先週、東京の湯島天神に出かけて参りました。
湯島天神は昔から梅の名所として有名で、いま梅祭りも開催されていますが、残念ながら今年は開花はまだ先という感じでした。
名古屋のお客様に教えて頂いて、湯島天神に宝物殿があることを先日知りました。
長年東京に住み、湯島天神には何度も行っていますが、宝物殿に行ったことはありません。
300円の入場料を払い、中に入ると立派な御神輿がずらりと並び、地下に降りると梅の花を描いた日本画がこちらもずらりと並んでいるではありませんか。
伊東深水、菱田春草、堅山南風、安田ゆき彦、小林古径、竹内栖鳳、横山大観、奥村土牛、杉山寧が全て梅を描いています。
美術館にくらべ出品の点数は少いのですが、これだけ梅の絵を一辺に鑑賞するのははじめてですし、その作品の質も大変良いので驚きました。
しかも、他に観覧のかたが誰もいないので静かでゆったりとした気分を味わうことができます。(かえって落ち着かないかたもいらっしゃるかもしれませんね) 特に梅の花を得意としたゆき彦の作品はさすがに数も多く、どれも濃密に描かれ、とても品よく美しい作品でした。
湯島天神にお出かけの際はぜひ宝物殿にもお寄りになられることをおすすめ致します。 以外な楽しみがみつかります。