つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

そのソファーは

2022年09月30日 | 佐橋美術店の展示・展覧会
ソファーはこの店の応接室でも活躍してくれています。



ソファーにお座りいただくと正面に床の間が。






今日は堂本印象のお軸を飾らせていただいています。


ソファーの上には、土田麦僊の素描を。

















左右の壁には、酒井三良の作品があります。


※  堂本印象 軸  旭光新暉  紙本・彩色  48×58㎝ 共箱 〜□
※  土田麦僊 素描 アルル風景 ◇彡
※  酒井三良作品 酒井三良 をご覧ください。



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思い出

2022年09月29日 | 日記・エッセイ・コラム

思い出していただけるでしょうか?

今の店に移転する前の店、私どもが2007年春から2014年夏までを過ごした店舗の画像です。



店の前には名古屋市立名城小学校があり、春には校内の桜が満開になり、夏にはプールから子供たちの声がいつも聞こえていました。この小学校の運動会にいらした際に、当店にお立ち寄りくださったお客様が今でもお引き立てをくださっています。





長い巻物の作品を、こんな風に展示させていただいたりしたのですね。









今も使っている丸テーブルです。既に当店の番犬の「dog」もいます。


壁のトンネルを抜けると、正面にブロンズや小品が飾られ、



右に行くと、洗面所




左に行くと本棚がずらっと並んでいました。
お安い本棚を探して揃えたので、画集の重みでいくつか棚が壊れました。





そして、本棚の通路を抜けると応接室です。


このソファーをお気に入りでしたので、今の店でも使わせていただいています。
ただ、重くて、サイズも大きかったので、まずこのソファーを運び込んでからブルーシートで包み、それから応接室の壁を建ててもらうという〜結構なわがままをさせていただきました。



1軒目の店からここに移転して間も無く、佐橋が最初の病気を発症してやはり100日ほど入院をしました。その時はまだ佐橋の弟がお手伝いに来てくれていたので私は随分心丈夫でしたが、この画像を見ると「あの時も必死だったなぁ。」「結局お客様に大変助けていただいたなぁ」という思いが蘇ります。

最初の店も、この2軒目の店も古いビルの一階にありましたので、新しくマンションを建てるということで立ち退きにあってしまいました。



今の店には2014年の夏の移転、11月1日にオープンさせて頂きました。




無眼界展も八回目。

扱わせていただく作家はあまり変わっていませんね。
今、付け加えるとすると、
日本画なら小林古径、村上華岳、杉山寧、吉田善彦、山本丘人、小杉放庵、、
洋画なら藤島武二、梅原龍三郎、金山平三、山口薫、織田広喜などでしょうか。


今回の杉山展は無眼界展Ⅷ として開催させて頂きます。
これから、出品作品を少しづつこのブログでご紹介させていただくように致しますね。







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この秋も

2022年09月26日 | 金山平三
この秋も金山平三の風景を出させていただきました。

なかなかお納めが決まらない作品ですし、別の金山作品を求めても良いのではないか?と
昨年、佐橋が市場への出品を考えましたが、上京の機会も逃し、また私が渋ったので😁
今年も再度この「秋」に出会う事が出来ました。






季節というのは、それぞれの心の中にあるものだろうと思います。

今の私の心にはこの「秋」が一番ピン!とくるのです。

白いTシャツを着た私が、くろぶなのトンネルの中の自分の心の中を覗き込んでいるようです。


プレートの画像を撮り忘れました。

サイズなど後日あらためて追記させていただきます。









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2022年09月24日 | 佐橋美術店の展示・展覧会
閉店時間間際に外から当店の写真を撮影出来るようになると、いよいよ秋だなぁと思えます。

九月も残り1週間となりました。






全体的に、センチメンタルな印象に。





久しぶりに宮崎智晴さんの作品を飾りました。

ショーウィンドウの展示をかえると、待っていました!とばかりに、急に外から作品をご覧くださる方たちの数が増えます。

はじめは気のせいか?と思っていましたが、どうやらそれだけではないようです。









店内も少しずつ秋らしくしていきたいと思っています。




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2022年09月23日 | 鳥海青児
また雨が降っています。

ほんの2、3日前は、暑くて数時間おきに目覚めてはクーラーのスイッチを入れていたのに、今は数時間おきに目覚めては肌寒さに布団を掛ける事を繰り返すという始末です。


しばらく鳥海青児のベニスの作品を箱に仕舞ったままですが、こうして雨が降り、湿度は高くなると、どういうわけか?私は鳥海青児の絵が見たくなります。







鳥海青児は、母親が大変仏教に信心深い女性であったので、中学校は僧侶の養成学校に通っていたそうです。

6歳の時、すでに父親は他界していますが、その父の枕元でひょっとこ踊りを踊って、裏山に捨てられ、それでもその捨てた下男より先に自宅に戻ったと、本人が記憶しているほど生来やんちゃな性格でもあったようで、

母は鳥海青児について「お小遣いをやるとすぐ絵の具を買ってしまって、かさぶたみたいな絵を描いて喜んでいる」とこぼしていたといいます。


やんちゃ、仏教、かさぶた、、


とにかく全てのフレーズがもう鳥海青児そのものですね😂

ベニスの風景もアルジェリアの風景も、その空気には見事に湿り気と乾きを表現しながら、鳥海青児の作品には何かこう、自分の体質的なものを頑固に守り続けようとする意志と、温かい慈悲深さを感じます。

日本人の情緒と言って良いのかもしれません。

私は外国で雨に出会った事がないのでわかりませんが、日本の雨にはきっと日本独特の空気がまとっているのだと思います。


雨の日に鳥海青児の作品を見たくなるのも「日本人として」当然の事なのかもしれません。

日本人らしい油彩画家。鳥海青児はそういう画家なのだと思います。

再び、鳥海作品に会うのを楽しみにしています。




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