goo blog サービス終了のお知らせ 

この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

飲酒運転はなくならない。

2009-06-08 23:24:00 | 戯言
 飲酒運転はなくならないと思う。
 
 酒を飲むというのはつまり理性を無くすというのと同意だ。
 理性のない人間に「酒を飲んだら運転をしてはいけませんよ」と道理を説いたところで聞き入れるわけがない。
 なので、飲酒する人間に「飲酒運転を根絶しましょう!」と呼びかけることで飲酒運転がなくなると考えるのは根本的に間違っている。

 飲酒運転はなくならないと思うと書いたが、飲酒運転をなくすのは実はものすごく簡単だ。
 具体的には単純にすべての自動車にアルコール検知器をつけて、運転手の呼気からアルコールが検知されたらエンジンがかからないようにすればいい。ただそれだけの話だ。
 スウェーデンでは2012年からすべての新車にアルコール検知器が装備されると聞く。遠くない将来、スウェーデンでは本当に飲酒運転がなくなるのではないか、と思う。

 一方日本ではどうか。
 一部のバス会社などでの導入が進んではいるものの、それが一般に普及している、またはそのための法整備が検討されているというような話はまるで聞かない。
 なぜアルコール検知器が日本では普及しないのか。
 答えは簡単、酒を飲む人間も飲まない人間も自動車にアルコール検知器を装備するに当たって発生する費用を負担したくないのだ。
 アルコール検知器の値段はそれこそピンきりだが、それなりの精度があり、なおかつ簡単には取り外せないものとなると、結構な額になる。
 酒を飲む人間は端からアルコール検知器の装備に反対だし、飲まない人間はなぜ飲まない自分が何万円もの額を負担しなければならないのか、納得しない。
 そして日本人の大部分がこのどちらかに属する。
 だから、日本では飲酒運転がなくならない。
 日本人の大部分は口ではどうこういってはいても、本気で飲酒運転をなくそうなどとはこれっぽっちも思ってないのだ。

 日本では政府主導でETC装備車が増えている。
 一説には一般車のETC装備率は50%にも届こうとしているという。
 アホか、と思う。
 ETCそのものはただの便利な道具にすぎないけれども、政府が積極的にその普及を努めているという現状は到底まともとはいえない。
 ETCの普及のための努力と熱意の1/10でもアルコール検知器の普及のために振り分けてくれたら、と思わないでもないが、ま、当分の間は無理でしょうね。
 これからも新聞の紙面を、まったく罪のない小さな子供や老人を酔っ払いが車でひき殺すという殺伐とした記事が賑わすことだろう。

 次の犠牲者の冥福を祈って、乾杯。 
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする