このブログには、「手拭い」で検索をされて、お立ち寄りいただく方達も多くいらっしゃいます。
各季節、随分多く集め、しかも手ぬぐいというのはなかなか悪くならないので、新しいものを買い足すことを近頃やめて、その記事も減りましたが、先日「憧れの上野動物園」に出かけてきた孫が、私へのお土産にこの手拭いを選んでくれたというので、嬉しく、久しぶりに記事を書かせていただこうと思いました。
夏になると思い出す〜♪
私にとってはそれが手拭いです。
私は夏生まれということもあり、また下町の生まれで夏になるとほおずき市、朝顔市、花火大会、盆踊りなど
想い出がいっぱいで、浴衣や手拭いには特別な思い入れがあります。
関東と関西の手拭いには、それぞれ染め方に違いがありますので、そういった点からも手拭いを集め始めると、絵画を集めるのと同じようにキリが無くなるのですね。
今回のお土産の絵柄は「ハシビロコウ」
超マニアックなチョイスに驚いています。
そういえば、息子もハシビロコウをわざわざ描いたことがありました。
このところの暑さにお部屋にいけたお花さえ直ぐにダメになってしまうのに、ましてクーラーなどない自然界で
生き物達はどうしているかと思います。動物園にいる動物の方が幸せ?短絡的ですが、そんなことさえ考えます。
ハシビロコウは、ペリカン目ハシビロコウ科ハシビロウコウ属に分類されています。
一応分類はこのようにされていますが、コウノトリに似ている、首をすくめて飛ぶ姿勢はサギに似ている、など
なかなか謎の多い鳥だそうです。
アフリカ大陸、東部から中部の湿地帯に棲息し、餌とするハイギョが水面に浮かんでくるまで何時間も動きを止めていることから「動かない鳥」として知られているとありました。
餌が浮かんでくるまで、動かないで待つ!
私には絶対無理だわぁ〜と感じ、あら?雅彦さんなら案外できるかも?
主人→息子→孫
佐橋家男系に、もしかしたらハシビロコウ的要素が脈々と伝わっているのかもしれないと思いました。
この二年ほどは、佐橋は手足を中心に不調が続きましたので、私の彼への朝の挨拶は決まって
「おはよう。大丈夫?」でした。
その癖が今でも取れず、朝二階から降りてきてまず佐橋の遺影に向かい口にするのは「おはよう。だいじょうぶ?」
のままです。
かなり痛いはずなのに、決して「いたい」と嘆いたり、周りに八つ当たりなどしない人でしたので
随分我慢をしてたのだなぁと思う時、今、彼はその体をこの世に失ってしまい、動けなくなってしまったけれど、
かえって楽に、楽しく、じっとハイギョが浮かんでくるのを待てるのではないか?と思っています。
彼にとってのハイギョがコレクターの皆さま⁉️などとは決して思っておりませんのでご安心くださいね😅
「待つ」ということが1番大切であると、東洋思想史の恩師に教えていただいたことがあります。
佐橋は何事にも「待ちすぎ」ていた気もするのですが、この気の短い私のドジも成長もいつもじっと見守り、待っていてくれたなぁと
確かに思い出すことのできる日々を、この頃やっと過ごすことができています。
どのような検索項目であっても、またほんの少しの時間であっても、このブログにお立ち寄りくださる皆様は
みなお客様。
皆様とのご縁が細く、長く繋がって参りますことを祈りながら待ちたいと思っています。