国立博物館も近代美術館も常設展のレベルが非常に高く、いつも驚いてしまいます。
今回は この高村光雲の木彫「老猿」と梅原の風景画「城山」がダントツに素晴らしかったと思います。
この画像は佐橋が携帯で撮影してくれたものですが、昨年のお年賀状に彼がこの木彫作品を鉛筆で描いた時のアングルにそっくりで笑えました。
佐橋はこの角度からの老猿こそ、光雲の作品なのだと思っているのだと思います。
確かに猿の眼差しが一段と深く感じられるのですね。
美術館でも最近は作品の撮影を許可してくださる所が増えました。
皆さま、是非一度お気に入りの作品の写真をお撮りになってみてください。
ご自分の感じたままの作品が映像に残ります。
気の無い方がお撮りになった写真は、残念ながら気の無い美術作品の画像になります。
ご自分が作品に何を求めているかがよくわかるのです。
梅原については、「梅原作品を選ぶ際の私達の基準は、間違えていなかった。」
そう自信を持たせてくれるような作品でした。それ以上は何も言えないくらい完璧な作品です。
野田英夫の油彩画、玉堂の屏風、国吉康雄の油彩画、須田国太郎の油彩画も素晴らしい作品でした。
そして、今回はなんと!冨田渓仙の屏風を見る事が出来ました。
優しく、明るい作品、この抜け感がたまりません。
紙をすいている女性3人がとても可愛いらしく。。私は何故か妹と姪のことを思い出しました。
一緒に家事をしたり、働くとき、一番息が合うのはやはり姉妹同士、家族同士なのかもしれないと思います。
おかげさまで風邪が随分よくなりました。
私は小さい時から、本当によく風邪をひいて寝込むことが多くて‥そんな自分を大変嫌っていましたが、
極端に弱い所のある自分だったからこそ、今のこのお仕事に巡り会えたのかもしれないとこの頃思うようになりました。
50代は自己肯定を始める年代だと書かれた本を読みましたが、私は順風満帆に加齢しているということでしょうか?
自己否定も自己肯定も、どちらも美術品に触れる時には大切なことのように思っています。
何でも有りだ! いつも画家達がそう教えてくれています。