つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

梅の絵

2012年02月26日 | おススメの展覧会、美術館訪問

梅の絵 梅の絵

 

先週、東京の湯島天神に出かけて参りました。

 

湯島天神は昔から梅の名所として有名で、いま梅祭りも開催されていますが、残念ながら今年は開花はまだ先という感じでした。

名古屋のお客様に教えて頂いて、湯島天神に宝物殿があることを先日知りました。

長年東京に住み、湯島天神には何度も行っていますが、宝物殿に行ったことはありません。

300円の入場料を払い、中に入ると立派な御神輿がずらりと並び、地下に降りると梅の花を描いた日本画がこちらもずらりと並んでいるではありませんか。

伊東深水、菱田春草、堅山南風、安田ゆき彦、小林古径、竹内栖鳳、横山大観、奥村土牛、杉山寧が全て梅を描いています。

美術館にくらべ出品の点数は少いのですが、これだけ梅の絵を一辺に鑑賞するのははじめてですし、その作品の質も大変良いので驚きました。

しかも、他に観覧のかたが誰もいないので静かでゆったりとした気分を味わうことができます。(かえって落ち着かないかたもいらっしゃるかもしれませんね) 特に梅の花を得意としたゆき彦の作品はさすがに数も多く、どれも濃密に描かれ、とても品よく美しい作品でした。

湯島天神にお出かけの際はぜひ宝物殿にもお寄りになられることをおすすめ致します。 以外な楽しみがみつかります。

http://www.yushimatenjin.or.jp/pc/houmotu/houmotu.htm

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向吉悠睦 「西陣」

2012年02月16日 | 絵画鑑賞

少し珍しい作品が入荷いたしましたのでご紹介いたします。

向吉悠睦作 木彫・彩色 「西陣」 共箱  です。

向吉さんは仏師として現在大変ご活躍中です。

彩色・截金(きりかね)は奥様の佳睦さんが担当され、仏像を中心に多くの作品を寺院などに納めていらっしゃいます。以下はお二人の工房のHPです↓

http://www.asaba-jp.com/profile/index.html

「西陣」は西陣の反物の上に文鳥がとまり、長さ35センチと小ぶりながらとても華やかな作品です。

Nisijinn_4



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奈良へ

2012年02月13日 | 日記・エッセイ・コラム

連休を利用して奈良に出かけて参りました。

写真は大和文華館のお庭の紅梅です。

一輪、二輪と少しづつ蕾がほころび始めていました。

甘い香りがほのかにして思わず優しい気持ちになりました。

短い時間に利用して伺ったのは 中宮寺と興福寺です。

社会の教科書に出てくるような、または修学旅行に訪れるようなお決まりの国宝の数々ですが、どの彫刻も本当に美しく、感動致しました。

いつもここに書かせて頂くことですが、歳月の重みと深さを感じさせるものほど人の心を揺さぶるものはありません。

中宮寺の菩薩半跏像ももともとは彩色や装飾がなされ大変華やかな像であったと

思いますが、お香に燻された今のようなお姿になられても、切なく優しい美しさはますます際立つばかりのように感じられます。

京都とは違う空気を感じて歩いた奈良の町はとても魅力的で

また近いうちに是非出かけようと思いました。

中宮寺 菩薩半跏像(国宝) 飛鳥時代   

興福寺 龍燈鬼立像(国宝) 鎌倉時代

興福寺 厨子入り弥勒菩薩半跏像 飛天 (重文) 鎌倉時代

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手ぬぐい

2012年02月08日 | 手ぬぐい

手ぬぐい

2月の手ぬぐいです。 バレンタインデーの模様は可愛らしくてお気に入りです。

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雪の名古屋

2012年02月02日 | 絵画鑑賞

 

名古屋は昨夜から雪になりました。名古屋城のお堀も白一色です。

杉山寧展を無事に終え、気持ちを新たにギャラリーの掛け替えを致しました。

 

明日は節分、あさっては立春。いよいよ春が近づいて参ります。

 

 

 

奥村土牛は明治22年東京に生まれ、平成2年に101歳で他界されました。

青春時代に同じ日本画家小林古径の画室に留守番役を兼ねて住み込みながら

その制作態度を学び、院展の初入選後にめきめきと頭角を現しその後

長く日本画壇のトップとしてご活躍されました。

 

80歳を過ぎてからも院展に出品を続け、

高齢になられてますます力量を増された稀有な画家であり

まさしく土牛の名にふさわしい才能をお持ちでした。

土牛さんは、古径に学びながら古径とは違う道を歩まれた。

あるいは古径の先にあるものを求められたという気が致します。

 

画像では分かりにくいかと思いますが、

この「雪」には雪の静けさも温かさも全て表現されているように思えます。

一文字の書に一枚の絵のような世界を描くことができるのが、画家の筆でしょう。

何度見ても新しい気持ちを呼び起こしてくれるこの書をそばに感じながら、

佐橋美術店10度目の春をゆっくりと進んでゆきたいと思います。

※納品のため奥村土牛の書の画像は削除させていただきました。

 

 

 

 

 

コメント (2)
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