つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

妹からのプレゼント

2018年11月30日 | 日記・エッセイ・コラム




昨日妹から小包が届きました。
彼女から届く郵便物には、いつも沢山の楽しいアイディアが溢れています。

今回も、ここに描かれているデザイン画の可愛らしさにビックリしました。






中には、こんなに可愛らしいクリスマスの飾りが入っていました。

これは、以前私が松坂屋さんで手芸キットを求め、自分では「やっぱり」作る事ができずに、妹に制作をお願いしたものでした。


はじめは何時もこのブログでご紹介する洗面所の棚に飾らせて貰おうと思いましたが、あまりに可愛いので店先に飾ってみることにしました。






前をお通りになる女性が、皆さん小窓を覗き込んでくださり、なんと写真まで撮っていらっしゃる方もいてくださいました。

姉のいつもの無茶ぶりに、ひと針ひと針、細かな作業で応えてくれた妹の温かい気持ちが伝わる飾りを、皆さまにもお楽しみいただければ、私も救われます。


いよいよ12月です。

今日は店の作品の掛け替えもいたしました。

次の「今日の佐橋美術店」でご紹介させていただきますね。




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手作りの封筒に思うこと

2018年11月27日 | 日記・エッセイ・コラム


昨日、こんなお土産を頂戴致しました。

当店の大津絵をお求め頂いたご縁に始まり、今では私のお便りの趣味に1番のご理解、またそれを支えてくださる大切なお客様がお持ちくださいました。

時々私はこのお客様に、美術館さんから頂いた展覧会のポスターをお渡しすることがあります。

すると「こんなに良い紙にこんなに高い技術で印刷をされたポスターを捨ててしまうのは勿体ない」とおっしゃられて、素敵な絵葉書や封筒をお作りくださるのです。


今回は愛知県美術館さんで開かれた長沢蘆雪のポスターを1番気に入ってくださり、そのポスターで大きな封筒をお作りくださいました。そして、わざわざ和歌山県からお取り寄せくださった蘆雪に因んだお菓子とともにお届けくださったのです。


お菓子は立派な最中でした。


封筒は



裏はこうなっています。







他にもマチスや安井、有元のポスター、綺麗なカレンダーの図柄を切り取って、こんなに沢山の封筒や絵葉書をお作りくださいました。



私はこういう物を眺めたり、使わせて頂くのが大好きです。


このお客様は長く国語の先生を務められ、60代後半に入られてからは教師を目指される大学生の皆さんにそのご経験をお伝えになったとお聞きしています。



篆刻も大変お上手で、雑誌に投稿されていらした短い文章ともに先日「線香花火」という小冊子も発行されました。


その冊子をお送りくださった封筒に入っていたご挨拶に次の短い文章がありました。

タイトルを「線香花火」としました。
広辞苑の「一時的で、すぐに勢いのなくなるもののたとえ」という説明もそのまま自分に当てはまり、笑えます。










手花火の終わりをなほも手離さず 庄山章信



自ら火を灯しては、その手花火の終わりを味わい、哀しむ。


人はその繰り返しの中に一生を終えていくようにさえ感じます。


こうして優しい、温かなお心でお作り頂いた封筒やハガキに、私の拙い文章を添えて皆様にお届けできれば良いと思っています。

少し先になるかもしれませんが、「あぁ、この封筒は。。」とお分かりいただけましたら、幸せです。
















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