読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

谷瑞恵「思い出のとき修理します3」~明里にライバル出現?乱される明里の心、その裏にある家族の事情~

2016-08-15 03:01:52 | 



谷瑞恵「思い出のとき修理します3」読み終わりました☆




このシリーズも3作目



祖父から受け継いだ時計店を継いだ



時計師 飯田秀司



店のディスプレイに飾られた



「おもいでの時 修理します」


・・という意味深なプレート



これに惹かれて



やり直したい時間を修理してもらいたい人たちがやってくる。



もちろん


秀司は魔法使いではない!笑



時間を巻き戻すことなんてできないけど



思い出の時計を修理するとともに・・



その人の思いを修復するお手伝いをしてくれる☆




秀司の恋人で斜め向かいの



「ヘアーサロン由井」を住居として借りている


仁科明里も



秀司の「おもいでの時」を修復するお手伝いをする。





人の痛みがわかる2人だから・・



その人の思いを手助けしたいと思う





少しずつ



ゆっくりと



秀司と明里はお互いを知り



その距離を縮めつつある




そんな2人の前に



郁実が現れ・・




2人の関係がピンチに?!




津雲神社通り商店街で行われる




コスモス祭りの準備で商店会長の秀司は店を留守にすることが多くなる。




そこで


骨董屋の娘で現在無職の「郁実」が



秀司の店を手伝うことになる。




何かと秀司に構い



明里に意味深なことを言う。




郁実が秀司に気があるのでは?




そんな思いに明里の心中は穏やかでいられない。。




それに加え



亡くなっていたとばかり思っていた明里の本当の父は



実は生きてたと聞かされる。




しかも



「問題のある父親」



なのだと。




そのことを秀司に言い出せない明里




秀司との結婚も考えていた明里に



暗い影を落とす。。




そんな時に



郁実の家族と秀司との密接な関係を聞き



自分と秀司の距離が



遠くなったような気にさえなってくる。




しかし・・



明里を傷つけるような郁実の言動には



全く違う理由があった




その理由を郁実から聞かされる明里




そして



郁実の時間を



秀司と明里は修復していくのだった。






人には



人には見せたくない心の奥底の部分がある。





ときに



そのことが



人の誤解を招き



人を遠ざけてしまう。




「時間がもどせたら・・」



「戻ってやり直すことができたら・・」



誰にでもそんな気持ちになる過去がある。




時間はもちろん戻せない。



だけど



思い出の品を修復することで



心の整理がつく。




そして



そこからまた前に踏み出せる




そんなきっかけを作ってくれるのが




「飯田時計店」の店主



飯田秀司




そして



恋人の



仁科明里






明里の本当の父



そして



継父




2人の明里へのそれぞれの思い




それを感じ取った明里は




新たな気持ちで秀司とまた向き合うことができた☆





よかった~




2人を見てると



本当に温かい気持ちになる



応援したくなる





じっくり~


じっくり~



愛情を育てていってね*^^*






そして・・



完結編の「4」へ突入しまーす!!





さて



秀司と明里の恋の結末は
















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松岡圭祐「万能鑑定士Qの最終巻」~最大の難事件の迷路の出口で待っていたのは、莉子と悠斗の恋結実だった

2016-08-14 03:06:36 | 



松岡圭祐「万能鑑定士Qの最終巻」読み終わりました☆




まずは



松岡さんに一言!!





ありがとうございます




…とお礼を言いたいです。



なぜかって?



だって



この前の


「探偵の鑑定Ⅱ」で


もう万能鑑定士Qは終わってしまったんだぁ。。



あんな結末なんて~。。



そう嘆いていた私



感想でもそれを書いていた。




だけど・・



ちゃんと用意しておいてくれたんですね~。



こんな


読者が喜ぶ結末を




さすがです!




落としといて・・



その倍以上引き上げる



この作戦?は大成功でしたよ




・・・というわけで



万能鑑定士Qのファンの皆さん!




松岡さんはファンを失望させたりしませんよ




今回のこの巻で



タイトル通り「最終巻」になるわけだけど・・




最後は



ちょっと



今後を匂わせる人物も登場したりして



密かに期待しちゃいます!




まぁそれは読んでからのお楽しみってことで☆



春に咲くのは


さ~く~ら






探偵の鑑定Ⅱでは



莉子と小笠原君は



友達という形で




別離





小笠原君が記者を辞めて


探偵という職業を選ぶ



そのことが


莉子は受け入れられず・・



小笠原君が小笠原君でなくなってしまう。



変わってしまった。



そう思ってしまうんだよね~。




だけど


今回


小笠原君がなぜ探偵になろうとしたのか



そして



小笠原の幼馴染みで



小笠原との仲を深めたとされる


「三木本沙彩」が


なぜか



そこのところを



莉子に切実に話し



そこから



莉子は小笠原君の本当の思いに触れる




小笠原君のことが好きな沙彩



それゆえに



小笠原の幸せを願う女心が



切ない




「凜田さんみたいに、人とぶつかりあわず、人を傷つけず、違法行為もない探偵になりたいんだよ。」



そう莉子に言ったときの沙彩の気持ち。。






そして



雨森華蓮から




「プロポーズ受けても、はいとか、いいえとかで答えるのは間違い。

 そんな言葉はないと思って。好きか嫌いかで答えて。」



万能鑑定士Qの最大の弱点を指摘される





瀬戸内陸とともに釈放となった



莉子の高校の先輩でもある



漢那和希からは



「鑑定家も自分の心は見えないんだな。」



と言われる莉子。




贋作家「コピア」からは



「ふたりのコンビは最強だ。お互い素直になれ。中学生の恋愛はよせ。」




小笠原悠斗と凜田莉子に向けられた言葉☆





本人たち以外はみんなわかってる二人の仲



なのに


なんで自分たちは気づかないの?




だけど


そんな2人だから応援したくなるんだよね!



きっと





ムンクの「叫び」が盗まれる



そして



犯人からの難題を解いていく莉子



そして


悠斗



お互いが


お互いなくしては解けない難題




悠斗は探偵の力を最大限生かし



だけど



誠実に莉子のやり方で解決しようとする



そして


莉子もまた


難題にいつものように真摯に向き合う




ロジカルに



ときに



ラテラルに・・




しかし


最後の難題は


解くことができなかった。。




師匠である瀬戸内陸に



莉子の足りない思考を指摘される



新しい言葉




クリティカル・シンキング



あらゆる物事の問題を特定して、正確に分類することにより


最適解にたどり着く思考




それを持つ


水鏡瑞希にその思考を学ぶ☆




そして



最終決戦へ




コピアと対峙する莉子




そこに



ナイトのごとく現れる悠斗




莉子の最大の危機を





悠斗が助ける






面白くてためになる 人の死なないミステリがいよいよ完結





最後は



拍手を送りたくなる結末だよ






まだ余韻に浸ってます!





松岡さんありがとうございます















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谷瑞恵「思い出のとき修理します 2」~人の奥底にある「やさしい」を見抜く秀司が時を修理☆~

2016-08-11 03:20:56 | 



谷瑞恵「思い出のとき修理します2」読み終わりました☆




飯田時計店 店主


そして


商店街会長


まだ20代なのに


落着きと人の奥底を見抜く鋭い観察力を持つ



時計師「飯田秀司」





その時計店の前にあるプレートには



「おもいでの時 修理します」



・・と意味深な言葉が☆




それに惹きつけられ・・


さまざまな


自分の大切な「時」を取り戻したいと


秀司に会いに来る。




「時計に刻まれた」


さまざまな思い




表面上ではわからない。。



人の



心の奥底の苦しみや悲しみ。。



そして




後悔




過去に戻ってやり直すことはできない




だけど


「やり方」によっては


「修正」できる「時」もある





自分の奥さんを



「お手伝い」と言ってしまった森村




記憶を失くしてしまった奥さんの記憶に刻まれる、



新しい自分になるべく努力する




秀司によって



ぶっきらぼうだけど


心の奥底に確かにあった奥さんへの愛情



それを見出され・・



そして



修理された新しい歯車はしっかりとかみ合って



動き始める



新しい









見えるものだけが




真実ではない




そう秀司は教えてくれる。





自分の気持ちを表現するのが苦手な・・



そんな明里が秀司によって変わっていく。



秀司への思いを


言葉で伝える努力をする




そして



秀司もまた



「察するのが下手だから。機縁が悪いとか、不満に思ってるとか、気づかなくて空回りするんだ。」



と自分の欠点を明里の前で言う。




お互いがお互いを少しずつ知って



近づく努力をしていく。





「2」では



秀司と明里の距離が一気に近くなる





明里の父親違いの妹「香奈」との関係も



変わってくる。




それには亡き兄との関係を後悔している秀司が



明里と香奈の歯車をかみ合わせる修理を施してくれる




秀司と明里は恋人同士なのに


初々しい感じが好感が持てる




これから2人の関係がどうなっていくのか?



そこのところも気になるなぁ~





3・4も出ているので早速購入しました^^v




読むの楽しみ











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谷瑞恵「思い出のとき修理します」~あなたには修理したい「おもいで」ありますか?時を修理する時計店☆~

2016-08-07 03:01:33 | 



谷瑞恵「思い出のとき修理します」読み終わりました☆



本屋さんでたまたま目に留まり



タイトルに惹かれて買ってみたの




そうしたらすっかりハマっちゃった



これはシリーズ化されてて


今「4」まで出てるんだよね~。



それでさっそく「2」も購入しちゃったよ




それくらい良かったです



なにがいいかって?




心温まるストーリーがやっぱりいい






寂れた「津雲神社通り商店街」



ほとんどがシャッターを閉めているお店ばかりの



活気のない商店街



明里はその中の「ヘアーサロン由井」にやってくる。



その店は今はもう閉店している。


店舗兼住宅のそこを明里は住まいとして借りたのだった。



理容師の祖父


美容師の祖母


がやっていたお店。



そこに小さかった明里は1か月ほどお世話になった。



その時が忘れられなくて・・



傷心を癒すために



人生で最高だと思えたその場所で過ごした時間。




それを取り戻したくてやってきた。




明里は斜め向かいの店の


気になる文字を見つける☆




「おもいでの時 修理します」




おもいでを修理?



そんなことができるのだろうか??





うさん臭い店?




しかし



「飯田時計店」という



時計屋さんだということが



飯田秀司と出会うことでわかる。





そして



その店の前にあるその文字の・・



本当の訳




そして




秀司の心に負った傷・・



秀司が身に着けている止まったままの時計・・



兄との過去・・




前髪に隠れた目の奥に潜んだ秘密





それがわかってくるにつれ・・




明里はどうしようもなく秀司に惹かれている自分に気づく




そして



秀司が時計屋になったきっかけを作ったのは・・



明里だった




しかし・・



明里もまた秀司に言い出せない



「本当のこと」があった。





秀司が惹かれているのは



昔の明里ではなく・・



由井家の「本当の孫」



明里が知らない誰かなのでは?





そんな思いが



秀司と明里の間に壁となって立ちはだかる!!




お互い好きなのに



縮められない距離。。






2人の間の誤解。。



由井家と明里の関係。。





美容師としての自信を失った明里が




時計屋として


新しい時計を作ることを拒んでいた秀司が




お互いの過去を



お互いが修復していく




そして



その過去の呪縛がとけたとき・・




2人はしっかりと結ばれていく




寂れた商店街



だけど



曜日や時間限定で開ける店があったり




常連さんを大切に



そして



温かく誰でも受け入れてくれる



そんな温かさがある商店街




津雲神社の社務所に住んでるという


大学生の「太一」



口が悪くてぶっきらぼうだけど



心根は優しい




商店街に現れる



謎を持った人物たち




その謎を解決していく秀司と明里



そして太一



大切だからこそ



それにとらわれて前に進めなくなっている人たち。




そんな



「時」を修理します。





これを読めば必ず・・



次も読みたくなっちゃいますよ











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村山由佳「すべての雲は銀の。。。」~兄に恋人を奪われた祐介。変わりながら、変わらずにあるものを見つける~

2016-08-04 03:31:28 | 




村上由佳「すべての雲は銀の。。。」読み終わりました☆



タイトルにちょっと惹かれて読んでみたよ。



なんだか意味深





天使の卵では



姉妹が同じ人を好きなってしまうパターンでしたが、



これは


兄弟が同じ人を好きになってしまう





肉親同士のこういうのは辛いよね~。




私は弟なので経験ないですが(^^;




同性の兄妹・姉妹だと・・




こういうことってあり得るんだろうなぁ。。なんて。





交通事故がきっかけで



兄と恋人と思っていた「由美子」との関係が発覚!!




兄や由美子への憎しみ・・





傷心の祐介は



親友のタカハシの紹介で



長野の菅平にある「かむなび」(神様が住む神聖な森や山をそう呼ぶ)という



宿泊施設 兼 食事処でバイトをすることになる。




東京を離れ


兄と由美子のことを頭から追い出すため



やってきた



自然豊かで



おせっかいな田舎の人々の温かさ



それに祐介は癒される。




「とーちゃん」となついてくれる4歳の健太



そして


健太の母 瞳子



一見がさつに見える瞳子だが



夫を亡くしシングルマザーとして頑張る彼女



その心の奥にあるものに触れ祐介の印象も変わっていく。




田舎ならではの跡継ぎ問題に苦しむ



陶芸家の花綾(かあや)




花屋を継ぐことが決まってる美里



この2人の関係。。




そして



不登校になってしまった桜と母の智津子の関係。。






家族を思い・・



自分の思いと戦っている!!




誰もが。




そして


「かむなび」の経営者である「園主」




園主と瞳子の不思議な?関係





言葉はそっけないが愛がいっぱいの園主






そんな環境や人々によって



祐介も変わっていく。





許せずにいる兄と由美子の関係





だけど



ここにいることによって





不幸も幸せも自分次第




そんなことに気づいていく祐介。





瞳子が言っていた




「本人が不幸だと思ったらそれは不幸なんだっていうことよ。

その反対ではたから見てどんなに救いようのない状態でも、


 当人が少しでも満足できるなら、それはりっぱに幸福でありうるんだわ。」




と。




このセリフに感銘したよ☆




ホントにそうなんだよね。




自分の物差しでは測れない人の幸せ




結局は本人がどう感じるか




幸せも不幸も本人次第ってね。





その人の気持ちは結局その人にしかわからないんだから。





突き放してるようで温かい瞳子





世界中で一番不幸な「俺」



みたいな気持ちでいた祐介だったけど



かむなびで働くうちに



いろんな人の考えや生き様を見せられることで



気持ちが変化していく。





絶対に変わらないものなんてない。。




だけど



形を変えても





変わりながら、変わらずにあるもの





どんなに悩んでいても・・



苦しんでも・・




空を見上げれば



そこにある











物理的には離れても



心の中に確かにあるもの☆





そんなことを考えさせられたよ





人生には予想もできないことが起こる



だけど



その時自分がどう考えて



どう行動して



どう対処していくか




試されているのかもね。



クリアできたとき



人は成長できる





よし!今日も頑張るかっ!





…と思わせてくれる1冊です










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