直径0.1ミリ未満の小さな泡をファインバブルと呼ぶ。
ファインバブル入りの水は、魚介類の鮮度保持や農産物の成長
促進に役立つ。さらに汚れが落ちやすい水や、焦げ目のつきや
すいマヨネーズなども既に実用化されており、今後さらに活用
が進みそうだ。
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ファインバブルのうち1000分の1ミリ以上の泡をマイクロ
バブルと呼び、1000分の1ミリ以下の泡をウルトラファイ
ンバブルと呼ぶ。水中の場合、マイクロバブルは普通の泡に比
べて浮上する速度が遅く、数分間かけて浮上する間に、消滅し
てしまうこともある。ウルトラファインバブルは、周囲の分子
同士の衝突などの影響を強く受けるため、浮上せずに数ヶ月間
から数年間は水中にとどまり続ける。
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北九州市の水産会社「丸福水産」と九州工業大は、窒素の泡が
1ミリ・リットル当たり数億個入った水を作った。
この水に魚を30分間つけると、マグロは水揚げから20日間
、サバやマダイは5日間、刺身で食べられる状態が保てる。
泡を窒素から酸素に変えると、養殖アワビが通常の半分程度の
期間で出荷可能なサイズに成長した。
農業にも活用され、酸素の泡入りの水でメロンを栽培すると根
の張りが良くなり、果肉が厚くなり、糖度も上がった。
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ファインバブル産業界によると、2030年頃にはファインバ
ブル関連の市場規模は10兆円を超えるとの試算もある。
同会ではこれから商業利用が進むにつれ、泡の測定方法や、泡
が減りにくい保管方法の研究にも着している。
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