アリの一言 

天皇制、朝鮮半島、沖縄の現実と歴史などから、
  人権・平和・民主主義・生き方を考える。
   

たくましい「女きょうだい」

2012年11月29日 | 日記・エッセイ・コラム

 さまざまな角度から沖縄の今と歴史を知りたい。それが転居の目的ですから、新聞やチラシを見てできるだけいろいろなところに出かけることにしています。
 昨日(11月28日)は「うないフェスティバル」という催しのオープニングシンポジウムに参加しました。「うない」とは古代沖縄で「女きょうだい」を意味したのだそうです。
 シンポジウムはハワイから4人の学者・運動家を招き、「先住民」(インディジネス)としての沖縄とハワイの共通点から、人権確立、民族解放の運動を学びあおうというものでした。
 「先住民」でなく、しかも男の私が参加していいものかとも思いましたが、行ってみると会場の5分の1くらいは男性。しかもアットホームな雰囲気だったのでひと安心です。熱心な討論に多くのことを学びました。とくに「先住民」は言葉、土地、儀式、先祖の4つで結ばれており、それらに対する思いがたいへん強いこと。そしてそれを奪うのが植民地主義だという指摘は目からウロコでした。同じくふるさとを追われた「フクシマ」の人たちのことが頭をよぎりました。途中何度も涙で言葉がつまるハワイやウチナンチュの女性たちの姿に、やさしさときびしさを見ました。
 それにしても沖縄の「女きょうだい」たちはたくましい。
 フェスティバルは12月9日までいろいろな企画があるようなので、また出かけてみようと思います。


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