会期末ギリギリになって出かけ、終わってしまった展覧会をご紹介するのはいつもの悪い癖です。
それでも、この展覧会は9~10月に新潟県立美術館、11~12月に姫路市立美術館と巡回するそうですので、やはり触れさせて頂こうと思います。
週末に岐阜県立美術館の「象徴派 夢幻美の使徒たち-世紀末芸術の巨匠たち」に出かけて参りました。
ほんとうに時々ですが私達が扱わせていただく海外作品は主に印象派の画家となりますので、同時期、またそれ以後1880~1900年にかけての象徴主義、ナビ派、アールヌーボーの作家、作品については知らないことが多くあります。
時代、地域、主張、表現方法、それぞれが微妙に違い、解釈がズレがちな世紀末美術史の流れを今回の展覧会ではわかりやすく解説をしてもらえた気がいたします。
内面の世界、精神性を重んじた象徴派の画家たちの作品は、基本には高いレベルの描写力があり画面のなかの世界に引き込まれるエネルギーに満ちていました。
私自身はフェルナン・クノップフの作品をあまり見たことがありませんでしたので、会場の後半に展示されていたチョーク、鉛筆、パステルによる習作。またムンクの作品にあらためて感動しました。
岐阜県立美術館は開館30周年にあたり、9月5日~10月28日にマルク・シャガール展を開催します。
―愛をめぐる追想―という副題がついていますので、その展示作品数、内容も面白いものになるのではないかと思います。
割引券つきのパンフレットを美術館より頂いています。よろしければご利用ください。