再浮上のサブマリン

２０１９年に１２勝を挙げパリーグ新人王を獲得した高橋礼。
しかし、右脚内転筋などの故障に加えて「ネガティブ」と自覚
する性格も災いし、直近３年間でわずか１勝に止まっている。
再浮上のきっかけをつかめないでいた下手投手高橋礼は、プロ
７年目で２８歳を迎え今年から巨人で復活を期す。
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昨季ソフトバンクの王貞治会長から背中を押してもらった。
「どう打たせたいのか、強くイメージしなさい」。
巨人移籍後は、ブルペンはもちろん、早朝に呼吸を整える時も
、ウェートトレーニング中も、常に東京ドームのマウンドを仮
想している。一歩ずつ、一段ずつ、積み重ねていくのが今の自
分には必用と心に決めた。
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キャンプ最終戦となった日本ハムとの練習試合で、２回から２
番手でマウンドに上がった巨人新戦力の高橋礼に、スタンドか
ら温かい拍手が送られた。だが、本人は「聞こえなかった」。
頭の中には満員の東京ドームを描き、集中していた。
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「ど真ん中でいい」。阿部新監督が繰り返してきた言葉を胸に
迷わずに腕を振った。直球やスライダーを低めに集めて内野ゴ
ロに打ち取るなど、２回をパーフェクト投球をした。下手投げ
から浮き上がるような軌道を描く直球はスピードもある。
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下手からの直球は１４０キロを超え、全盛期をほうふつさせる
投球に新指揮官は「内容もよかった。先発で勝負しようと本人
には言っている」とローテーション入りを期待した。
サブマリン高橋礼の復活を楽しみにすることにしよう。





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