つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

新春記念展 杉本健吉 前田寛治

2011年01月18日 | 絵画鑑賞

 

名古屋にも雪が沢山降りました。

窓から眺める雪は美しく、川合玉堂の雪景のようだわぁ~などとロマンチックな時を過ごすのもつかの間、昨日は店の前の雪かきに長い時間を費やしました。

頂いた仕事の都合で新春記念展を今年は一週間だけ開かせていただきましたが、この雪と寒さではお客様にご迷惑をおかけすることも多くなりそうで、ちょうど先週末に会期を終えてよかったと思っています。

とはいえ・・もう今週も半ばを迎えるというのに、ギャラリーの飾りつけは記念展のまま・・

この展覧会はいままで開かせていただいた展覧会のなかでも私たちの自己満足度NO.1の内容となりました。

毎日毎日、何時間ギャラリーにいても作品たちに飽きることがありません。

たとえば 杉本健吉共箱  21.2×15.2cm 「双鳩」

たとえば 前田寛治 油彩・板 26.0×18.0cm 「子供」

鳥海青児、山口薫、金山平三、小杉放庵、村上華岳、藤井達吉など

手前みそながら、それぞれの作家の佳品が揃いました。しかもみな小品、コレクターサイズです。

 

絵画が飛ぶように売れる時代ではありませんが、

寒い中を当店の前に立ち、ギャラリーの中をしばらく覗いては立ち去られるお勤め帰りの方達やお子さんを連れて作品を見に来てくださる若いお母様方の数は確かに少しづつ増え、絵画というもの、特に私どもの扱う近代絵画のもつ豊かさという力を以前より深く感ぜずにはいられなくなりました。

この名古屋の丸の内に少しづつ根を張りながら、自分たちの良いと思う作品をこれからもこのギャラリーに飾ってゆきたいと思います。

たぶん、今月いっぱいはこの新春記念展の作品内容を展示したままになると存じます。

よろしければ暖かい日をお選びになってまたお立ち寄りくださいませ。

※前田寛治油彩「子供」は納品を終えたため画像を削除させていただきました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

謹賀新年

2011年01月10日 | 日記・エッセイ・コラム

謹賀新年

あけましておめでとうございます。

皆様に心から新年のご祝辞を申し上げます。つたない知識で公開させて頂いている佐橋美術店のページですが、今年もお付き合いのほどよろしくお願いいたします。

無事の越年への祈りと新年のおめでたさが年々深まって感じられるのは加齢のせいでしょうか?名古屋は寒いお正月ですが、良いお天気が続いています。

この写真は1月9日、昨日の新幹線から見た富士山です。佐橋が東京に出張に行く途中、新幹線からこの画像を送ってきてくれました。富士山にはやはり圧倒的な美しさがありますね。

日常の様々な出来事を恐れ、自分を守るために固まってしまいがちな心を自然は一挙にほぐしてくれます。

見ようとする目と感じる心を柔らかく持ち、今年も美術品との出会いを楽しみに待ちたいと思っています。

自然が圧倒的な力で私の心を解きほぐすなら、絵画はゆっくりと温かく私の心を包み込んでくれる。 この頃よくそう感じるのです。

美術品を愛する皆様と沢山お話しながら、このページも少しずつ充実させて参ります。永くお見守りくだされば幸せです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする