
あれから2年が過ぎました。

その境界線の通路正面には私の父の作品を飾らせていただきました。
毎日が過渡期。
そんな気持ちで過ごして参りました。
いつか振り返る時が来たとき、おそらく、皮肉にも、この2年が私にとって「生きている実感」を得られた唯一の時間になるように思っています。
今回も弥栄画廊さんのコレクションの中から日本画を十点お借り致しました。
内容は全くお任せにさせていただいたので、どんな作品をお預かりできるのかドキドキしていました。
そして実際、迎えた作品たちにドキドキ、本当に感動致しました。
全てにスピードが求められ、人の心が不安と迷いに乱れている今の時代に、この作品たちをみなさまがどう評価してくださるか?は想像もつきません。
けれど、そんな事はもうどうでもよくなってしまいました。
この作品たち、この作品たちを描いた画家たちの魂に、私が何処まで追いつけるのか。今はそれだけが楽しみで仕方ありません。
通路から後ろの作品は当店所蔵の日本画を飾らせていただきます。
ブログなどでご興味をお持ちくださった作品がお有りになれば、ご覧に入れ価格も見直しさせていただきます。

その境界線の通路正面には私の父の作品を飾らせていただきました。
芸術性が足りないと思い、今まであまり表には飾らせていただがなかった作品ですが、40代にやはり突然のように母を喪った父がその後しばらく寝食を忘れて彫り続けた椿をしばらくぶりに見てみると、今はその気持ちがよくわかり、一流の作品達と並べてあげてみたくなりました。
全ての準備はまだ整いませんが、明日から作品はご覧いただくことができます。
展覧会としての予定はまだ未定ですが、一部の作品を除き、6月一杯は全館日本画をお楽しみいただきます。
よろしければ、ご高覧くださいますよう皆様にお願い申し上げます。
また出来ましたら直前にでもご予約のご連絡を賜りたく、ご協力のほどお願い申し上げます。
佐橋美術店
佐橋夏美
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