読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

宮下奈都「ふたつのしるし」~自分をどう表現していいかわからなかった2人。出会ったとき繋がり生まれたしるし☆

2020-03-15 03:04:33 | 
宮下奈都「ふたつのしるし」読み終わりました。


読み終わったとき

幸せが胸に広がるようなお話でした



自分の興味を持ったことだけ見て行動する


他人と合わせられない「温之」



集団からはじかれ


本人もそれがどういうことなのか


よくわからなかった。



一方


遥名は


集団の中で目立たないよう息をひそめていた


自分という存在を隠すことに心血を注いだ


才色兼備


それを備えた自分をわかっていて


目立たないように


誰にも本当の自分を見せられなかった。



いつも「ひとり」だと思っていた。


誰とも心の底から通じ合うことができないと。



そんな


温之と遥名が


2つの『ハル』が出会ったとき


2人の世界が変わっていく



震災の日に


遥名を助けるために現れる温之



真っすぐな温之の思いに


押されながらも


好もしく思う遥名


2つの気持ちが繋がって



そして


2人から



しるしが生まれる



自分が生きているしるし


確かにここにいるという証



2人の輪郭が一つになることで


くっきり表れる



そんな風に感じた。



運命の出会いってあるんだなぁ。


・・・というか


出会うべくして出会ったのか。



お互いに会うために頑張ってきた2人



見つけるために積んできた経験?




温之の良さをいち早く見抜いた


たった一人の親友「健太」


その存在も温之にとって大きな存在だったよね。



人は一人で生きているようなつもりでも


誰かに助けてもらって生きてるんだなぁ。


そんなこともあらためて思った。



不器用にしか生きられなくて


ぶつかって傷ついて・・


でもそんな経験がこんな素敵な出会いをするための


訓練だとしたら・・


そう思ったら


頑張れる気がするよね



「運命の出会い」


それはすでに繋がってる糸を


見極める自分になって見つけることができるのかも。


なんて



心が疲れて癒されたいとき読んでみては







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