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橘かがり「判事の家」~顔の痣のハンデと祖父が有名な判事という特別な家柄が亜里沙の使命を突き動かす?

2018-06-16 02:36:44 | 
橘かがり「判事の家」読み終わりました。



実際にあった事件を軸に


その事件を担当した判事の家族たちの人間模様を描く。




読む人によって



どこに重きを置くかで感想は変わってくると思う。



「事件」そのものなのか?



判事とその家族なのか?




実際にあったというその事件の事は私は知らなかった。




1949年には私はまだ生まれていなかったから。




そして


亜里沙もそうだった。




亜里沙の祖父は有名な判事だった。




賞をもらうような有名な判事



しかし


冤罪を生んでしまった判事でもあった。




それを知ったのは



小学校のころに友達に言われたからだった。




亜里沙はその事件を知らなかった。




何不自由のない暮らし



その裏で



冤罪で苦しんでいた人たちがいた。




そのことを。




いつも亜里沙に大きな愛情をくれた祖父




亜里沙には優しい祖父だった。




でも被告となって無罪を訴えた人たちには



憎むべき存在だった。




そのことを



亜里沙は大人になり



祖父亡き後


父の愛人から聞かされる。




父に愛人?



そして愛人2号には隠し子?



大好きな父



いつも亜里沙をかわいがってくれた父が。。




衝撃を受ける亜里沙





このことで一家は離散。。




父は失踪。。



母は精神を病む。。




しかし・・



そんな境遇にも亜里沙はめげなかった。





それは



顔に痣を持って生まれたハンデで鍛えられた強さ



そして



祖父と父から受け継いだ聡明さなのかもしれない。





亜里沙は祖父の担当した冤罪事件を調べる。




祖父はどうして最後まで冤罪を認めなかったのか。




どんな思いがあったのか。



無実なのに罪を着せられ



長年自由を奪われた人たち。。



その人たちは祖父のことを・・



どう思っているのか?




取材し事件を文章にしていく。





祖父の息子として生まれた父



その重責に耐えられなくなった父



本当に好きだった人と結婚できなかった伯母




周りからは羨ましがられる判事の家



しかし・・



その中では



苦しんでいる人たちがいた。




外から見える物・・



中にいないと分からないもの。。




見る角度や自分のいる場所によって



そこは



良くも悪くもなる。





家柄や境遇は変えられない



だけど



大事なのはそこでどう生きるか?




そういうことなのかもしれない。




そんなことを思いました。

















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