価値があると思います。笑。
お気に入り度は★★★☆、お薦め度は★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。