苦情が入る

ある管理アパートに半年前に入居したＡお客さんがいる。
入居してすぐに隣のお客さんから苦情の電話がかかってきた。
「今度入居したＡさんが、夜中に洗濯機を回して眠れない」
鉄筋コンクリートの造りだが、寝ているときに隣で洗濯機を回
されたらたまったものではないのですぐに注意をした。
・
その後は、洗濯機の苦情はなくなって胸をなでおろした。
ところが昨日、Ａさんの新たなたくさんの苦情が入ったきた。
苦情を言ってきた人は、苦情の内容は言わないでほしい。
内容を言えば、自分が言ったことがわかり何されるかわからな
いので怖いと言う。
・
Ａさんは大手企業に１０年以上勤務して、寮生活をしてきたの
で社会人として物事の分別のできる人と思ったがどうもそうで
はないようだ。しかし苦情の内容を言わずにどう言えば本人に
伝えることができるだろう。色々と考えてある結論を出した。
・
まさか勤務中にこんな電話をするわけにはいかないので、苦情
が入った本日の夕方６時に電話をすることにした。
「Ａさんのことで色々苦情が入っているので注意して下さい」
「どんな苦情ですか、洗濯機はもう回していませんが・・」
「内容は個人情報があるので言えません。胸に手を当てればわ
かるはずです。今度苦情が入ったら退去してもらいますよ」
電話のやり取りでは、どうも内容がわからない様子。かわいそ
うだが今夜は眠れないかもしれないが、今後の生活態度が改善
されることに期待することにした。






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太陽熱温水器

今日は定休日だが、お客さんから電話がかかってきた。
業者からの電話なら出ないことが多いのだが、戸建て貸家入居
者Ｓさんからの電話なので取らないわけにはいかない。
・
「もしもしＳです、お世話になります。今日は休みでしたか」
「休日ですがいいですよ。どんな用件ですか」
「退去日には早いんですが引っ越をしまして、今下松市に来
ているので退去立合をしてもらいたいんですが」
「わかりました。それでは１時半に現地でお会いしましょう」
・
少し早めに現地に到着をして、戸建て貸家の外回りをぐるぐる
回りながらチェックをした。貸家にして１０年近くがたち、今
の入居者は２人目になり７年が経過した。１０年間で９００万
の家賃収入がオーナーさんのふところに入ったことになる。
・
太陽光発電ソーラーが屋根に設置されているが、その横に太陽
熱温水器があったので「あれっ、以前からあっただろうか」。
Ｓさんに「太陽熱温水器を撤去処分してください」ときびしく
言おうと思ったが、もう一度見直してみた。
・
すると太陽熱温水器のポリ配管が屋根を伝って、１階のボイラ
ーに接続されている。そのポリ配管が１０年以上前に外壁塗装
をした時に一緒に塗装されていた。と言うことは、Ｓさんが設
置していないことになる。見誤らなくてホッとした。






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大工工事が着々と進む

昨日は昼からＳ邸のリフォーム現場に行ってきた。
３０年前に増築工事をして、１０年前に屋根の葺き替え工事を
して、そして今回３度目のリフォーム工事をもらって進行中。
奧さんは７年前にご主人を亡くし、お孫さんたちは社会人にな
り家を出て、現在長男さんと２人住まいになった。
・
昨日からＳ邸の着工となり、今回はゴソゴソ工事であまり見た
目は変わりばえしないかもしれない。それでも工事期間は１０
日以上はかかるので、着工前に何度も現場に足を運びお客さん
と打ち合わせをしてきた。当然大工さんも足を運んだ。
・
「ここをこうしてほしい。あそこはどうなるの」
私でわかる範囲のことはできるだけ説明をするが、細かい工事
内容になると大工さんが説明をすることになる。
「ここはこうですね。あそこは補強をするので大丈夫です」
大工さんはお客さんの質問に、丁寧に説明を繰り返す。
・
最近までやってもらっていた大工さんは、高齢になり引退をし
たので現在は新しい大工さんに工事をやってもらっている。
新しい大工さんとお客さんとのやり取りを見て、この大工さん
だったら私が引退するまで、いやそれ以上の長いつきあいが
できそうだ。
・
現場に着くと裏の倉庫の引き違いサッシと、中連サッシが取り
付けられていた。着々と進んでいく現場を見ながら、胴縁の取
りつけを加勢したりして現場をあとにした。






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残材の粘着テープ

それは不必要になった粘着クリーナーのテープだった。
粘着クリーナーは長く使ってきたが、本体がダメになり買い替
えた。その残材のテープ部分だけ書棚の中段に置いていた。
テープ幅は２０センチほどあるので１度くっつくと、少々暴れ
てももう逃げられない。
・
右往左往するゴキブリから目をはずさないようにして、テープ
一周分を切り取った。ゴキブリに近づき「えぃっ」とゴキブリ
におおいかぶせた。しかし奴は「するり」とテープから逃れて
必死の形相で逃げまくる。
・
一回目失敗をしたので、二回目はもう許されない。
取り逃がしたテープを、急いで床から剥がして奴を追った。
今度はできるだけ近づき、慎重にかまえて「えぃっ」と２回目
をかぶせた。すると２０センチ四方のテープの真ん中に、奴は
くっつきご臨終となった。
・
今年の残暑は幾度となく押し寄せてきびしかったので、その分
秋は思ったより短くてもうすぐ冬の到来となる。こよみを見る
と１０月はもう少しで終わり、１１月が始まる。きびしい夏の
あとは冬になると大雪が降りやすいと言うが、自然の厳しさは
今年も容赦なくやってくる。






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黒い物体

いつものように４時半に起きて居間で新聞を読んでいた。
すると右の床の方から黒い物体が近づいてきた気配がした。
右側にはゴミ箱が置かれているので、それが邪魔をして今は何
も見えないがおそらく気のせいではないだろう。気になったの
で座椅子から立ち上がり、ゴミ箱の右側をのぞき込むとそこには
黒い物体がかくれていた。
・
前日ブッチャーかあさんが言った。「居間で大きなゴキブリが
出たんよ。あんなに黒くて大きなゴキブリは久しぶりに見た」
「よろよろしていたじゃろう」
「そうでもなかった、割とすばしこかったよ」
「それでは、ゴキブリ団子は食べていないようだな」
・
そいつはまぎれもなく、昨日話に出てきたゴキブリだった。
私から見られて「やばい」と思ったのか、今来た道をスタコラ
サッサと逃げ出した。今は秋で季節はずれになっているので、
全盛期と比べたら半分のスピードしか出ていない。
・
殺虫剤をひと拭きかければご臨終となるが、殺虫剤は玄関に
しか置いていない。それを取りに行っていると、全盛期のスピ
ードはないと言えどもその間に逃がしてしまうことになる。
ふと書棚の中段を見ると、「これこれ！」・・・
話が長くなったので続きは明日になりました。又見てね。






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励まし＆指摘

昨日は事務所でひとり留守番の日だった。
ということで、久しぶりに弓道の射法八節の動画を見ていた。
弓道を始めたときはよく見ていたのだが、久しぶりに見ると新
鮮みがありとても勉強になった。
・
前回弓道のとき、今年新人のＫさんが「児玉さんから、弓道の
動画を見たらいいと言われたので、見ていたらとても勉強なり
ました」。そういえば、人にそんなことを言って自分は最近見
ていないなと思い、再度見直した次第です。
・
新人のＫさんは、私に言いやすいので何でもスレートに言う。
前回は「児玉さんの射は、有段者なのでとてもかっこいい。
でも大三の後の引分けだけは何か変ですね」、と言われた。
後輩から言われてときは、ちょっとムッとしたがそれを言われ
たので何が変なんだろうと真剣に考え直した。
・
引分けのとき、先輩から弓手優先に「引き分けた方がいい」と
言われたので、それにこだわりすぎて馬手の引分けが小さくな
っていたのかもと反省をした。弓手と馬手の両手を使って押し
開くこつがある程度わかってきた気がした。
・
Ｋさんは「心が折れそうに何度もなります」とよく言う。
その時は「それがあるから進歩があるんよ、Ｋさんは同期も
いるしまだましよ。私なんかひとりで耐えてきたんだから」。
Ｋさんを励まし、Ｋさんから指摘を受けて弓道が一段と進化し
ていきありがたく思うようになってきた。






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２ミリのスポーツ刈り

今日は昼食を食べた後１ヶ月半ぶりに散髪に行ってきた。
最近頭髪の裾は、３ミリのバリカンを入れてもらっている。
それまでは５ミリのバリカンを入れてもらっていたが、どうも
長すぎる気がしていたので最近は１枚半（３ミリ）のバリカ
ンを入れてもらっている。
・
しかし今日は更に「２ミリのバリカンを入れてちょうだい」。
「２枚じゃなく、２ミリですね」「そうです２ミリです」。
「２枚と２ミリはかなり違うので念を押したのですが、２ミリ
のバリカンはどこまで入れますか」
「できるだけ上まで入れて、ご主人さんと同じぐらいにして」
「それではスポーツ刈りですね」「はい」
・
散髪屋は月曜日が定休日だったが最近は第１、第２火曜日も休
みになり世の中から遅れて隔週週休２日制になったようだ。
「それじゃあ、１１月の火曜日の休みはいつですか」「？」
「１１月は１日が火曜日なので、１日と１４日です。みなさん
８日と２２日に勘違いをする人が多いんです」
・
そうこうするうちに散髪が仕上がった。２ミリは思ったより短
く感じるが、夏場はこれぐらいが丁度いいようだ。次は３ミリ
に戻したスポーツ刈りがいいのかな。散髪屋さんはおしゃべり
好きだが、嫌みがないのでほぼ聞き役に徹している。






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飲むスイーツ競演

コンビニ大手はスムージーなどに力を入れている。
例年、秋には清涼飲料や氷菓の売れ行きが鈍る一方、果物や野
菜を手軽にとれるスムージーの人気が高まる。かき入れ時を迎
え、コンビニ各社は工夫を凝らした商品を投入している。
・
ローソンは首都圏の５店舗で店内の厨房で果物をカットしたり
、クリームを添えたり、店員が手作りするスムージーを発売し
て２０２５年までに５００店に増やす計画だ。セブンイレブ
ンも昨年、凍らせた果物や野菜を砕いたスムージーを東京や千
葉などの一部で投入し、現在は１６５０店に拡大した。
・
スムージーはもともと海外で人気が高く、国内では２０１０年
代からカフェや専門店に中心に広がった。コンビニでは、レジ
横の機械や厨房を使ってコーヒー豆を熬ったり、ミルクを入れ
たりしてできたてのコーヒーを提供してきたが、スムージーで
もこうしたスペースを生かしている。
・
スムージー以外のフローズンドリンクも多彩だ。ファミリーマ
ートは砕いた氷やアイスに、レジ横の機械でミルクを注ぐ「フ
ラッペ」で、焼きいものペースを使った「焼きいもフラッペ」
を発売した。これらの「飲むスイーツ」は、品質の高い食材を
仕入れる力を持つコンビニがおしゃれさ、見た目にこだわって
商品を投入すれば、新たな成長分野になる。






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水漏れで風呂が・・

昨日管理アパートのお客さんから電話がかかってきた。
電話番号を登録をしたお客さんからだったが、「はて、だれだ
ったっけ」どんな人だったか忘れてしまっていた。
「お風呂の水が止まらなくなって、メーターがぐるぐる回って
水道代が高くなっているので、何とかしてもらえませんか」。
・
この言い方を聞いて思い出した。ちょっとしたことでも、尾ひ
れをつけてオーバーに言うくせがあるお客さんだった。
普通だったら水道屋に連絡をして直してもらうが、水道屋が嫌
がるだろうから私が工具箱を持ってアパートに向かった。
・
「水漏れが止まらなくて、風呂がすぐに満タンになるんです」
風呂場のドアを開けると、蛇口から水が糸を引く程度に出てい
るが、冬場の凍結防止のためにこれぐらいだすことがある。
これを見て、すぐにケレップコマを交換すれば直るだろう。
・
工具箱からプライヤーを出して、蛇口を回そうとするが回りそ
うにない。それではと、パイプレンチを使うがそれでも回りそ
うにない。力を込めると、蛇口本体がぐらぐらする程固い。
しかしこれを回さないとケレップ交換ができないので、渾身の
力を込めるとようやく回った。ご主人は素人だが、加減がわから
ずに締めすぎたのだろう。
・
ケレップ交換をすると、水漏れはピタリと止まった。
「ご主人さん、締めすぎると蛇口本体がダメになりますよ」
と助言しも、我関せずの顔をしていた。






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学び直し

人工知能（ＡＩ）の活用などでデジタル化が進んでいる。
社会や経済の変化が激しくなるなか、よりよい条件で長く働く
ためには不断のスキルアップが求められる時代になっている。
新たな知識や技術を学ぶリスキリング（学び直し）に取り組む
社会人が増えてつつある。
・
近年、デジタル技術で業務を効率化する「デジタルトランス
フォーメーション（ＤＸ）への関心が高まっており、受講者は
前年度比で１．５倍になっている。受講者は３０代の社会人が
全体のほぼ半数を占める。リスキリングで社内のキャリアアッ
プや、転職を目指す人が増えている。
・
ＩＴ（情報技術）の基礎知識を問う国家試験「ＩＴパスポー
ト試験」に合格した従業員の受験料などを補助する制度や、
リスクニングに取り組む企業を認定する運用も始めた。
ＩＴパスポートの取得を目指す社員は「ＩＴ関連の知識はどの
職業でも役にたつ。資格取得は自分と会社双方にメリットがあ
ると思って前向きに頑張りたい」と意気込む。
・
岸田首相は、リスキリング支援に５年間で１兆円を投じる方針
を表明した。働くの人の賃上げや、経済活性化には、リスキリ
ングを通じて、成長分野で働く人を増やす必要があるからだ。






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敷金と次の入居者

アパートはこちらから営業をかけて管理物件になるケースと
、大家さんが当社のことを調べて管理物件になる場合がある。
この度後者のケースのＡアパート１０１号室入居者が退去する
ことになり、退去日は１１月中旬ということになった。
・
敷金は大家さんに預けているが、Ａアパートの大家さんはお金
のことに対してちょっとルーズなところがある。敷金を当社に
持ってくることが遅れれば、退去した後のクリーニングが遅れ
ることになるのでなるべく早く持ってこらせたい。
・
どうすれば、早く敷金を持ってこらせたらいいんだろうと考え
た。大家さんとしたら家賃を早く入れるために、次の入居者を
早く決めてもらいたい・・・
・
「Ａアパート１０１号が退去になります。退去した後クリーニ
ングをしますので敷金を持ってきてもらいますか」
「そちらに行く便がありましたら持っていきます」
「できたら早めに空き部屋の募集をかけたいと思います。退去
まで日にちがありますが、敷金入金後に募集をかけます」
「わかりました。来週早めに持っていきます」
・
朝８時半ごろ、駐車場に１台の車が止まった。車からおりて事
務所に入ってきた人はＡアパートの大家さんだった。
お金の出る方ことにルーズといえども、自分のお金の入金と
なると話は別のようです。






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師弟関係

本日も私が騎乗する馬はアースだった。
聞くところによると、「アースは拍車を使うと尻っぱねをする
ので拍車は使えない」。でもそんなことでは、アースを乗りこな
すことはできそうにない。ということで、私の乗る馬はいつも
アースになっているがしかたがないのかな。
・
アースを厩舎から連れ出すために中に入ると、アースにスイッ
チが入った。右手で首をかかえて、左手で無口を取り付けよう
としたとき、いつものことだが私の左手を口で跳ね上げた。
その時、これがいけないのだととっさに頭を「パチン」。
するとアースはおどろいて、素直にしたがった。
・
馬装の頭絡を取り付けようとしたときも、先ほどの「パチン」
が効いたのか逆らわなかった。馬場に連れて行き、アースに騎
乗して常歩、軽速歩と移行する。軽速歩は相変わらずペースが
遅いので「これも甘やかせる原因」と、それを許さずに間髪を
入れずに拍車で蹴りを入れる。
・
いつもと違う私のきびしさに反発をして、めずらしく尻っぱね
の３連発をして私を振り落とそうとした。しかしそれには折込
済みで、鐙に体重を乗せてなんなく尻っぱねを吸収した。
駈歩のときも拍車とムチを多用して最初から全力を促すと、も
う逆らうことなく私の指示通りに全力の駈歩で走り続けた。
本日は「パチン」に続き、拍車、ムチときびしさを前面に出し
たのでアースは面食らったようだったが、師弟関係のきびしさ
もあるのだぞと教えることもたまにはいいのかな。






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必殺「パチン」

先日乗馬クラブで男の子が馬装をしていたときのこと。
馬装はプロテクター、ゼッケン、ボア、鞍、腹帯をつけて最後
に頭絡、ネックストレッチなどを取り付けて準備完了になる。
男の子はＡ君と言って小学６年生ぐらいになるが、私の前の時
間帯で回りの人達と一緒に馬装をしていた。
・
鞍などを済ませて、最後に頭絡を取り付けるがこれを取り付け
るとき馬によったら逆らってなかなか取り付けられない。
Ａ君は最後の頭絡を早めにつければいいのに、先輩たちと合わ
せてゆっくりとしている。時間になり先輩たちが頭絡をつけて
次々と馬場に向かうのに、Ａ君は頭絡つけに悪戦苦痛する。
・
馬は首を動かしたり、高くあげたり頭絡をつけさせまいと徹底
抗戦の構え。近くにいた私が応援にいくが、もはや馬のペース
にはまってにっちもさっちもいかない。その時、近くにいたＫ
さんが来て馬の頭を「パチン」とやると、馬はおとなしくなっ
てすんなりと頭絡を取り付けられた。Ｋさんの必殺「パチン」
に、私とＡ君は目を丸くして「さすが」とうなずいた。
・
Ａ君が乗る馬はおばちゃんのメス馬になるが、一見おとなしそ
うに見えても相手によったら徹底的に逆らうようだ。アースも
メス馬のおばちゃんになるが、最近私がやさしすぎるのでさか
らうことが多くなったようにある。・・・続く






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水道メーターの止水栓

古い管理アパートの入居者から電話がかかってきた。
「物干し竿がさびて汚いんですけど・・・」
「物干し竿は残置物ですから、自分で対処してください」
「お風呂のシャワーから水が漏れるんですが・・・」
「それは水道屋に修理手配をするようにしましょう」
・
事務所の棚の奥にシャワーヘッドの在庫があるのを思い出し、
調べてみると少し古いが新品なので使えるかもしれない。
このシャワーヘッドが使えれば、わざわざ水道屋に行ってもら
う必要もないので私がシャワーヘッドを持っていくことに。
・
現地に行きシャワーヘッドの不具合をみると、経年劣化による
つなぎ目の裂けからの漏れだった。シャワーヘッドの口径を見
ると同じ口径なので持ってきたものと取り替えて修理完了。
すると赤ちゃんをかかえた奧さんが言った。
・
「流し台蛇口の部品交換をして、高く首長にしたいんですが
止水ができないんです。どうしたらいいですか」
部品購入後、自分で交換しようとする器用さにおどろいた。
「水道メーターに止水栓があるのでそこが止まります」
その部屋専用の水道メーターを捜してあげた。
「このバルブを右に回すと、水道が止まります・・・」
確かこの奧さんはシングルマザーだったのを思い出した。
赤ちゃんをかかえた生活は大変だが、この奧さんならたくまし
く生きていくだろうなと思った。






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アパートの下調べ

明日内覧予定のアパートは今まで行ったことがない。
お客さんを案内するのに初めてでは失礼になるので場所の確認
と、室内の状態を確認しておく必要がある。ということで午後
から時間が空いたときに行ってみることにした。
・
物件所在地から地図を開き場所が特定できたので、車に乗りそ
ちらに向かった。切戸川の堤防を海よりに走って、旧国道１８
８号線に出て左に少し行ったところにアパートがあるはず。
・
しかし旧１８８号線の近くになると、道路工事をして狭くなっ
ている。かまわずに前に進むと、何と接合部分にロープが張ら
れていて前に進むことができない。しかたないので後戻りをし
て、大回りをしてやっとのことでアパートに到着した。
・
アパート前にはカギボックスがあるので、ナンバーに合わせて
キーカードを取り出す。入口玄関はオートロックになっていて
入り方がわからなかったが、キーカードをかざすとロックが解
除されて何とかアパート内部に入れた。
・
階段を上がり空き室前に来ると、初めて見るシステム玄関。
そこにキーカードをかざすと、ナンバー画面が出てきたがどう
していいやらわからないので担当者に電話で聞いてみた。
「黒ボタン、○○○○米印を押すと、ランダムナンバーが出る
のでそれを押して、黒ボタンを再度押します」
言われたとおりにやっみると、オートロックが解除された。
次々と進化していくやり方に、ついていくのは大変だがこれも
現役続行ためと気持ちを新たにした。






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