癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

横津岳~烏帽子岳~袴腰岳<展望編>

2019年06月15日 | 登山・旅行

分岐の先から烏帽子岳(右手前)と袴腰岳を眺める


トラックログ
 登山口7:00~烏帽子岳8:30~9:15袴腰岳9:30~登山口11:00 登り2時間15分、下り1時間30分


前沼湿原(第1湿原)


烏帽子沼湿原(第2湿原)


烏帽子岳頂上


烏帽子岳から袴腰岳(右)と泣面山(左)を眺める


烏帽子岳と袴腰岳のコルのダケカンバ林「憩野森」


袴腰岳北側から横津岳と駒ケ岳を振り返る


袴腰岳山頂


袴腰岳から函館山方面を眺める


下北半島


古部丸山(左)と恵山(右)

◎昨日アップの「花々編」へ


ホームページ「一人歩きの北海道山紀行」の詳しい記録。
下記でどうぞ!

http://sakag.web.fc2.com/hakama19.htm

横津岳~烏帽子岳~袴腰岳<花々編>

2019年06月14日 | 花・紅葉だより

烏帽子沼湿原(第2湿原)のワタスゲ

 一昨日の道新に烏帽子沼湿原(第2湿原)のワタスゲが掲載されていたので、それと烏帽子岳のチシマフウロの群落と、この時期のほかの花々を目当てに、横津岳~烏帽子岳~袴腰岳を往復した。


登山口の案内板の今日歩いたコース


前沼湿原(第1湿原)のワタスゲ


烏帽子沼湿原(第2湿原)


ワタスゲのアップ


烏帽子岳山頂部のチシマフウロの群落(バックは袴腰岳山頂部)


チシマフウロ


烏帽子岳の花畑

◎ほかの花々

横津岳のハクサンチドリ~ここの花は紫色が濃い


ハクサンボウフウ


マイズルソウ


カラマツソウ


ウラジロナナカマド


ツマトリソウ


ノウゴウイチゴ


まだ咲いていたシラネアオイ(烏帽子岳から袴腰岳とのコルへの下り道)


ミツバオウレン


ミツバツチグリ


ノビネチドリ

◎「展望・景観編」へ

最初の職場の50回目の集まり & 調子の上がらない練習ラン

2019年06月13日 | 日常生活・つぶやき

 昭和41年春に大学を卒業して最初に勤めた職場の集まりが今年で50回を迎えた。当時は全員20~30代だったメンバーだが、今では70~80代となった。それも、会えば50年前のころに戻れるのが不思議である。
 自分の人生の基盤作りとなった職場で、いろいろ教えていただいたことが懐かしい。ただ少しずつ欠けて行くのがさびしい限りである。


50回50年間皆勤賞の賞状をいただく新卒時代の学年主任だったHa先輩


近況報告


50年前の職場の正面玄関の写真


◎調子の上がらない練習ラン




大間からフェリーで遠足にやって来たという小学生の「海鳴り太鼓」

 一昨日に続いて10回目の練習ラン。千歳ハーフ以降どうも調子が上がらず、まだ10kmノンストップで走れていない。今日も信号待ちのない五稜郭公園の堀周りで、ペースを少し落として10km通して走り切ろうとスタートしたが、8kmで辛くて歩いてしまった。
①7'00 ②6'21 ③6'39 ④6'18 ⑤6'28 ⑥6'11 ⑦6'23 ⑧6'19(2kmほど歩く)⑨5'33 ⑩5'58
 昨年の今頃は、6分を切るペースで10km走れていたのだが・・・。今年は、昨年より練習して臨んだはずの千歳ハーフも昨年とほぼ同じタイムだった。加齢による体力低下なのか、疲れが抜けづらくなっているのか・・・? この調子なら、函館ハーフで6分を切って走る自信がなくなりそうだ。

立待岬と函館山の花々

2019年06月13日 | 花・紅葉だより

立待岬に咲くハマナス

 連日の好天に、家にいるのがもったいなくてつい外出したくなる。
 昨日は、毎日お邪魔しているブログに刺激されて、立待岬に咲く花と前回の函館山花散策で目に付かなかった花を求めて、汐見コースと薬師コースを歩いてきた。

◎立待岬に咲く花々

ハマナスの蕾


ハマフウロ


オオバナノミミナグサ


エゾカンゾウ


エゾスカシユリ


ハマエンドウ


立待岬の岩場

◎函館山の花々(汐見コース~薬師コース)
お目当ては、場所を教えていただいたワニグチソウ、ハナイカダ、エビネランだった。

一番のお目当ての初めて目にしたワニグチソウ(花にピントが合っていないのが残念)


ハナイカダ(雄の木)~雄の木と雌の木があることを初めて知った。


ハナイカダ(雌の木)


エビネランは、すでに花が終わっていた?


タケシマランの蕾?


ミヤマスミレの種子?


オオヤマフスマ

吉田輝星投手 初登板初勝利!

2019年06月12日 | 日常生活・つぶやき

 昨年の夏の甲子園を沸かせた日ハムドラフト1位の吉田輝星投手の初登板。セリーグ首位を走る広島相手だけにハラハラしながら観ていた。
 1回で1アウト満塁のピンチを迎えたときには、やはりダメか?と思った。しかし、次の打者を3球3振に取ってピンチを脱した。結局、5回4安打4奪三振1失点という見事な成績で勝ち投手になった。

 高卒1年目でのプロ初登板勝利は15年の楽天・安楽以来で、50年の2リーグ制後、32人目。66年のドラフト制後では19人目だそうだ。日ハムではダルビッシュ以来の快挙である。


 持ち味である直球主体の投球が1軍でも通用したことは大きな自信になるに違いない。それにしても、栗山監督の選手を育てる術にはいつも感心する。 
 明日の新聞各紙の1面を飾るトップニュースになることだろう。

古民家カフェ「ごはん・おやつシプル」

2019年06月12日 | レトロ建築・古民家カフェ

 常盤坂の突き当たりの少し下に上の方に昨年の12月にオープンした古民家カフェ「ごはん・おやつシプル」は、白老から移住された若夫婦が、大正時代築のこの古民家を購入し、古民家リノベーションを専門とする富樫雅行氏のフォローを受けながら、「できるだけお金をかけずに自分たちの手で」と2人で率先して改修したという。
 しかも、目立つようなリメークはせずに、近所の古民家の解体によって集まった建具と木材をあらゆる箇所に有効的に使っているという。

 料理は、パスタとピザを旦那さんが、定食やおやつは奥さんが担当されているとのこと。旦那さんはもともと白老町でイタリアンのレストランを経営されていたが、新天地を求めて、函館に移住してきたのだとか。定休日は、毎週水曜日と第1・3木曜日。(この記事は昨日ネタ)


正面玄関。駐車場はすぐ上に3台分用意されていた。


玄関前の営業中の看板


玄関から正面を写す。顔を出した方がオーナーで、その後ろが厨房。
手前のフロント兼用の演台?の上にスプーン・フォーク・箸・お盆・コップなどが置かれている。


メニュー表以外の撮影はOKとのことで、客が増える前に遠慮せずに取らせていただいた。

内部の様子は、昔のままの様子をそのまま残し、生かしてリメークされている。

玄関を上がって右側の部屋。配線がむき出しの天井と裸電球が懐かしい


玄関を上がって左側の床の間や縁側付きの広い部屋。古いミシンと机の調度品も懐かしい。


左側の部屋の奥の壁とテーブル


広い部屋の方から写す右側の部屋(窓からして、こちらが居間?)


大正時代から畳の下を支えてきた敷板と廃材を組み合わせた味のあるフロア


玄関の横にある小部屋


2階への階段。昔懐かしい急な階段。「頭上注意」の貼り紙もあった。


2階の和室はそのままきれい改修されている。ドリンク注文でフリースペースとして使えるらしい。


今週の週替わりごはん(1300円)。


今週のピザ(1180円)。このほかにもう1種類と、パスタも2種類あった。
直径30cmほどの大きさだが、皮が極端に薄く、フォークがなければ食べられなかった。
和食もピザも美味しかったが、デザートもドリンクも付かないので、やや割高感あり。


店を出て、常盤坂を上から写す。

 立地的には観光散策路から外れているが、SNSで多く発信されているので、人気店となっている。この日も、内部を写したくて開店と同時に入ったが、昨日配布の『peeps』に掲載されたからなのか、次々と客がやって来てテーブルが満杯になった。

南かやべひろめ舟祭り(夜の部)<6月8日(土)>

2019年06月11日 | イベント鑑賞・参加

第34回ひろめ舟祭りのポスター

 毎年6月第2土曜日に開催されている南茅部地域特産の「昆布」の呼称「ひろめ」に由来する「南茅部ひろめ舟祭り」は、昆布漁に入る前の豊漁祈願の祭りである。
 昼の部のメインイベントは迫力満点の「舟こぎ競争」で、夜には「歌謡ショー」や大漁旗で飾りつけられた「漁火パレード」が行われ、フィナーレは花火が打ち上げられる。全部見るとすれば12時間は滞在しなくてはならない。

 数年前は、「舟こぎ競争」だけ見たが、昨年は夜の部の「お笑いショー」と「漁火パレード」を見に行った。しかし、雨に降られ、強風もありパレードは中止となった。
 今年は、その「パレード」と「歌とお笑いのスタージショー」が見たくて、沢登りの後、疲れた体で出掛けた。しかし、パレードは行われなかった。強風のためかと思ったが、今年からパレードはやらなくなり、漁火船のお披露目のみとなったらしい。




大漁旗等で豪華に装飾された漁船

「お笑いと歌謡ステージショー」はHBCラジオ公開録音で、ゲストは歌手の瀬口侑希、ものまねタレントの原口あきまさ、メインゲストの演歌歌手大江裕の3人だった。

瀬口侑希の歌謡ショー


原口あきまさのものまねショー


上手な歌をたっぷり聞かせて大いに笑わせてくれた大江裕

 今の南かやべ漁協は、平成15年に木直、尾札部、川汲、安浦、臼尻、大船の6単協が合併して、現在はその単協はそれぞれ支所となっている。飾り立てた漁船はその6支所の6隻だった。ショーが終わると、灯されていた電飾が一斉に消され、1隻ずつのお披露目が行われた。












9回目の練習ラン(備忘録)

 夕方に五稜郭公園で10kmランにトライ。しかし、まだ6分を切って走り続けるのは無理だった。
 ①6'56(トイレ休憩)②6'02 ③5'56 ④5'55 ⑤5'57 ⑥5'51(3分休憩)⑦6'30 ⑧6'22 ⑨6'11 ⑩6'10 トータル61分50秒 平均ラップ6分10秒

膵臓のMRI検査と血液検査

2019年06月10日 | 大腸癌以外の検診・健康関係

 3月の血液検査で腫瘍マーカーのca19-9項目が高かったが、2年ごとに定期的に受けている胃カメラも大腸カメラも異常なかった。その後のCT検査も異常なしだった。しかし、主治医は腫瘍マーカーが高いのが気になると、膵臓癌のMRI検査を勧められ、今日がその日だった。

 診察券による受付を済ませ、まずは血液検査の採血をし、MRI検査室へ。

 MRI検査の装置はCT検査の装置と似ているが、CTはX線を用いるのに対して、MRIは強い磁石とラジオに使われているような電波を用いて体内の状態を画像にする検査である。検査中、装置から工事現場のような大きな音が聞こえるので、遮音のヘッドホンのようなものを当てられる。検査時間はCTより長く30分程度掛った。

 膵臓癌はまず助からない癌で、一番罹りたくない癌である。多分大丈夫だとは思っていたが、一抹の不安もあった。診察室へ呼びこまれ、結果を聞く。「MRI検査では異常が見つからなかったとのことです。血液検査も、前回高かった項目の数値は正常値内に戻っていました。膵臓癌の心配はないと思ってもいいでしょう」・・・ホッとする。ところが、「今度は別の項目の腫瘍マーカーが高くなっているのです。今までの検査で胃も大腸も膵臓も大丈夫だったので、少し様子を見ましょう。半年後にでもまた診察に来てください」

 高かった項目はCEAという項目で、正常値が0.0~5.0ng/mlだが6.7だった。この項目は、やはり消化器系の癌が主らしい。数値的には軽症だが、自分に当てはまる高齢者や糖尿病などでも陽性を示すことがあるそうだ。前回のca19-9項目も、結局は一時的なものだった。今度もまた同じように一時的なものであろう。主治医の「様子を見ましょう」という言葉通り、気にしないで、半年後にでもまた血液検査でもしてもらおうと思っている。

 ちなみに、MRI検査と血液検査と診察の費用だが、1割負担で3070円だった。

恵山つつじ祭り実行委員会主催「海向山登山会」

2019年06月09日 | 登山・旅行

恵山火口原駐車場から海向山へ

 毎年この時期に開催される恵山つつじ祭り実行委員会主催の「海向山登山会」の講師をお願いされて一緒に登っている。 40人の参加だったが、天候に恵まれて気持ちのよい登山会だった。


開会式

まずは、本日目にした花々

タニウツギ


サラサドウダン


ササバギンラン


コケイラン


ギンリョウソウ


マルバシモツケ


エゾヤマツツジ


急な登りを登る


登り切って後ろを振り返って恵山と火口原を眺める


山頂集合写真1(鎌鹿さんが講師の椴法華コースへ下山するグループ)


山頂集合写真2(私が案内する恵山高原コースを下山するグループ)


海向山と462峰(椴山)コルでの昼食タイム


恵山温泉特製の登山弁当(700円)


恵山高原コースの途中から恵山を眺める


下山後の恵山温泉の入浴と生ビールと豪勢なおつまみセット(1000円)
今回はバスで参加した(1000円)ので、ビールが飲める。


毎年札幌から参加されているリピーターのご夫妻から個人的にいただいたお土産。


中を開けたらこんなにたくさん入っていた。

 大阪方面に旅行してきたからと姫路や大阪やうちの妻が大好きな名古屋のコメダ珈琲の羊羹などのほかに札幌のお菓子までいろいろたくさんセンス良く詰め合わせてくださっていた。感謝感謝。妻も喜んでいた。

大小20個もの滝が続いた「松倉川支流白滝沢川遡行」

2019年06月08日 | 登山・旅行

核心部の落差15mほどのジャンプ滝の横を登る

 函館山の会のSHOさんとKiさんの3人で、松倉川支流の白滝沢川を遡行した。Kiさんは初対面かと思ったが、「元号またぎ登山」の利尻山でお会いした函館山の会の3人の中のおひとりだった。
 この沢はSHOさんが10年ほど前に遡行していて、15個ぐらいの滝があると聞いていた。しかし、今日改めて数えたら、20個ほどもあった。

 車2台で行って、Kiさんの車を下見しておいたゲート前に置くつもりだったが、チェーンゲートの鉄杭がただ穴の差し込んでいるだけで、簡単に抜けたので、さらに600mほど先の林道分岐まで入ることができた。そこへ車を置いて、白滝への下り口へ移動。


GPSトラックログを基にしたコース図


 8:40、白滝への下り口をスタート。松倉川へ下りて、白滝沢川との合流地点まで少し下る。


白滝を見上げる。ここが白滝沢川の合流点である。
右側を登るのは流れも強く、難しいとのことで、左の尾根から高巻いた。


高巻き途中から白滝を見下ろす。


4つ目の滝~深い滝壺の上をへつるが、このあとKiさんは滑り落ちた。
自分はそれを見て最初から腰くらいまでの深さの滝壺の中を進んで登り切った。


この滝は右から高巻いた


高巻きの途中。
ここのほかにSHOさんとKiさんは滝を突破したが、自分だけ2ヶ所ほど高巻いたところがあった。


ここは先の登ったSHOさんにお助けロープを出してもらった。


右側から登ることができた。
このほかに両側の崖を足と腕で突っ張るようにして突破した滝もあった。


腹まで滝壺に浸かって突破。ここは自分だけ左の窪みを登った。


上から落ちたのか、大きな岩が滝の途中にトンネル状になって立っていた。この下を潜りぬけた。


岩を潜り抜けたら、今日の核心部である上の方でジャンプして落ちる15mほどの滝が現れた。
ここが標高380mで12個目の滝だった。


SHOさんが右側の急な崖状の尾根を登り切って、上からロープを下ろしてくれた。
左は滝が吹き上げるようにジャンプしている様子


まだまだ滝は続く


ジャンプ滝2号が現れた。1つの沢で2ヶ所のジャンプ滝を目にするのは初めて。


ここはSHOさんに続いて登り切った。


緊張を癒してくれるミゾホウズキ



これが最後の滝だった。
520二股からは本流の右へ進んだが、沢が入り組んでいるのと、上の方に崖があるとのことで戻った。


520二股まで戻って、城岱の沼の手前の林道に出る左の沢を登った。こちらには崖はなかった。
薮で覆われてはいたが、最後まではっきりとした沢型が続いていて助かった。


13:00、4時間20分の遡行で、林道に出た。ここから1時間20分ほどの下りの林道歩きで済んだ。


14:20、車のデポ地点へ到着。ここから、自分の車を置いてある白滝下り口へ戻って解散。

 体力的にはまだ迷惑を掛けることはないが、もともと怖がりの高所恐怖症なので、2人に助かられながらの遡行だった。しかし、この歳になって、まだこのようなハードな沢登りにお誘いが掛って、楽しませていただいたことに感謝感謝である。

函館山花散策(観音コース~千畳敷コース~旧登山道)

2019年06月07日 | 花・紅葉だより

 今年は早春の花目当てに宮ノ森コースを歩いてから、一度も函館山を歩いていなかった。この時期にはあまり登っていないので、どんな花が咲いているのかと花散策に出掛けた。
 すでに夏の花になっているので、それほど期待していなかったが、思ったより多くの花が目に付いた。
 それにしても、同じ時期の函館山の花をアップしているブログを見ても、こちらの目に付かなかった花がまだまだ多いのにも驚く。 


ホソバノアマナ


シャク


サイハイラン


コウライテンアンショウ~幹の肌がマムシの肌に似ているのでマムシグサとも呼ばれる

花の部分のアップ


ヒレハリソウ(コンフリー)


コケイラン


クルマバソウ


フタリシズカ


キバナニガナ


オオバナノミミナグサ


ナンテンハギ


エゾカンゾウ


トリアシショウマ


ミツバツチグリ


オドリコソウ


オオハナウド

◎木の花


カンボク


マユミ


ニシキギ


ツリバナ


ワタゲカマツカ


ツルアジサイ


エゾヤマツツジ


津軽海峡側が海霧で覆われる市街地

ヒツジグサ(未草)とスイレン(睡蓮)の違い

2019年06月06日 | 花・紅葉だより

五稜郭公園裏門の橋の下のスイレン


 五稜郭公園を彩るサクラの後のフジとツツジも終わり、今は堀の水面にヒツジグサ(未草)ともスイレン(睡蓮)とも言われる花が咲いている。

 子供のころからこの手の花をスイレンと呼んでいたが、ヒツジグサの別名があることを知ったのは10年ほど前である。今では同じもののように言われているが、この2つの呼び名は同じものなのか、違うものなのか、気になっていろいろ調べてみた。

 結論から先に書くと、どちらもスイレン科スイレン属に属するが、今日目にする多くは明治以降観賞用として入ってきた外来種がほとんどで、日本原産はヒツジグサ(未草)という1種類のみだったとのこと。日本古来ヒツジグサは、白い花のみで直径3~4cmほどで花弁数も少なく、世界最小のスイレンだそうだ。尾瀬に咲くヒツジグサは直径が500円玉くらいの大きさしかないとかか。

 外来種はいろいろな色を呈し、日本本来のヒツジグサよりは花も大きく花弁数も多い。こうしてみると、五稜郭公園のものは白い花もあるがすべて外来種のようである。



五稜郭のピンク色のスイレン

五稜郭公園の赤いスイレン


日本古来のヒツジグサ(他サイトより借用)


 日本古来のヒツジグサは、今では外来種に追いやられて、見ることができる場所も限られるそうだ。登山中に湿原の池沼で目にしたものはそれなのかもかも知れない。

◎ヒツジグサとスイレンの名前の由来
 ヒツジグサ(未草)は、「未の刻(午後2時ごろ)から咲き出す」ことが由来のようだ。しかし、実際は朝から夕方まで咲いている。

 おもしろいことに、『大和本草』(1709年)に、「京都の方言で呼ばれているもので、未の時から花が閉じることから」と説かれていて、『和漢三才図絵』(1712年) 、『本草図譜』(1828年)では正反対に「未の時に花が開く」と紹介しているとのこと。実際は夕方には花を閉じ始めるので、『大和本草』の説の方が生態が合っているように思われる。
 牧野富太郎博士は、このどちらの説が正しいのか実際に確かめるために、京都の巨椋池で早朝から夕方まで観察を続け、花は正午から午後3時頃までに咲き、夕方5~6時頃に閉じることを確かめたというエピソードが残っている。
 自分も実際に日本古来のヒツジグサを観察したことはないが、五稜郭公園の花は朝から咲いていて、夕方の4時~5時ごろに行くと閉じていることが多い。日本古来のヒツジグサは、咲き始めるのがもっと遅いのかも知れない。

 スイレン(睡蓮)も和名だが、ヒツジグサは夜には花を閉じて水中に隠れ、昼はまた水面に浮かぶことから睡る(ねむる)蓮、睡蓮の漢名があてられていることが『大和本草』に書かれているという。
『大和本草』の刊行された江戸時代、まだ日本にはヒツジグサしか存在しないので、睡蓮と言えばヒツジグサを指したようだ。

 こうしてみると、ヒツジグサをスイレンと呼ぶのは間違いではないが、今日の外来種や園芸品種の睡蓮とヒツジグサは、異なるものということになる。
 ややこしい話だが、睡蓮とは広義にはスイレン科スイレン属の植物の総称であり、狭義にはヒツジグサの異称でもあるけれど、外来種や園芸品種の睡蓮を指してヒツジグサとは言えないことになる。

 北海道には、エゾヒツジグサや雨竜沼湿原にはエゾベニバナヒツジグサなどというものも存在するようだ。いつか機会があったら、ぜひ確認してみたいものだ。

 ↓ ↓ ↓

エゾヒツジグサ(他サイトから借用)


雨竜沼湿原に咲くエゾベニバナヒツジグサ(他サイトから借用)~雄しべの葯と、雌しべの柱頭盤の両方が紅紫色
 
自分が写した浮島湿原のエゾコヒツジグサ(直径2cmほど)(2019年7月撮影)※2020,7,29追掲載


 外来種のスイレンは、北斗市の八郎沼でも見られる。また、標高が高いので8月ごろになると横津岳の雲井の沼にも赤いスイレンを見ることができる。横津岳のスイレンは、昔はなかったので、誰かが持ち込んだものだと言われている。

↓ ↓ ↓

北斗市八郎沼のスイレン~赤とピンクの花が見られる(2018年7月3日撮影)


横津岳雲井の沼のスイレン(2018年9月18日撮影) 


晩秋の五稜郭公園で見られる紅葉したスイレン(2018年11月30日撮影)



◎8回目の練習ラン(備忘録)
 あとひと月後の函館マラソンに向けて7回目の練習ランに位置付けた「千歳マラソン」から4日目経過し、足の張りもなくなったので走ってみた。
 函館新道入口までの往復の10km走に挑戦。これまでの練習ランより少しスピードを上げて走った。4kmまでは6分/kmちょっとで走れたが、往路の最後の1kmは斜度がきついこともあるがへろへろだった。
 ①6'14 ②6'00 ③6'00 ④6'05 ⑤7'00
 折り返し地点で5分ほど休んだ。復路は緩い下りなので6分/kmを切って走りたかったが、7kmで苦しくなって8kmまでは歩いた。そして、最後の2kmをまた6分を切って走った。
 ⑥5'47 ⑦6'00 ⑧(歩き)10'14 ⑨5'56 ⑩5'36
 本番は6分イーブンを少し切って走ることが目標である。練習の10kmならもっと楽に6分を切って走れなくてはならない。今日は6分ってこんなに速かったろうかと思うくらい、懸命に走らなくてはならなかった。まだ千歳の疲れもあるのかもしれない。今後の練習に期待したい。


林道偵察

2019年06月05日 | 日常生活・つぶやき

チェーンゲートが閉じられていた入口から2.3km地点の寅沢林道終点

 今週の土曜日に松倉川支流の白滝沢川遡行(沢登り)のお誘いを受けた。登りつめる源頭は城岱の沼の東側の林道である。


 遡行後の帰りだが、滝が多くて下るのは難しいらしい。白滝沢川の南側の東尾根を薮漕ぎで下る方法もあるが、そこから林道を戻ると、大船松倉林道にある入渓地点の白滝下り口までは13kmもある。しかし、車が2台あると、1台を源頭の林道に置ければ林道歩きがなくなる。昔は寅沢林道から赤川林道までゲートが開いていて走れることがあった。そこで、寅沢林道やその先の林道がどこまで入れるか偵察に行ってきた。
 

 旭岡団地の入口から大船松倉林道を9kmほど走ると寅沢林道(左)との分岐がある。
 

寅沢林道を進む


分岐から1.1km地点のゲートは開いていたので、さらに先に進む。

 しかし、分岐から2.3km地点が寅沢林道終点で、その先も林道は続いているが、チェーンゲートに錠が掛けられていた。ここまで車を入れると、13kmの林道歩きがどのくらい短縮されるか調べために、そこから戻って、分岐から大船松倉林道の白滝への下り口までの距離を測ってみた。


 白滝への下り口。結果、ゲートからここまで7kmだった。ということは、13kmの内林道歩きは6kmで済むことになる。

 特に源頭からゲートまでの林道は下りだが、分岐から白滝下り口までの林道は登りなので、ゲートまで車で入れると林道歩きが2時間は短縮できるはずである。


 帰りにちょこっと採ってきたフキは、しゃきしゃき感の強いきんぴらのほかにサバ缶とあぶらげとの煮ものにしてもらった。

古民家カフェ「もみの木ダイニング」

2019年06月04日 | レトロ建築・古民家カフェ

 和洋折衷建築物が多い西部地区の中で、建物全体が洋風であるという、貴重な現存するもののひとつ。昭和初期の建築といわれており、修繕が丁寧に施されているために、その可愛らしい外観は健在。函館市歴史的景観賞受賞。

 以前の「おむすび茶屋と雑貨のお店 まんまる月夜」のとき(2014年)に一度入って、おにぎりプレートを食べたことがある。現在は「もみのきDINING」が営業中。
 なお、この「もみの木DINING」は、以前は本通にあって、昔から有名店だった。2016年にこちらに移転してきたようだ。
 店のホームページ→もみの木DINING


玄関前メニューと営業案内


内部は「まんまる月夜」のときとはすっかり雰囲気が変わっていた。
4人掛けテーブルが4組と6人掛けが1組、突き当たりの右壁の奥に4人掛けが1組。
完全にリノベーションされていて、新しい感じで古民家の面影はない。






メニューは、「もみの木プレート」(950円税込)のみで、1週間ごとに?料理が変わるようだ。






 裏の駐車場の奥に建つ石井邸(昭和2年築)~「箱館歴史散歩の会」の巡検で訪れたことがある。
 純和風建築、外壁は全面「ささら子下見板張り」。2階部分は瓦屋根、平屋部分は銅板葺き。
 2階部分の正面に丸窓、南面が連窓という構成は珍しい。市景観形成指定建築物 非公開

最後のサクラの花見・横津岳のタカネザクラほか

2019年06月03日 | 花・紅葉だより

 朝起きたら、多少の筋肉痛があった。しかし、これまでの経験から、むしろ歩いたり軽く走ったりした方が早く和らぐことが多い。
 晴れ渡った晴天がもったいないので、午後から車を走らせて、この時期に見られる横津岳のタカネザクラ(ミネザクラ)の花見をしてこようと思った。

 登山口に到着すると、車が1台あり、運動会の代休と思われる高学年の男の子と父親が下りて来た。
「サクラ、咲いてましたか?」と訊いたら、父親が「サクラ?今頃にですか?」と答えたが、子どもがすぐに「お父さん、あれはサクラだったんだ」と反応した。すると、父親が「小さなピンク色の花ですか?それなら咲いていました」・・・親子で「これは何の花なんだろうね?」という会話があったのかもしれない・・・タカネザクラとかミネザクラといわれる種類で、高い山に今頃咲くサクラであることを説明した。


 頂上まで2.5kmの舗装道路をカメラを片手にお散歩モードで登って行く。例年は6月上旬が見頃のはずだが、下の方はすでに終わっていた。どうやら山のサクラも今年は早かったようだ。


1000mを超えた辺りから花の付いた木が現れた。






貴重な3輪の蕾を発見


◎その他の花々・・・タカネザクラは早かったが、地面に咲く花は、まだほとんどが蕾だった。


一番多く目に付いたハクサンチドリ・・・横津岳のハクサンチドリは紫色が濃い。


舗装道路の割れ目に咲く根性チシマフウロ


同じくこれもただ1株だけ目にした根性ミヤマオダマキ


オオカメノキ


◎津軽海峡を覆う雲海

函館山と市街地中心部を覆う雲海


西側の津軽海峡を覆う雲海。手前は当別丸山だが、はるか右奥に大千軒岳も見える。


津軽海峡を覆う雲海と下北半島

 それにしても、横津岳への道路の荒れ具合は年々凄さを増している。どこが管理しているのか分からないが、利用しているのは航空局や気象台や太陽パネルの会社だが、なんとかならないものだろうか?