つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

銀閣 慈照寺 花方教授 珠寶さんの講座に参加して

2014年03月19日 | 日記・エッセイ・コラム

1月の終わりに、銀閣慈照寺 花方教授の珠寶さんの講座が名古屋NHK文化センターで開かれました。

 

 

講座案内の広告に興味を持ち、一度お会いしてみたいと出かけてみると

 

珠寶さんのお花を扱うお姿も、献花として立てられたお花も大変美しく感動いたしました。

 

 

30分ほどでしょうか?上の写真がその時間内に珠寶さんが活けてくださったお花です。

 

お花は京都の慈照寺から運んでくださったそうです。

 

 

紅白梅、松、水仙、椿。 本当に生き生きとしています。

 

 

献花のあとの珠寶さんのお話で一番印象に残ったのは

 

お花を扱うとき、又は花器にお花を立てるとき どこを見るか?という点です。

 

 

まず枝うちや葉を選ぶ際には、梅の枝や水仙の葉を見ているのではなく

 

「余白」

 

枝と枝の間の空間。葉と茎の空間。葉と花の空間に無理はないか?ということを

 

考えて。。 考えてというより感じて 刃を立てる、鋏を使うということでした。

 

 

花器に花を活けていく際には 

 

「水際」

 

花器から立ち上がる十数センチの空間にそれぞれの植物が清々と立ち上がっているか?

 

苦しそうではないか?美しいか?

 

それですべてが決まるとおっしゃっていました。

 

 

 

お花という生き物を今日の献花に頂く感謝。

 

その感謝が珠寶さんのひとつひとつの丁寧な動作にひしひしと感じられ、

 

またお花がその感謝に応えるように堂々と美しく立ち上がる瞬間を実際に見ることができて

 

私まで清清しい、美しい気持ちになることができました。

 

 

 

とてもこのように美しくお花を扱うことはできませんが、

 

毎週届くお花たちとの出会いに感謝し、私もこれから心をこめて

 

お花を扱いたいと思います。

 

 

2014030714150000












右が珠寶さんのご著書 「造花自然 ぞうかじねん」

左が珠寶さんの師匠でいらした岡田幸三さんのご著書 「花の伝書」

 

 

 

「余白」 「水際」

 

すべての芸術につながり、すべての人生につながる大切な言葉のように感じます。

 

http://www.ginkakuji.jp/dojo/ 銀閣 慈照寺 研修道場のHPです。

 

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高山辰雄 ブロンズ 女

2014年03月16日 | 高山辰雄

 

 

高山辰雄 ブロンズ 女 

 

高さ 49cm  台座に刻銘あり 箱なし 鑑定書なし 

 

 

全身を髪に覆われている女性です。

 

なぜかとても可愛らしく感じます。

同性の私からみても・・です。

 

「女性というものをこうとらえて貰えたらもっと楽になれるのに」

と思わず言ってしまいそうです。

 

こうとらえて貰えない自分の頑固さを棚にあげて・・です。

 

 

高山作品の前ではいつも素直になってしまう。

最近そう感じます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Photo2014031416370000

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手ぬぐい

2014年03月07日 | 手ぬぐい

Photo



























佐橋の京都土産は最近永楽堂さんの手ぬぐいと決まっていますが

 

なんとも妖しい感じのものが多いのです。

 

 

五重の塔と桜の花びらの手ぬぐいは確かにバックの色が綺麗でとても気に入りました。

 

 

でも、「こっちは僕用にね」と買ってきたこの手ぬぐいのお姉さんはいったい何者でしょう??

 

大きなルビーの指輪もなんだかねぇ~。

 

 

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松丘映丘 「春宵」

2014年03月05日 | 絵画鑑賞

啓蟄 すごもりの虫戸をひらく ~ 桃はじめて笑う の頃となりました。

これからはとりどりの花の季節となりますね。

花の季節になると私のなかでは やはりこの作品。

松岡映丘(えいきゅう) 軸  「春宵」です。

005

杉山寧の旧蔵、箱書。

昭和12年3月 松岡映丘が神戸新聞社に委託された作品の原画となります。

ほのかな灯りのもとに桜の花びらが舞い込み、そのなかを美しい白拍子が謡い、

舞う姿が描かれています。

映丘独特の絵具の美しさが幻想的な世界観を見事に支え

春の空気が濃密に描きだされています。

いく春かを私達のもとで過ごしてくれている作品ですが

寒さの厳しかった冬の後に、みなさまにもお楽しみいただきたく

中日新聞のギャラリーガイドにも掲載させていただくことになりました(3/6県内版)

皆さま、麗しく、温かい春をお過ごしくださいますことを心よりお祈りしております

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