読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

瀬尾まいこ「春、戻る」~記憶にない「兄」の登場!さくらの固く閉ざされた記憶の扉が「兄」を思い出させないようにしていた?!

2020-03-28 02:31:21 | 
瀬尾まいこ「春、戻る」読み終わりました。


結婚が決まったさくらの元に


突然現れる記憶にない「兄」



「さくら」と馴れ馴れしく呼び捨てにして

自分のことを「お兄ちゃん」という


どう見てもさくらよりだいぶ年下の「兄」


さくらがもうすぐ結婚することも

さくらのあらゆる情報を知っている「兄」



記憶にない「兄」


詐欺か?


さくらはあらゆることを考えてみる。


・・がまったく記憶にない。



しかし


その「兄」はさくらの生活にグイグイ食い込んでくる。


そして


なぜかさくらもそれを拒絶しきれない。


さくらの嫁ぎ先である和菓子屋へも


「偵察」と言って出向き


結婚相手の「山田さん」家族と


すっかり仲良くなってしまう


そして


お見合いのような結婚なので


山田さんとの距離もまだ詰められていないさくら



それが「兄」の登場で


一気に恋人同士のようになっていく



いないはずの「兄」



記憶にない「兄」



なのに


本当の兄以上に



さくらにとってかけがえのない存在になっていく



そして


さくらの



閉ざされた思い出したくない記憶の扉



それが


「兄」の作るきんぴらによって


開かれていく



そして


理想通りになれなかった自分



それを思い出す



そして


優しかった人が言ってくれた




思い描いたとおりに生きなくたっていい。つらいのなら他の道を選んだっていいんだ。


自分が幸せだと感じられることが一番なんだから




その言葉を思い出す



さくらが幸せであるために


その手助けをするために現れた「兄」


その正体とは



さくらの封印していた辛い記憶



それが


「兄」によって「いい思い出」に変わっていく。


さくらは幸せだよね



こんなに妹を思ってくれるおにいちゃん


私にもいたらなぁ~。



結婚相手の山田さんもすごくいい人


情熱的なものはないけど


ゆっくりじっくり

さくらとのいい関係を築いて行けるんじゃないかな


人それぞれに見合った幸せがある。


それは


他人が決めるものじゃなく


自分が決めること。



自分が幸せだと感じられることが一番



いい言葉だよね



読み終わると心が温かくなる



さくらとおにいちゃんの関係に


どんどんひきこまれてみませんか?


あなたも







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