つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

徳岡神泉・小磯良平の作品

2011年06月29日 | 絵画鑑賞

ときどきは、当店の作品もご紹介しなければと思いたちました

5月と6月は例年より多くの作品が入荷して参りました。

時代の流れ、というより経済情況により美術品の価格も随分変化してきました。

以前はとても手に入らなかった作品が突然目前に現れたり、この仕事を続けていると色々な経験をするものです。

写真の デッサンは小磯良平の「裸婦」、日本画は徳岡神泉6号「りんご」です。

いかがでしょうか?

裸婦のモデルさんは今時のはやりの体型ではないのだろうと思いますが

さすが小磯良平!

立ち姿に実感がこもり、その存在感は抜群です。

神泉のほうは、何もご説明はいたしません。

ただ私はこの作品が好きで、この頃は毎日この作品を眺める時間を楽しみに、また大切にしています。

7月は新しくご披露する作品が比較的多くあります。また恒例のサマーセールも開催いたしますのでホームページをご参照のうえ、是非お立ち寄りください。ご来店をお待ち申し上げます。

http://www5.ocn.ne.jp/~sahasi/473.html

※小磯良平のデッサン「裸婦」と徳岡神泉作品は納品のため画像を削除させていただきました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

劇場

2011年06月23日 | 日記・エッセイ・コラム

劇場

写真は先日訪れた新橋演舞場に飾ってあった高山辰雄の作品です。 多分1980年代の作品ではないかと思いますが、 とてもよい作品で心ひかれました。

東京の各劇場は名古屋にある劇場より圧倒的に所有する美術品が多いと思います。

多くが大作で、その作家の顔ぶれも豪華です。

緞帳はもちろんですが、舞台美術と絵画には深いつながりがあります。

新橋演舞場には、その他に三岸節子、伊東深水、下田義寛、松本哲夫、野村義照などの作品が飾られていました。

国立劇場の平櫛田中の「鏡獅子」の素晴らしさにびっくりし、その後の舞台演目への感動が薄れてしまった…などということもありますが、

幕間に劇場の美術品をながめるのもまた乙なものではないでしょうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日の名古屋

2011年06月09日 | 日記・エッセイ・コラム

今日の名古屋

紫陽花の花が落ちている。

いつもの病院の帰り道、小さな花をみてそう思いました。

よく見てみると 風か雨で倒れてしまった枝の先に、小さな花を二つ付けているのでした。

若い頃は紫陽花は楚楚として美しい花というイメージでしたが、絵に出てくる花はみなどこか怪しく鬱蒼とした印象があり、私の見方も少し変わりました。

なかなかにしたたかさのある花。

名古屋は紫陽花の花の頃となりました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ホームページ 作品欄について

2011年06月04日 | 日記・エッセイ・コラム

ホームページを作らせていただいてから一年半が経ちました。

奇数月に中日新聞さんのギャラリーガイドに小さな公告を載せて頂いていますが、当店の場所や扱う作品についてお問い合わせをいただくことが多くなりましたので、地図を載せたいと思ったことがきっかけでした。

 

今でもその内容については試行錯誤の繰り返しですが、先日初めて作品欄の作品についてのお問い合わせを頂きました。

美術品は実際に眼でご覧頂き、触れていただいてお求め戴くもの。

 

どこかでそう思っている私どもの作品欄は、商品としての情報が少なく「こういった作品を扱っています」という程度のご紹介に留めています。

けれど… その少ない情報のなかから、まるで作品を眼の前にされていらっしゃるかのように詳細を見逃さず作品を真摯にご覧くださる方がいらっしゃることに今回はじめて気がつきました。 とても嬉しく、ありがたく存じました。

 

作品欄については、価格や売約済みなど提示させて頂くことはしばらくないと思いますが、せめてその作品の美しさや状態がよくお伝えできるよう画像と資料をきちんと吟味していきたいと思います。

 

 

6月の作品欄では佐橋のコレクションでもある織田廣喜さんの1960年代の作品を主にご覧頂きます。 色彩がおわかりにくいかもしれませんが、この頃の作品にはなんともいえない哀愁があり魅力的です。

日本画は今月実際にギャラリーに飾らせていただいている入江波光と富田渓仙の小品をご覧頂きます。

ページ上とはいえ、ゆっくりご鑑賞いただければ幸いです

また何かご質問があればいつでもご連絡ください。

 

店内の書棚   

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

麻生三郎展

2011年06月04日 | おススメの展覧会、美術館訪問

麻生三郎展 麻生三郎展

麻生三郎展に行きました。

名前と作家に対するイメージは持っていたつもりですが、今回作品を多数観ることができ「こんなに魅力的な作家だったんだなぁ~」と知りました。

麻生三郎の作品は年代とともにどんどん変化していきますが、私は「赤い空」のシリーズの直前の作品と直後の作品に興味を持ちました。

家族のかかわり、大人と子供のかかわり、男と女のかかわり。そして社会とのかかわり。 麻生はそのかかわりのなかに、自己と人間の存在を問おうとしていたように感じます。

「かかわり」 

現代の私たちにとっても何とも難しい命題です。

消えて無くなりそうな自分と確かにここに居る自分・・

ときどき泣きたくなるような作品に出会える展覧会でした。

※ 麻生三郎展 見つめる眼 見つめかえす眼

  6月12日(日)まで 愛知県美術館

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする