『ほっとけない世界のまずしさ』キャンペーンについてもう少しだけ。
このキャンペーンのことを知ったのはしぃ。さんのブログの記事からでした。
へぇ、そんなものが流行ってるんだ、ぐらいの軽い気持ちで検索してみました。
すると賛成、反対、どちらの意見のブログもあって、ふぅん、やっぱりこういうのって人それぞれなんだな、というのがそのときの感想でした。
最初に首をひねったのは、前回の記事で中立派として紹介した聖二さんという方のブログの記事の一部を読んでのことでした。
以下抜粋します。
>実は、このホワイトバンドは、自分で購入したわけではなくて、
>夏にサッカー観戦したときにオマケとして貰ったものなんです。
>でも、そのオマケ分のチケット代が高かったので買ったみたいなものかな
え?と思いました。
この試合のチケットを購入した人は否応なくホワイトバンドも買わされた、ということ?
サッカー会場でホワイトバンドを売ること自体は問題ないと思います。
しかし、こういったものってゲームソフトじゃないんだから、欲しくもない人に抱き合わせで売るのはどう考えても感心しません。
おかげで聖二さんは手元にホワイトバンドがあるにも関わらず、キャンペーンの収益が募金に当てられるものと勘違いされたようです。(無理矢理押し付けられたのですからそれもやむを得ぬことだと思います。)
(*この点については自分は若干誤解をしていたようで、全てのチケットにホワイトバンドがついていたというわけではありませんでした。詳しくは聖二さんのブログの補足記事をご覧ください。こちら。)
そこで今度はキャンペーンの本サイトを覗いてみることにしました。
そこに書かれてあることを完全に精読したというわけではありませんが、活動の主旨、及び理念はとても素晴らしいと思いました。
けれどいくつかの疑問も残りました。
まずホワイトバンドの単価300円の内訳なのですが、自分が一番引っかかったのは流通費が33%を占めるということでした。
自分はホワイトバンドの制作費や広告宣伝費が実際いくらなのかについてはわかりません。
けれど、あんな指でつまめる、ごくごく小さな軽いバンドに流通費が百円も掛からない、ということは常識で考えてわかります。
でなければ世に流通する百円以下の商品は成立しえないですから。
先ほどキャンペーンの理念は素晴らしい、そう述べました。
この世界から全ての貧困がなくなれば、これに勝る喜びはないでしょう。
けれど、理念はともかくとして、キャンペーンの主催者が何をこれからするのか、したいのか、できるのかについては、サイトを読んでもさっぱりわかりませんでした。(もちろんこれには自分の読解力の問題もありますが。)
それでも彼らの要求することをまとめると、『「日本政府は貧困削減に向けて求められる責任を果たします」と小泉首相が明言する』ことだというのは一応わかりました。
しかし、そのために彼らが具体的にどういった行動を取るつもりなのかについてはやっぱりわかりませんでした。
サイトのコンテンツに『イベント&スケジュール』があります。
自分はそこには今後のキャンペーンのイベントや講演会などの予定がぎっしりと書かれているもの、そう思っていました。
けれど、そこにはそんなものはありませんでした。
あるのは、十二月十三日から十八日までWTO世界貿易機関閣僚会議が開催されるというお知らせだけでした。
これで「イベントに参加するか?」と聞かれても困ります。(自分が無知なだけでこの会議が誰にでも参加できるものであるならば話は別ですが。)
このコンテンツを見る限り、キャンペーンの主催者に自らが提唱する理念の実現にさほど熱意がないのでは?と疑われても仕方がないでしょうね。
彼らの提唱する理念は、つまり世界から貧困を無くそうとする意志を持つこと、何度も述べている通り、とても素晴らしいものです。
これが個人によって提唱されたのであれば、仮に提唱だけであったとしても表彰ものでしょう。
しかし、この提唱が企業によってなされ、そして実際そのシンボルであるホワイトバンドが六億円以上もの売上げを達したのであれば、多くの人々にその理念を知らしめた、といった目に見えない成果では困ります。
何かしらきちんとした、誰もが納得する成果を上げて然るべきでしょう。
今の段階ではこのキャンペーンが稀代の詐欺行為であるのか、それとも偉大な啓蒙活動であるのかの答えは出せません。
けれど願わくば後者であれ、そう思わずにはいられません。
ホワイトバンドの購入者の中には、抱き合わせで買わされた人、その理念をよく理解せずに単なるファッションとして購入した人と事情は様々でしょうが、中には本当に世界から貧困がなくなれば、そう願って購入された人もいるでしょうから。
その善意が無に帰すとなればあまりにも悲しすぎます。
集まった活動資金が有効に使われればよい、そう思います。
少しだけ、といいつつ長くなったなぁ・・・。
このキャンペーンのことを知ったのはしぃ。さんのブログの記事からでした。
へぇ、そんなものが流行ってるんだ、ぐらいの軽い気持ちで検索してみました。
すると賛成、反対、どちらの意見のブログもあって、ふぅん、やっぱりこういうのって人それぞれなんだな、というのがそのときの感想でした。
最初に首をひねったのは、前回の記事で中立派として紹介した聖二さんという方のブログの記事の一部を読んでのことでした。
以下抜粋します。
>実は、このホワイトバンドは、自分で購入したわけではなくて、
>夏にサッカー観戦したときにオマケとして貰ったものなんです。
>でも、そのオマケ分のチケット代が高かったので買ったみたいなものかな
え?と思いました。
この試合のチケットを購入した人は否応なくホワイトバンドも買わされた、ということ?
サッカー会場でホワイトバンドを売ること自体は問題ないと思います。
しかし、こういったものってゲームソフトじゃないんだから、欲しくもない人に抱き合わせで売るのはどう考えても感心しません。
おかげで聖二さんは手元にホワイトバンドがあるにも関わらず、キャンペーンの収益が募金に当てられるものと勘違いされたようです。(無理矢理押し付けられたのですからそれもやむを得ぬことだと思います。)
(*この点については自分は若干誤解をしていたようで、全てのチケットにホワイトバンドがついていたというわけではありませんでした。詳しくは聖二さんのブログの補足記事をご覧ください。こちら。)
そこで今度はキャンペーンの本サイトを覗いてみることにしました。
そこに書かれてあることを完全に精読したというわけではありませんが、活動の主旨、及び理念はとても素晴らしいと思いました。
けれどいくつかの疑問も残りました。
まずホワイトバンドの単価300円の内訳なのですが、自分が一番引っかかったのは流通費が33%を占めるということでした。
自分はホワイトバンドの制作費や広告宣伝費が実際いくらなのかについてはわかりません。
けれど、あんな指でつまめる、ごくごく小さな軽いバンドに流通費が百円も掛からない、ということは常識で考えてわかります。
でなければ世に流通する百円以下の商品は成立しえないですから。
先ほどキャンペーンの理念は素晴らしい、そう述べました。
この世界から全ての貧困がなくなれば、これに勝る喜びはないでしょう。
けれど、理念はともかくとして、キャンペーンの主催者が何をこれからするのか、したいのか、できるのかについては、サイトを読んでもさっぱりわかりませんでした。(もちろんこれには自分の読解力の問題もありますが。)
それでも彼らの要求することをまとめると、『「日本政府は貧困削減に向けて求められる責任を果たします」と小泉首相が明言する』ことだというのは一応わかりました。
しかし、そのために彼らが具体的にどういった行動を取るつもりなのかについてはやっぱりわかりませんでした。
サイトのコンテンツに『イベント&スケジュール』があります。
自分はそこには今後のキャンペーンのイベントや講演会などの予定がぎっしりと書かれているもの、そう思っていました。
けれど、そこにはそんなものはありませんでした。
あるのは、十二月十三日から十八日までWTO世界貿易機関閣僚会議が開催されるというお知らせだけでした。
これで「イベントに参加するか?」と聞かれても困ります。(自分が無知なだけでこの会議が誰にでも参加できるものであるならば話は別ですが。)
このコンテンツを見る限り、キャンペーンの主催者に自らが提唱する理念の実現にさほど熱意がないのでは?と疑われても仕方がないでしょうね。
彼らの提唱する理念は、つまり世界から貧困を無くそうとする意志を持つこと、何度も述べている通り、とても素晴らしいものです。
これが個人によって提唱されたのであれば、仮に提唱だけであったとしても表彰ものでしょう。
しかし、この提唱が企業によってなされ、そして実際そのシンボルであるホワイトバンドが六億円以上もの売上げを達したのであれば、多くの人々にその理念を知らしめた、といった目に見えない成果では困ります。
何かしらきちんとした、誰もが納得する成果を上げて然るべきでしょう。
今の段階ではこのキャンペーンが稀代の詐欺行為であるのか、それとも偉大な啓蒙活動であるのかの答えは出せません。
けれど願わくば後者であれ、そう思わずにはいられません。
ホワイトバンドの購入者の中には、抱き合わせで買わされた人、その理念をよく理解せずに単なるファッションとして購入した人と事情は様々でしょうが、中には本当に世界から貧困がなくなれば、そう願って購入された人もいるでしょうから。
その善意が無に帰すとなればあまりにも悲しすぎます。
集まった活動資金が有効に使われればよい、そう思います。
少しだけ、といいつつ長くなったなぁ・・・。