アリの一言 

天皇制、朝鮮半島、沖縄の現実と歴史などから、
  人権・平和・民主主義・生き方を考える。
   

それでも勝利の歌声は野嵩に響く

2013年07月30日 | 日記・エッセイ・コラム

 Photo_4Photo_5                                               参院選の翌日、沖縄防衛局が市民の目を避けるように、夜陰に紛れて新フェンス設置を強行した普天間飛行場野嵩ゲート。毎週月曜日は夕方6時から7時まで、「ゲート前でゴスペルを歌う会」がおこなわれます。あの日もいつも通り歌って帰った人々は、「翌日の新聞を見てびっくり」。怒りを新たに、「フェンスに負けずに平和の歌を歌っていこう」と、29日も約50人が集いました。
 いつもはゲート前の芝生の小さなスペースで歌いますが、新しいフェンスによって追い出され、この日初めて歩道の両端に列をつくって歌う形に。それが防衛省の狙いの一つだったのでしょう。主催者は歩道の中央を一般歩行者用に空け、さらに2人が灯光棒を持って誘導するなど、通行のじゃまにならないよう細心の注意が払われていました。
 キリスト教徒の人たちが中心ですが、仏教関係者も、私のような無宗教者ももちろん自由に参加できます。子どもも、障がい者も。この日初めて参加した人が8人いました。その中に根本雄三さん(62)・照子さん(64)夫婦の姿がありました(写真右)。24日埼玉県から1週間の予定で来沖。足が不自由な雄三さんは歩行もままなりませんが、照子さんと杖に支えられながら。ペアで仕立てたサマーウエア―が素敵です。初参加者として照子さんがあいさつしました。「沖縄に基地を押し付けて申し訳ありません。何もできないことを申し訳なく思っています。みなさんと少しでも一緒に何かできたらと思って夏休みを使ってやってきました。みんなで頑張りましょう」。照子さんは最後にもう一度言いました。「基地を押し付けてごめんなさい」
 最初の歌は「勝利をのぞみ(WE SHALL OVERCOME)」。
 ? 手をたずさえて たがいにすすまん 勝利のときまで ああ、希望にあふれて われらはすすまん
 最後の歌はよく知られた「沖縄を返せ」。終わりの「沖縄を返せ 沖縄を返せ」は歌詞が変わります。
 ? 普天間を返せ 沖縄に返せ
 野嵩ゲート前はウチナーンチュウとヤマトンチュウの連帯の場。たたかう人々がつながる場。卑劣な妨害などものともせず、歌声は響きます。勝利のときまで。

 <今日の注目記事>(30日沖縄タイムス1面から)

 ☆<オスプレイきょう岩国着 追加12機 1週間整備>
 「米軍普天間飛行場に追加配備されるオスプレイ12機を積んだ民間輸送船「グリーン・リッジ」が30日、岩国基地(山口県)に到着する。昨年7月に続く第2弾は、約1週間の機体整備や試験飛行を経て8月上旬に普天間に移動する見通し。配備後はCH46ヘリからの機種更新が終わり、24機体制の運用が本格化する。・・・県や市町村は昨年12月、318件の(日米合意)違反を指摘したが、確認作業をしている日本政府から、まだ回答は来ていない」


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