12月は一日一日が早く過ぎていくように感じます。
「年末に大掃除、お正月に年賀状って誰が決めたのかしらぁ?」と
ひとしきり捻くれてみたくなるような年末の毎日です。
小林古径 「日東」が 入荷して参りました。
目の覚めるような美しさ。
東の空に日が昇るときのあの荘厳さをそのまま絵にしたような作品です。
「むべ」という作品について触れさせて頂いたときにも書きましたが、
古径はやはり私の中では特別な画家です。
その技術も、精神も真剣に「神」に近づこうとした画家なのではないか?と思えるのです。
「間に合っても、間に合わなくても新しい春はやってくる」
謙虚に、静かに、私なりの一日一日を仕上げていかなければいけないと
この絵をみて深く感じています。
今月の作品の中からのご紹介。
下村観山 軸 「雪の松」 です。
まもなくお軸のメンテナンスのため表装屋さんにお預けいたしますが、あまりにも作品に趣きがあったものですから、画像を取り込みました。
優しい、けれど確かな重みのある雪の表情。
そしてなんとも愛すべき松の姿。
さすが下村観山です。古径の世界が絵画の一つの形なら、この観山の世界もすばらしい絵画の形なのだと思います。
しかしながら。。古径と観山の作品の価格の違いはいかなるものでしょうか?
メンテナンスを終えたらまた画像をアップさせて頂きますね。
下村観山 軸 絹本 共箱 「雪の松」 79.0×64.7cm