春らしい作品のご紹介を。
土田麦僊「仏国所見」です。24.3×27.2cm 東京美術倶楽部鑑定書有
画面右上に大正13年6月作と記されています。
麦僊(明治20年~昭和11年)は新潟出身で京都で竹内栖鳳の弟子となりました。
はやくから西洋画、特にルノアール、ゴーギャンの影響を受け、
伝統的な日本画に西洋絵画の重厚なマチエールや合理的な空間把握を取り入れ新たな絵画の創造を目指しました。
ちょうど大正10年から一年半に渡り渡欧していますので、この「仏国所見」は帰国後まもなくの作品ということになります。
絹本に岩彩という日本画材の特色を活かしながら、セザンヌ調の画面を作り上げ、油彩画や水彩画とは異なるフランス風景を表現しています。
写真画像がわかりにくくなってしまいましたので、近いうちにホームページの作品欄にあたらめて作品を紹介させていただきます。
※作品を納品させて頂きましたので画像を削除致しました。