つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

クラヴィコードの演奏会へ

2016年08月07日 | 日記・エッセイ・コラム

先週末、当店より歩いて10分ほどの東区白壁の文化施設百花百草さんで小さなコンサートが有りました。

ピアノが普及する以前、チェンバロと同時代に使われていたクラヴィコードという鍵盤楽器の演奏会でした。

この楽器の音量は大変小さく、まさしく耳を澄ませていないと鳥や蝉の声、空調の音にかき消されてしまいそうで最初は驚きましたが、

ピアノのように頭や体にズンと響くような印象ではなく、胸に少しづつ温かさが広がっていくような、繊細で優しい音色でした。

百花百草さんのお庭を眺めながらその音色を聴いていると、時間がスローモーションのようにゆっくりと過ぎていき、なにか自分のとても大切なものを取り戻せた気がいたしました。

 

 

 

音楽の世界にはときどき体育会系の縦の強さ?を感じることがありますが、

この古い楽器の音、演奏にはとても文学的な豊かさを感じました。

そして、演奏者の技術や特質によるものでしょうか、、東洋的な「清らかさ」「静けさ」も

強く感じることができました。

本当に色々あった週・・久しぶりによいコンサートに出掛けられ幸せでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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