つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

今日の佐橋美術店

2017年02月21日 | 日記・エッセイ・コラム

いつものお花屋さんから、ミモザのリースをプレゼントして頂きました。

香りもよく、気に入っています。

3月2日より 素描の魅力と題して展覧会を開かせていただくことになりました。

日本画の素描が中心になります。

準備ができ次第ご案内をさせていただきますね。

風の強い、寒い日が続いています。どうぞお体をお大切にお過ごしください。

 

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名古屋美術館巡り

2017年02月16日 | おススメの展覧会、美術館訪問

先日、名古屋ボストン美術館さんと名古屋市美術館さんに伺いました。

ボストン美術館さんは、いま話題の吉田博展。

ちょうど日曜美術館さんでもご紹介があったようですので、会場はとても混雑していました。

ご覧になりにくいかもしれませんが、この作品の全てが木版画によるものです。

 光と水の描写のその摺りの技術には大変驚かされます。

今月26日までと会期の終了が迫ってしまってからのご紹介になりました。

お許しください。

 

吉田博 木版画展 抒情の風景(ノスタルジック・ユートピア) 

名古屋ボストン美術館 2月26日まで 月曜休館日

 

名古屋市美術館さんは

先日ご紹介した永青文庫展の後期展。

前回拝見した作品も多く、駆け足での鑑賞となりましたが

春草の黒き猫、松園の月影、古径の髪

そして映丘の絵の具は本当に美しい。

しばらく作品の前に座って鑑賞いたしました。

 

こちらも評判をお聞きになってか?前回より会場が混雑していました。

ぜひお時間をお作りになってご鑑賞くださいませ。

 

永青文庫 日本画の名品 後期展 名古屋市美術館 2月26日まで

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絵を見るということ

2017年02月11日 | 日記・エッセイ・コラム

 

 

 

雪のちらつく名古屋です。

連休の初日。

今日は午後からお客様のところに少し伺うお約束がありましたので、どこへも行かずゆっくり午前中を過ごしました。

ちょうど、名古屋の展覧会をご覧にいらした関西のお客様が、私共にもご連絡をくださっていましたので

少しの時間店を開け、作品をご覧いただくことが出来ました。

ブログをご覧くださっての初めてのご来店。

休日のご来店にとても恐縮くださいましたが、

特別な用事や外出がない限りは、私達はこの店や近くの自宅、名古屋市内をフラフラとしておりますので

大体のお時間さえお決めくださればいつでも作品をご覧いただくことができます。

 

 

絵がお好きで何度も何度もお好みの作品をご覧くださるお客様。

そんな出会いに、私達には一番頼もしさを感じ、お力を頂きます。

 

美術品は大変高価なものです。

しょっちゅう買っていてはお仕事やご家庭、何かが崩壊します。

そして、しょっちゅう買っていただけるとそのお客様の前で私達が緊張してしまい、体を壊します。

とくに夫婦で営む当店では猶更です。

 

画を見る為に、人々は、めいめいの喜びも悲しみも捨ててかかる必要はない。

各自が各自の個性を通し、異なった仕方で一枚の画に共感し、

われ知らず生き生きとした自信に満ちた心の状態を創り出す。

そういう心は、互いにどんなに異っていようが、友を呼びあうものです。 (小林秀雄)

 

美術品の世界で商いをし、生活をさせて頂くことに少しの後ろめたさを感じながら、

それでも、感じあう心の出会いのときを

これからも私達らしく楽しませて頂きたいと思っています。

 

関西からお出ましのお客様、

関西へお出かけのお客様、どうぞお気をつけてお帰りくださいませ。

 

みなさま、どうぞお寒さにお障りなく、お過ごしくださいますように。

 

 

 

 

 

 

 

 

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2017年02月10日 | 小林古径

 

いつもは画集をパラパラとめくる程度の私ですが、今回は久しぶりに本を一冊読みきりました。

「小林古径」

作家藤森順三の著書です。

昭和19年、石原求龍堂からの出版。

70年前の本がどうしてこの本棚にあるのか??それさえもわかりませんが、なかなか魅力的な内容でした。

 

古径の作品を先日このブログでご紹介させていただきましたので

その内容には触れず、私がとても感動した文章を一部抜粋させていただきます。

 

セザンヌが懸命になって写実に苦しむのは林檎そのものを再現しようとしてではない。

かれは、林檎と必死に取り組むことによって個性を試そうとするのである。

個性とはなにか?個性は作品に向かって己を試みることによって刻々と発見され

築きあげられ、成長するものだ。人には無論わからず、自分にも分からないのが個性というものの本態である。

あらゆる芸術家は作りながら己を知り、己を確かめ、己を育てあげていくものなのだ。

よい絵というのは個性のあらわられた絵に他ならぬ。

作者の個性がいかされていない、よい絵というものはない。

それなら、個性が表れたりあらわれなかったりするのは何によるか?

素朴さの有無によるものである。

すぐれた芸術の持っている力は素朴さというものの持つ力に他ならぬ。

 

 

素朴さとは素直さ、誠実さ、真心という言葉にも置き換えられるのかもしません。

素朴さ。

今の私には特に、簡単でいて、とても難しい深い言葉です。

 

 

 

 

 

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カレンダーに思うこと

2017年02月01日 | 日記・エッセイ・コラム

今年もお客様に戴いた有元利夫のカレンダーを事務机の前に飾っています。

2月はこの絵。「占いのテーブル」

朝の寒さに炬燵から抜け出せず、じっと動かない自分を見ているようで笑ってしまいます。

 

有元の描く女性像はみな手の置き場に困っていますね。

手が描けない画家といってはいけないでしょうけれど。。

有元作品に感じる何とも言えない切なさはそんなところに起因しているのかも

しれません。

 

 

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