ジェームズ・マンゴールド監督、ヒュー・ジャックマン主演、『ウルヴァリン:SAMURAI』、9/16、イオンシネマ筑紫野にて鑑賞。2013年41本目。
『X-MEN』シリーズ最新作『ウルヴァリン:SAMURAI』を観てきました。
といっても『X-MEN』シリーズそのものにはあんまり興味がないんですけどね。ブレット・ラトナーが監督したシリーズ第三作『X-MEN: ファイナル ディシジョン』を見ていないぐらいなので。
本作の監督であるジェームズ・マンゴールドが結構好きなんですよね。マンゴールドですよ、マンゴールド。日本語に訳すと黄金人間。ではなく人間黄金になりますか。
って日本語に訳してどうなるよ、って話ですけどね。
そんなどうでもいいことはさておき、彼の監督作は全部見ている!っていうほど熱烈なファンではないのですが、少なくとも見た作品はすべて面白かったんですよね。『アイデンティティー』や『ナイト&ディ』は自分のツボを突いた作品でした。
本作は通常の前売り券が販売されてなかったので、彼が監督でなければスルーしてたかもしれません。ブレット・ラトナーだったらまず間違いなく見なかったですね。笑。
それぐらい期待するものがあったわけです。
そしてマンゴー(略すなよ)はその期待を裏切りませんでした。
『ウルヴァリン:SAMURAI』は面白かったです。
ただ、面白かったと言ってもシンプルな面白さではありませんでした。
珍妙な面白さといいますか、何じゃ、こりゃ!と言いたくなる面白さといいますか、ある意味マンゴらしい面白さでした。
物語は1945年8月9日、原爆が投下された長崎で始まります。
このとき暑苦しいオッサンことウルヴァリンは日本軍にとっ捕まって枯れ井戸の中に閉じ込められています。
でもよく考えるとこのシチュエーション自体がすごくヘンなんですよ。
何しろ、このオッサン、誰もが知る通り超絶的にお強いですからね。日本軍はどうやってこのオッサンを捕まえたんだ、と疑問に思わずにはいられません。
もしかしたら原作でそこらへんのフォローがされているのかもしれませんが、少なくとも映画を観る限りではどのようにして捕まったのかは一切謎です。
たぶん、ビックリマンチョコのシールでも井戸に投げ込まれて、それを拾おうと井戸に入ったところを閉じ込められたとか、そういうトラップに引っ掛かったのだと思われます。
とにかくこの幕開けが示しています。
この映画は考えたら「負け」なのだと。
考えなければこの映画、結構面白いですよ。さすがはマンだと感心しました。
例えば東京から長崎に向かう新幹線の屋根の上でのウルヴァリンとチンピラの戦闘シーンとか面白いですよ。
このチンピラ、名前すら与えられていない雑魚キャラのくせにウルヴァリンと互角の戦いを繰り広げるんです。
観た者は皆思うんじゃないでしょうか、このチンピラ、スゲーって。
あ、そういえば本作ではこのシーンに限らず、やたら雑魚キャラが強かったですね。例えれば、『機動戦士ガンダム』で最強のモビルスーツって実はガンダムじゃなくてジムじゃね?と一度は誰しも思うことに似ているよーな?思いませんか、そーですか。
あと、本作ではすべての画を描いた黒幕が存在するんですが、その正体が予想外なんですよ。
この場合の予想外というのは意外というのとはまたちょっとニュアンスが違うんですよね。
意外っていうのは思っていたのとは違う、でも納得出来る結末に自分は用いるのですが、本作の黒幕の正体は予想も出来なければ納得も出来ませんもんね。
黒幕の思考回路はどう考えても常人では辿れないものでしたよ。そりゃねーよ!と突っ込まずにはいられませんでした。
けれど前述の通り、本作においては考えたら「負け」なので、予想外の黒幕の正体もアリなのかなって思います。
『ウルヴァリン:SAMURAI』、いろいろツッコミどころは多々ありますが、それも含めて楽しめる映画ではありました。
お気に入り度は★★★☆、お薦め度は★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
『X-MEN』シリーズ最新作『ウルヴァリン:SAMURAI』を観てきました。
といっても『X-MEN』シリーズそのものにはあんまり興味がないんですけどね。ブレット・ラトナーが監督したシリーズ第三作『X-MEN: ファイナル ディシジョン』を見ていないぐらいなので。
本作の監督であるジェームズ・マンゴールドが結構好きなんですよね。マンゴールドですよ、マンゴールド。日本語に訳すと黄金人間。ではなく人間黄金になりますか。
って日本語に訳してどうなるよ、って話ですけどね。
そんなどうでもいいことはさておき、彼の監督作は全部見ている!っていうほど熱烈なファンではないのですが、少なくとも見た作品はすべて面白かったんですよね。『アイデンティティー』や『ナイト&ディ』は自分のツボを突いた作品でした。
本作は通常の前売り券が販売されてなかったので、彼が監督でなければスルーしてたかもしれません。ブレット・ラトナーだったらまず間違いなく見なかったですね。笑。
それぐらい期待するものがあったわけです。
そしてマンゴー(略すなよ)はその期待を裏切りませんでした。
『ウルヴァリン:SAMURAI』は面白かったです。
ただ、面白かったと言ってもシンプルな面白さではありませんでした。
珍妙な面白さといいますか、何じゃ、こりゃ!と言いたくなる面白さといいますか、ある意味マンゴらしい面白さでした。
物語は1945年8月9日、原爆が投下された長崎で始まります。
このとき暑苦しいオッサンことウルヴァリンは日本軍にとっ捕まって枯れ井戸の中に閉じ込められています。
でもよく考えるとこのシチュエーション自体がすごくヘンなんですよ。
何しろ、このオッサン、誰もが知る通り超絶的にお強いですからね。日本軍はどうやってこのオッサンを捕まえたんだ、と疑問に思わずにはいられません。
もしかしたら原作でそこらへんのフォローがされているのかもしれませんが、少なくとも映画を観る限りではどのようにして捕まったのかは一切謎です。
たぶん、ビックリマンチョコのシールでも井戸に投げ込まれて、それを拾おうと井戸に入ったところを閉じ込められたとか、そういうトラップに引っ掛かったのだと思われます。
とにかくこの幕開けが示しています。
この映画は考えたら「負け」なのだと。
考えなければこの映画、結構面白いですよ。さすがはマンだと感心しました。
例えば東京から長崎に向かう新幹線の屋根の上でのウルヴァリンとチンピラの戦闘シーンとか面白いですよ。
このチンピラ、名前すら与えられていない雑魚キャラのくせにウルヴァリンと互角の戦いを繰り広げるんです。
観た者は皆思うんじゃないでしょうか、このチンピラ、スゲーって。
あ、そういえば本作ではこのシーンに限らず、やたら雑魚キャラが強かったですね。例えれば、『機動戦士ガンダム』で最強のモビルスーツって実はガンダムじゃなくてジムじゃね?と一度は誰しも思うことに似ているよーな?思いませんか、そーですか。
あと、本作ではすべての画を描いた黒幕が存在するんですが、その正体が予想外なんですよ。
この場合の予想外というのは意外というのとはまたちょっとニュアンスが違うんですよね。
意外っていうのは思っていたのとは違う、でも納得出来る結末に自分は用いるのですが、本作の黒幕の正体は予想も出来なければ納得も出来ませんもんね。
黒幕の思考回路はどう考えても常人では辿れないものでしたよ。そりゃねーよ!と突っ込まずにはいられませんでした。
けれど前述の通り、本作においては考えたら「負け」なので、予想外の黒幕の正体もアリなのかなって思います。
『ウルヴァリン:SAMURAI』、いろいろツッコミどころは多々ありますが、それも含めて楽しめる映画ではありました。
お気に入り度は★★★☆、お薦め度は★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。