発着地点となる「ふるさと物産館ビューロ」の展望台から、市街地とフットパスが続く郊外を望む。
きれいな碁盤の目状の町並みを斜めに横切る道路と倉庫が目を引く。これはかって江別と夕張を結んだ夕張鉄道の名残。このビューロの建物は旧南幌駅跡。
フットパスのコース案内図。
今日は楓沢から風不死岳の予定だったが、支笏湖畔は朝から霧雨が降っていた。諦めて、かねてから考えていた南幌町のフットパス「幌向運河コース」を歩くことにした。
南幌町は札幌の西側に位置する人口8000人ほどの町である。町内を貫くように流れる1本の運河と網の目のように広がる用水路が、未開の泥炭地だったこの地を見渡す限りの田園地帯へと変えた。
幌向運河は、泥炭地の排水と、道路がわりに物資の輸送を目的に、明治25年から工事が始まった。
その運河に沿ったフットパスを歩きながら、明治から戦後にかけて続いた開拓の歴史を感じることができた。歩行距離は16km、歩数計で約23000歩。時間は昼食時間を入れて約4時間。
発着地点となったふるさと物産館ビューロを背にスタート。
新しい建物が並ぶ中央通りを正面の役場を目指して進む。
南幌小学校と南幌中学校の横に続く歩道を進む。
防風林を兼ねる幅広の国有保安林の中の遊歩道へ。しかし、夏草が繁っていて、クモの巣が多く、すぐに横の農道に出た。
運河に向かう農道から保安林を眺める
幌向運河の橋を渡り、右に続く農道へ
運河の右岸の農道を進むが、この先は、夏草が深く、クモの巣が凄かった。この間は往復する部分だったが、帰りは車道を歩いた。
運河と用水路の合流地点の施設。このあと、道路改良工事で通行止めの所があり、遠回りをした。
運河から外れた防風林沿いの農道を進む。泥炭の地層を見ることができる。
やがて、支笏湖を源流とする千歳川の堤防に出る。この先で石狩川に合流。
運河の最後は、湖のようになり、親水公園になっている。
幌向運河揚水場。ここで運河の水を汲み揚げて、千歳川へ流している。
親水公園のシンボルタワー「ふきの塔」。展望台からは、親水公園の全体や周りの展望が広がる。
親水公園内の中心施設・なんぽろ温泉ハーフ&ハーフ。ここで昼食タイム。
開田碑など
使わなくなった昔の農機具を道路沿いに並べている農家
帰りの後半の快適な運河沿いの農道
江別へ抜ける国道337号沿いに残る旧南幌駅逓跡。このそばに運河の船着場があった。洪水対策に高床式になっているのが特色。
基本的に農道や遊歩道を利用したフットパスはうれしいが、一部運河沿いの道や林の中の遊歩道は、夏草の手入れがほしいところがあった。
もともとは一面水田が広がる田園地帯だったのだろうが、最近の減反政策で、畑作への転作多く目に付いた。
ゴール後、なんぽろ温泉でゆっくりし、今夜のHYML納涼懇親会へ出席のため札幌へ。