つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

坂本繁二郎展

2019年08月28日 | おススメの展覧会、美術館訪問
上京の際、もう一つ伺いたいと思っていた展覧会がありました。

練馬区立美術館さんで開催中の「坂本繁二郎展」です。

残念なことに、日帰りで名古屋に帰るには、時間の余裕がなくこちらに寄らせていただけませんでした。

どなたかお近くにお住まいで鑑賞をされた方、またこれから鑑賞をされる方は、どうぞご感想をお聞かせくださいませ。






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

松方コレクション展と原三渓の美術展

2019年08月27日 | おススメの展覧会、美術館訪問

朝夕、随分と涼しくなって参りました。

 
日中との、この気温差に「秋」を感じておかないと、夏から冬に一足飛びになってしまうかもしれないなぁと感じます。
 
 
 
一昨日は日帰りで上京し上野の西洋美術館さんで開かれている「松方コレクション展」と横浜美術館さんで開かれている「原三渓の美術  伝説の大コレクション展」に伺いました。

2学期の始まりの早い地域では、夏休み最後の日曜日、上野も横浜もとても混雑していました。

こういう時は、人を見ないように。。気になる絵だけを見るように心がけて館内を歩きますが、両コレクションともに、作品数も圧巻の量ですので、なかなか疲れる鑑賞旅行となりました。


松方コレクションは、戦前、戦中、戦後にわたり、世界を舞台に繰り広げられた一大コレクションですので、1人のコレクターの個性や表現を楽しむというよりも、よくぞここまで集めていただきました!という感動の強い展覧会でした。




 
皆さまよくご存知のようにモネの睡蓮など世界の名画もこのコレクションには何点も含まれていますが、私達はやっぱりこれかな?
 
 


 
セザンヌの風景やゴッホの花、などコレクターサイズの作品に心惹かれました。
 
 
横浜美術館さんへはもう少し早く伺えばよかったのですが、9月1日までの会期ギリギリでの鑑賞になってしまいました。
 
近代日本絵画を扱うわたしどもにとっては、原三渓は画家たちのパトロン的な存在としての認識が大きいのですが、あらためてそのコレクションを眺めてみますと、やはりご本人が絵を描かれるということもあってか、コレクターとしての「目の高さ」に驚かされることばかりでした。
 
「安宅コレクションのように、鋭い切れ味を感じるコレクション」そうお伝えするとよろしいでしょうか?
 
 








 
平安から鎌倉〜室町時代の絵画コレクション、とくに室町時代の作品収集の層の厚さ、江戸期に入って、円山応挙、そして宮本武蔵の絵のうまさに驚き、これらの作品に対する原三渓の「感度」に感動を覚えました。
 
 


茶道具を選ぶ目も儚く、生家のある岐阜から上京、生糸貿易商家である原家に入籍、実業家としての成功と同時に始めたとされるコレクションの個性、表情の深さに原三渓70年の人生を感じます。
 
 
 


 
近代に至っては、やはりここでは私の好きな下村観山に触れるべきでしょうが、この今村紫紅の描く人物の素晴らしさに今回は軍配を上げざるを得ないように思います。
 
描かれた人物像を鑑賞し、今村紫紅はやはり人間的に優れた人だったのだと感心させられました。
 
 
画家に生まれ持っての才能があるのは当然ですが、コレクターにも生まれ持っての才能というものがあるのだと、このコレクションの全体を見渡して感じました。
 
財を築くこと、財を築いて美術品を買い求めること。
 
しかも一級の美術品を感じ、集めるセンス。
 
それは自分の生きる時代との縁にも関わることですが、原三渓はご自分に与えられた才能を遺憾なく発揮することの出来た人であったと思います。そして、その才能は人としての覚悟や決意によって満たされるものであったはずで、このコレクションに彼の誠意と努力を感じてこその展覧会であると思えました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

みなさま、ありがとうございます。

2019年08月24日 | 看板犬
夏休み明けから、お客様が次々にお顔をお見せくださったり、メールやお電話をくださっています。

お話の端々に、皆様が当店のホームページやブログをよくご覧くださっているのがわかり、とても嬉しく、また少しお恥ずかしく・・いつもに増して不思議な感覚を覚えています。

その中でも、先日ご紹介したボストンテリアのモノちゃんは、記事のアップ直後からどこからいらしてくださったのか?ブログにお立ち寄りくださる方の数が⤴︎⤴︎急上昇。

ペットの人気、そして、モノちゃんの実力を思い知らされましたf^_^;

「味を占めて」というわけではありませんが、白黒の毛並みにお気に入りのボールのおもちゃの色が綺麗に映えて、可愛らしかったので、mahoさんが送ってくださった画像をご紹介いたしますね。





このボールは、息子が遊んでいたボールです。当家の「モノ持ちのよさ」がこうした時に役立ってくれています。








コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

絵のある暮らし

2019年08月18日 | 日記・エッセイ・コラム






残暑お見舞い申し上げます。

台風が去ってからも猛暑が続いていますが皆さまお変わりなくお過ごしでいらっしゃいましょうか。


私達は昨夜東京の私の実家から戻り、今日は開店当初からお付き合い頂いているお客様のお宅にお邪魔させていただきました。

おうちが素敵なのは勿論ですが、当店からお求め頂いた作品を上手にセンス良くお飾り頂いているのにビックリ‼️大変嬉しくなりました。









特にお玄関を入って正面の階段の入口に岡本太郎の「顔」、また少し階段を上がった踊り場に吉川霊華のお軸をさらっと飾ってくださっているのが、とてもお洒落で印象的でした。




床の間でなく、こうした場所にお軸を持ってきた事で、吉川霊華という画家の古くささが飛び、絵の上手さ、品の良さが際立ち、踊り場の空間に奥行きが出来るのですね。大変勉強になりました。






御宅の至る所で懐かしい、また愛おしい作品たちを拝見する事が出来、思いがけず佐橋と私は幸せな1日を過ごす事が出来ました。

ご主人さまと奥様と、、それぞれのお好みが違い、けれど不思議にお二人の選ばれた作品達が仲良く一軒のお宅に飾られている。


コレクターさまの新しい形を発見できたように感じます。

そして、何よりも今日は自分達の仕事に大きな自信を頂いたように思えました。



15年のお付き合いになるのに、存じ上げない事も沢山ある事にもビックリ。
憧れのスーパーカーにも乗せて頂いたり、兎に角、驚きと感動の「突撃!お客様のお宅拝見」の1日でした。


お世話になりましたお客様に心より感謝申し上げ、明後日からまた元気に仕事をさせて頂こうと思います。









コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

紙の温度さん

2019年08月14日 | 日記・エッセイ・コラム
お盆で自宅にいる時間があると、普段できない事を少しやってみようかな?という気になります。

今日はお部屋の障子紙を今迄と違う物にしてみたいと思い、2人で熱田神宮近くの紙の温度さん(店内のご案内)に伺いました。

こちらは、和紙や世界の紙、またそのアイテムなど2万点の商品を扱われている紙の専門店で、この春当店で個展を開いてくださった宮崎智晴さんに教えて頂いたのをきっかけに立ち寄らせて頂くようになりました。

ただ日曜休業でいらっしゃるので、出かけては「あっ🤭今日はお休みだった!」という事が多くなるのですね。なかなかお店には入れずにいました。







折角なので障子紙は楮100%和紙を求めてみました。mahoママの由美子さんがご自分で障子紙を張り替えるとお聞きしていたので私も!と思ってみたものの、これは絶対私には貼れそうにないので、結局いつも通り佐橋頼りになりそうです。


他にも包装用のプリント紙やお懐紙など色々求めました。






佐橋は一枚180円のカッティングの綺麗な折り紙を三枚選んでいました。




これで鶴を折るそうなので、出来上がったら当店の洗面所に飾らせてもらおうと思っています。

いよいよ台風の風が名古屋にも届くようになってきました。

皆さまどうぞお気をつけてお過ごしくださいますように。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする