つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

彫刻家 高村光太郎展 

2013年11月19日 | おススメの展覧会、美術館訪問

Takamura

 

 

 

 
















彫刻家 高村光太郎展  に出かけて参りました。

 

 

 

立体作品の好きな私たちは、もう何度も高村光太郎作品を鑑賞してきましたが、

 

今回の展覧会では 彫刻家しての高村光太郎をクローズアップし

 

その作品を通して光太郎の人生を考えてみる良い機会を得られたように思えます。

 

 

 

光太郎自身の作品は現在に残されたものは少なく

 

あらためて彫刻家として光太郎をとらえた展覧会を開くのは勇気の必要な作業だったと

 

思いますが、展示方法の工夫、素直で簡潔な作品の解説に好感がもて

 

面白く鑑賞することができました。

 

 

 

特に

 

 

 

父光雲25歳の作品 「洋犬の首」

 

子光太郎12歳の作品 「紅葉と宝殊」 が並べて飾られたコーナーでは

 

父と子のそれぞれの、特に光太郎の心の葛藤を強く感じ

 

切なく、悲しい気持ちになりました。

 

 

 

光雲の心、光太郎の心、智恵子の心。

 

芸術家とその家族、友人。

 

様々な思いが幾重にも重なり、時間の流れとともに日本の立体芸術の近代化が

 

進んでいったのだと実感しました。

 

 

 

彫刻家 高村光太郎展は 碧南市藤井達吉現代美術館にて

 

12月15日(日)まで続きます。

 

 

Tuitate

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竹内栖鳳展 京都市美術館

2013年11月13日 | おススメの展覧会、美術館訪問

東京での展覧会を見逃してしまったので、京都市美術館の

近代日本画の巨人 竹内栖鳳展 に出かけて参りました。

 

 

 

もう何度も見て来たつもりの栖鳳の作品ですが、こうして一堂に作品を鑑賞すると

 

あらためて竹内栖鳳の人となりが理解されるようでした。

 

 

 

作品に感じる作家の感情は、時には激しく、ときにはあっさりと冷め

 

その印象は大変人間味に溢れるものでした。

 

画家23歳の龍の作品から、猫、水郷を経てカラスまで。。

 

休日だったせいもあり、会場は思ったより混雑していました。

併設の「下絵を読み解く 竹内栖鳳の下絵と素描」の方は混雑なく、

また大変面白い内容でした。

栖鳳がいかに試行錯誤し作品を制作したのか?

また富田渓仙など京都画壇の作家の下絵も鑑賞することができ、

とても楽しめました。下絵には画家の等身大の姿が現れるものですね。

栖鳳展は12月1日(日)まで。

「下絵を読み解く」とともに是非是非お出かけください。

雲龍 明治20年 23歳ころ

班猫 大正13年 60歳 重要文化財

春雪 昭和17年 77歳 

Seihou

 

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