この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

映画の日。

2005-10-01 23:54:15 | 新作映画
映画の日ということで、映画のハシゴをしてきました。
といっても午前中用事が出来たので、観たのは『シン・シティ』と『ステルス』の二本だけなんですけどね。
ネタばれありのレビューです。
ご注意ください。

『シン・シティ』、嫌いではないんですよ、こういったダークな世界観や目を背けたくなるような残酷な描写も。
でも、、、何なんでしょうね、あの不完全燃焼気味の結末は。
主人公達が敵役に散々いたぶられて、それでも自分がその作品を観ていられるのは最後の最後に主人公の怒りが爆発して、敵の首領をぶっ飛ばしてくれるだろうと期待しているからです。
何もいたぶられているのを観るのが好きというわけではありません。
それなのに、ブルース・ウィリス扮するハーディガンの取った行動、観ているこちらとしては呆気に取られるばかりでカタルシスゼロですよ、ゼロ。
観終わってストレスたまりまくり!
ありえない!そう思っちゃいましたよ。

ありえない!といえば、こちらも負けていません、『ステルス』。
というか(今まで観た映画の中で)もしかしたらキング・オブ・ありえない映画かもしれません。笑。
まずこれはいっても詮無いことかもしれませんが、主人公役の俳優であるジョシュ・ルーカスのオーラのなさにはある意味驚きました。
一応アメリカ海軍のエース・パイロット、しかもそのトップという役柄なのですが、そういった雰囲気がまーったく皆無でした。
単なる優男という印象しか受けず、劇場から一歩外に出たらどんな顔だったかも忘れてしまいました。笑。
こんな影の薄い主人公はありえない!自分はそう思ったのですが、まぁそれは自分の主観なので、もしかしたら実際の海軍のエース・パイロットも一見単なる優男なのかもしれません。
しかし客観的に観てもこの『ステルス』、ありえないシーンが続出です。
例えば主人公達が乗るステルス戦闘機が途中空中給油するシーンがあるんですけど、その給油機が空にプカリと浮かんでいるような飛行艇タイプなんですよ。
超音速戦闘機が飛行艇に速度を合わせる?
そんなことしたらどう考えても失速して墜落するんじゃないのかと思ったのは自分だけではないはずです。
けれど、それもこの際大目に見ましょう!
もしかしたら(ありえない!とは思いましたが)技術革新って奴で可能なのかもしれないですし、そもそもそんなツッコミは野暮なのかもしれないですしね。
この映画、最大のありえない!はステルス戦闘機の女性パイロットの、北朝鮮からの脱出行なんです。
どう考えても、、、北朝鮮の国境警備隊に落ち度はないんですよ。
彼らは単に自国の領空内で勝手に爆発炎上した正体不明の戦闘機のパイロットの身柄を確保しようとしただけなんです。何ら非はない。
その彼らに対して主人公達はやりたい放題!
最終的には国境警備隊を壊滅させちゃうんです。笑。
彼らはただ与えられた任務を全うしようとしただけなのに・・・。
どうか、アメリカ海軍のパイロットの方々にお願いです。
自分達の作戦ミスによって敵兵に囲まれたときは素直に捕虜になってください。
あとは運を天に任せて、というか、自らの運命は自国の外交交渉に任せましょう。
少なくとも自分勝手な正義を振り回して、相手国の国境警備隊を壊滅させることなどは努々ないように・・・。
そうそう、あと一つ忘れていました。
この映画、始まる前に「本編終了後にも云々・・・」ってお知らせがスクリーンに映し出されたので、普段だったら本編が終わったらさっさと席を立ってしまうんですけど、そのお知らせを素直に信じてじっと座ってたんですよね。
するとエンドロールのあとに、おまけみたいにワンシーンだけあったのですが、そのあまりのどうでもよさに、こんなもののために延々と待たせたんかい!って心の中でツッコミを入れてしまいました。(他に残っていたお客さんも同様だったと思います。)
いやぁ、本当にいろんな意味でありえない映画でした。。。
コメント (9)
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