つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

今年の梅

2016年02月27日 | 日記・エッセイ・コラム

 

あっという間に一週間が経ちましたが、先週日帰りで京都に行ってまいりました。

このブログでもご紹介させて頂いた宮崎智晴さんの展覧会と京都国立博物館「皇室ゆかりの名宝展」に伺いました。

どちらももう会期が終わってしまいましたが、宮崎さんは年々実力をつけていらっしゃり頼もしく思えましたし、

博物館はご覧のとおり、もう博物館に来た!と思えるだけで楽しくて、大変よい小旅行になりました。

名古屋にいるとお休みでもどうしても夫婦で仕事のことばかり考えてしまうので、ふらっと名古屋を離れてみるのは

とてもよいことだと思えます。

梅の木を丹精に育てられているお宅の前を通り、写真を撮らせて頂きました。本当に綺麗でした。

 

 

 

 

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結晶

2016年02月27日 | 手ぬぐい

2月があっという間に終わってしまいます。

経理ソフトの不都合でこのところパソコンと闘っていましたので、ブログの更新がなかなかできませんでした。

作品のご紹介など色々書かせていただきたいことばかりです。

まず・・

久しぶりに手拭いのご紹介を。

先日ご来店のお客様から、こんな素敵な手拭いを頂戴いたしました。

以前も書かせて頂いた結晶のお話をしてくださったお客様はずっと結晶柄のグッズもお集めになっていて

最近その一部をカフェギャラリーで展示されました。

あいにく私は伺うことができなかったのですが、エルメスのスカーフや手拭いなどを写真で見せて頂くと大変美しくびっくりいたしました。

 

結晶の図案を描くとき、縦軸と横軸、どちらを中心にするか?という興味深いお話もお聞きしました。

西洋ではほとんどが横軸を中心に描き、日本では多くが縦軸を中心に描くということです。

なるほど、この手拭いも縦軸を中心に結晶が描かれていますね。

私の大変個人的な印象ですが・・

そう考えると同じ油絵でも、西洋画は筆を横に多く使い・・小磯や金山など日本の油絵画家は縦の線を日本刀を使うようにスパッと描くような気が致します。

筆さばきひとつにも、国民性や文化の違いがでるのかもしれませんね。

 

お客様お一人お一人に、その方の過ごしていらした時間があることをこの頃よく実感し、また感動致します。

収集という一つのご趣味にもそのかたの使われてきた時間が色濃く反映されています。

美術品に限らず、どんなに小さなものにもです。勿論、きっと私の手拭いにも。。

桜が咲くまでに、もし雪が降るような一日があれば、この手拭いをもって出かけようと思います。

 

 

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モントリオールからのお便り

2016年02月18日 | 日記・エッセイ・コラム

 

まさに長谷川潔のメゾチントを見ているような風景。

2月からカナダモントリオールに留学にしているYuiさんからメールが届きました。

彼女もまた私が数年前に出会ったお若いお友達。

カナダには英語の勉強に出発されました。

お恥ずかしながら私は新婚旅行のほかは海外に出かけたことはありません。

ですから、外国からメールやお便りを頂いたりすると自分が

いっしょに旅行をさせて頂いているようでとても嬉しくなります。

以下ご許可をえてYuiさんからのメールを抜粋させていただきます。

 

モントリオールに到着して一週間が過ぎました。

学校やホームステイの生活には自分でも驚くほどなじんでいます。

学校には日本人の女性のエージェントや日本人学生もいますし、

ステイ先でも同じ学校の子が一人いて

手厚くサポートしてもらえています。

 

体調面ではまだ少し時差ボケと、ものすごい空気の乾燥で風邪をひきそうですが

肌荒れがこちらの保湿剤で劇的に改善しています(゜д゜)!

精神的には既に日本が恋しいですが...笑

 

この週末は街を散策して回っています。

モントリオールはアートな街と聞いていましたが

クラシカルな建物から現代アートまで、

ジャンルも絵画、音楽、観劇などなど、様々です。

歩いているだけでいろいろなセンスや遊び心を感じられるので

日本も少し見習ってくれないかなと思います(´_ゝ`)

 

でも、改めて日本芸術を見ると

日本ほど繊細な感覚を持った国はあるだろうか?と思いますし

心から癒されるのは日本文化だと痛感します。

夏美さんのブログを読んでいると、特にそう思います。

 

海外で紹介される日本文化は往々にして外国好みにアレンジされてしまいますが

人とのコミュニケーションと同じで、毅然としたプライドと柔軟な心で以て

「本当の」日本が伝われば素敵だなと思います。

 

モントリオールは-30℃まで気温の下がる日があるそうです。

寒さでYuiさんが凍えてしまわないように、

いつもの笑顔で毎日をお過ごしくださるようにお祈りしています。

またモントリオールからのお便りを時々ご紹介させていただきます。

 

 

 

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貝殻

2016年02月16日 | 日記・エッセイ・コラム

私の、一番小さなお友達の、橦木町のとうこさんがご両親さまとハワイにでかけられるというので、私へのお土産に貝殻を持って帰ってくださいとお願いをしました。

昨日、私はあいにく留守にしてしまいましたが、とうこさんはお父様といっしょに

お約束通り、貝殻を届けてくださいました。

小さな貝殻。

きっと今の私では拾わない、拾えない貝殻。老眼ばかりが理由ではありません。

3歳半の小さなてのひらで一生懸命に拾ってくださったのだと思います。

嬉しかった。とうこさん、ありがとうございます。

小さなお約束。

守ることの温かさを3歳半のお嬢さんに教えていただく私です。

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マリーローランサン。 大津絵の展覧会。

2016年02月16日 | おススメの展覧会、美術館訪問

日曜日に碧南市藤井達吉記念美術館さん と 半田市のかみや美術館さんに伺いました。

 

それぞれ 愛と色彩のシンフォニー マリー・ローランサン 3月6日(日曜日)まで

 常設展・日本の民芸 大津絵展 3月27日(日)まで  を開催されていらっしゃいます。

ローランサン展は マリー・ローランサン美術館所蔵の作品を紹介してくださる貴重な展覧会。

知っているつもりのローランサンを初期の作品から見ていくと、造形的な変化、色彩的変化を

敏感に感じることができ、また何よりも彼女の描く女性達の可愛らしさは「愛されたい」という

ローランサン自身のひた向きな想いから発するものではないだろうか?と考えることができました。

 

かみや美術館さんは昭和58年に個人コレクターでいらした神谷幸之氏が

蒐集された美術品を寄付されて設立された私立の美術館です。

 

村山槐多や長谷川利行、須田剋太、梅原龍三郎など近代日本洋画の佳品を中心に、特に北川民次作品の収集のレベルは

高く、大変楽しめます。

また大津絵のコレクションも素晴らしく、三年に一度この大津絵を一堂に展示してくださいます。

偶然ですが、私達は3年前と先日、ともに大津絵の展示に出会えました。何度見ても楽しい作品たち。

是非、皆様もお出かけくださいませ。

 

 

 

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