しばざくら

先日休日に始めて近くにある定食のやよい軒に行った。
徒歩７分の距離なので、歩いて行くには丁度いい距離にある。
価格もそれなりに安く、キャベツの野菜などたくさん入ってい
るので今日も行くことにした。
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家から道路に出ると、よく見るワンちゃんを連れたおっちゃん
と出くわした。おっちゃんは娘が小学生の時、スポ小で何度か
顔を合わしたりしてたまに声をかけた間柄になる。その当時か
ら２５年ぐらいたっているが、顔を合わすと会釈する程度だ。
・
私の５ｍ前を歩くおっちゃんと、ワンちゃん。ワンちゃんは
１０年ぐらい前から私を何度か見ていて、後を歩く私が気に
なりだして、ついに止まって私を待った。当時から比べると
だいぶん太った中年犬に様変わりしていた。
・
こんな状態で声をかけないわけにはいかないので話しかけた。
「あらっ、ワンちゃんだいぶん太っちゃったですね」
「そうですね。だいぶん歳をとったからね」
ワンちゃんは最初私をにらみつけたが、自分のことを話してい
るとわかってからか愛想よくなった。
・
するとおっちゃんが話題を変えてボソボソと話し出した。
「シバザクラはやっているんですか」
最初は何のことかわからなかったが、２０～３０年前に庭にシ
バザクラを植えたことがあったのでそのこととわかった。
「いゃ～、もうやってないですよ」
顔を合わせても話をせずにそれだけだと、人間は時間が止まっ
たままなんですね・・・





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