つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

2022/05/31

2022年05月31日 | 日記・エッセイ・コラム
一昨日、昨日と名古屋では得体の知れない暑さ☀️💦が続きました。


5月になっても朝夕寒い日があったので、暖房機を仕舞うのを躊躇していましたが、こうなると「有無も言わさずトットと押入れに仕舞わなければ!」という事になり、この休日に片付けが進みました。そして、またあっという間に二日間を過ごしてしまいました。









さて、今週も、リハビリ通院とともに明日の東京出張など佐橋には慌ただしい毎日が続きます。
おかげさまで、随分体力が戻ってきているように感じます。



そして〜 結局、店に展示している作品たちと多くの時間を過ごすのは、佐橋より私かな?と思っています。


店内のお掃除をしながら、お花を活けながら、ちょこちょこと作品をチェックしているのですね。



(今日はお花屋さんが、「レースフラワー」という初めて見るお花を持ってきてくださいました。なかなか可愛いお花です)



その時、それを描いた作家の画壇での位置付けや、略歴、或いは作品のテーマ、お値段などは一切関係なく、例えばお部屋の窓が少し開いているのが気になって閉めに行くように、額が斜めになっているのが気になったり、「あら?絵の中にシミが出たか? いや、私の飛蚊症が原因かぁ」と思ってみたり、、まさに日常の中に美術品が存在しているのですね。


作品を商品として扱わせていただく店舗である当店でもそうですから、皆様が作品をお飾りいただくご自宅では、美術品はもっと生活に馴染んでいる?埋もれている?のではないでしょうか。


初めて美術品をお持ちになるお客さまはよく「大変!この作品を飾るお部屋を片付けなきゃ」とおっしゃいますが、もうね、慣れてきてしまうとそういった初々しい気持ちというのは無くなってしまい、、日用品の雑多のものが置きっぱなしになったお部屋にでも平気でひょいと絵を掛けて楽しんだりしている。それが、コレクターさまではないでしょうか?

せめて!と片付けるのは、半径1メートル位の空間。そして、昔はその空間を床の間が確保していてくれたのですね。床の間にお洗濯物を干したりする人はそういません。


「お風呂上がりにパンツ一丁で絵を見ています」そんなお便りをくださった超ベテランのお客様もいらっしゃいます😊


雑多な日常の空間に、ふと見上げるとそこに絵がある。

そして、それを見れば突然気持ちが自由になり、別世界に誘ってもらえる。

それが美術品の素晴らしさであると思えます。それは現代アートでもなんでも良いのですが、願わくば、歳を重ねるごとにアナログな作品、情感のある作品、つまり近代絵画をお飾りいただけると良いなぁと思えます。


大のお気に入りの梅原の「ホノルル」は今自宅に飾らせていただています。
その額の下には、我が家ももううんざりするほどの日常が広がっています。
(それはやはり画像でご紹介できないので、トリミングさせていただきました。)

ご飯を食べながら、掃除機をかけながら、佐橋と喧嘩しながら、時々ブログが書けず落ち込みながら、この作品を見上げるのが私の日課です。

その全ての私に、梅原は「まだまだ余裕があるはずだよ」と応えてくれるのです。

今週はまた新しい作品をご紹介させていただけたらと思っています。1、2点のことになるかと思いますが、木、金曜日あたりにまた更新させていただきますね。























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素描作品

2022年05月20日 | 海老原喜之助

馬の描かれている作品は、海老原喜之助の素描です。




昭和39年8月の週刊文春に掲載された「挿絵」であったようです。

タイトルはありません。




海老原喜之助 紙・ペン・墨 タイトルなし 14.5×7.5㎝  99,000

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素描作品

2022年05月20日 | 絵画鑑賞
昨日一日、佐橋が作業をして、新しく入手した素描作品の額のお掃除などをしました。

というか、額を作ったとお伝えしたほうが良いのかもしれません。

まず、入荷したての状態での作品のご紹介を。















さて、3点の作品の制作者はどんな画家でしょうか?

すぐにお分かりになられる方もいらっしゃるかと思います。

すみません、私も昨日は事務仕事に追われてブログを書ききれませんでした。

正解とおまけの記事は、次に書かせていただきすね。

それにしても、3点ともになかなか良い作品です。

良い作品というのは、それぞれに、その画家の匂い、香りがプンプンする
ということです。


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津田青楓

2022年05月17日 | 津田青楓
先週末に思いがけず、学芸員の先生がお寄りくださったので、
津田青楓の作品を壁に掛けてご覧いただきました。

キャンバスに破れがありますし、津田青楓の作品という鑑定書があるわけではありませんが




こうしてみると、なかなか良い作品でびっくりしました。

私たちは日々、つい、商売という側面に気を奪われがちですが、
こうして時々、学芸員の方々とお話しをさせていただくと純粋に作品を、絵画を、観る事ができます。










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今週の佐橋美術店

2022年05月12日 | 佐橋美術店の展示・展覧会
「退院をしたら、店の裏庭の草取りがしたい」とリハビリに頑張ってきた佐橋が、先日作業を完了。
とても綺麗になりました。

草むしりは腰をかがめなくてはいけないので、膝や足首、足裏にかなりの負担がかかるのですね。

自宅の草取りの際には、紫外線を嫌って、自分でちゃっかりこんな頭巾も買っていました。
本人曰く、快傑ハリマオ の気分だそうです💦古過ぎる。。











さて、今日は図書室から今週の展示のご紹介を致しましょう。










島田の「はりしごと」はここに。

額のシルバー色がランプに映えて、綺麗です。






海老原作品は店内のどこに持って行っても、空間をたちまち海老原ワールドに変えてしまいます。
この無垢な空気感は、一度味わってしまうと「病みつき」になりそうで、他の画家作品では味わえないものだと感じます。








通路は版画ストリート。





加山の版画は、すでにお持ちになられていらっしゃる方も含め
皆様にご好評いただいております。





浜口のさくらんぼ。
いつもお通いくださるお客様がお一人、
「こんなの見たことないぞ。珍しいなぁ。凄いなぁ。欲しいなぁ」とおっしゃってくださり
私たちはニンマリ。










キャビネットの上には、織田のミニ作品を。
なんとも可愛いらしい作品です。







応接室、お床には、放庵の「天狗」






てんてんバラバラの3人の天狗に、添えたお花のイメージがぴったりと合いました。

このお花は紫陽花の仲間かと思いましたが、「ビバーナム」というそうで、スイカズラ科、和名はガマズミになるようです。










今年も忘れずに飾らせて頂きました、同じく放庵の「初夏」です。
ほんわかと温かい作品です。










素描と侮ることなかれ!

丘人も麦僊も、確かにこの額の中にしっかりと存在します。

日本画家の描く素描をいくつか並べて飾ってみると中々の迫力が出て
ちょっとした美術館気分を味わえるものです。





長くなりますので、一度ここで終わらせていただきますね。

続く。
































作品プレートを撮影するのは、とても難しく
お分かりになりにくいかもしれません。ごめんなさい。
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