7月半ばより、特にご遠方のみなさまに暑中お見舞いの絵葉書を差し上げたいと思い、準備を少しづつ進めさせていただいてはいたのです。
はがきや切手、ペンをバッグに入れて、店でも自宅でも書けるようにと思ってきました。
が、、8月6日、とうとう、今日になってしまいました。
勇気をもってクーラーをとめ、早朝に窓を開ければ、蝉の声は随分と遠くに聞こえ、しずかになり、少し風も吹いて、
なるほど!明日から立秋かと思えなくもない?まぁ、その程度ですが~
とにかく暑中お見舞いをお伝えするのは今日まで。明日からは残暑お見舞いと書かなければなりません。
したがって、何枚か準備させていただいた暑中お見舞いがお蔵入りとなりました。大変お恥ずかしいことですが、一応証拠として(笑)通信面もご覧いただきます。
書の専門学校に通った妹と比べられてしまうと自分の文字には自信がありませんが、まぁ、悪い方ではないなぁと若い頃は思っていたのです。
ところが、やはり子供の頃長く書道教室に通ったらしい佐橋に出会ってすぐに「アナタは字が下手だ」といわれ、カチン😡 ときて、それ以来自分の文字に劣等感を持つようになりました。
ですから、妹にファックスでペン字の添削をしてもらったり、昨年やめてしまいましたが、文化センターの書道教室にも5年ほど通いました。
この一年ほどは泣いてばかりいて、あまり文字を書かなかったので筆圧も下がってしまって、今は本当に文字が思うように書けません。しかも、書というのは本当にその人そのものなので、形を学び、その時は少し美しい文字が書けるようになっても、すぐに元にもどり、目が悪くなったり、姿勢の関係で加齢とともに益々バランスは崩れていってしまいます。
それでも、溜まってしまった便せんや絵葉書、切手を消化するためにも、そして何より各お客様にお礼の気持ちをお伝えするにもお便りを差し上げるのが一番私らしいなぁとこの数か月で思えるようになりました。
佐橋が大変お世話になった実業家の皆様の中には、毎朝どなたかに十数枚のはがきを書くことを日課にされていらした方もいらっしゃいます。
昨日森芳雄作品をお届けした東京のお客様は、「何とも言えないあたたかさと品を感じます。購入してよかったと思えました」と早速ご感想をお聞かせくださり私は安心とともにとても嬉しく一日を終えさせていただきましたが、同時に作品に添えた私のお手紙のことにも触れてくださり「佐橋さんの文字にも何とも言えないあたたかさを感じます」と伝えてくださいました。
まさに、これこそ「お世辞でも大変嬉しい!!」というのだと思います。
これからも手書きに拘らせていただこうと思えました。
住所をいただいておりますみなさまには大変勝手なことで申し訳ございませんが、ときどき忘れたころに私からポツンとお便りがとどきますことをお許しいただけたらと思っています。
命の寂しさをしみじみと感じるとき、やはりメールやブログよりお便りを書かせていただくのが、つまり、そのスピードで生きるのが一番慰めになるとつくづく思います。
右、川端龍子、左、平福百穂。
受け取っていただけのでしたら、絵葉書も切手も、かならず楽しいものをお届けいたします。