
以前にもご紹介させていただいたかもしれませんが、昨日佐橋美術店の最初の店舗の画像がパソコンにふと現れてとても懐かしく感じられました。
2002年春の開店


古いビルの一階に借りた小さな小さな店舗でした。
床の間代わりに家具屋さんで一枚板のテレビボードのような「置き床」を求めて彫刻やお茶碗、お花など下の画像のように飾らせていただきました。

五年ほどでビルをマンションに立て直すという事で立ち退きにあい、2007年移転。

二店舗目のオープン当初の画像です。
立ち退きにはトラブルもあって、お世話になった弁護士さんに「立ち退きにあったら少し無理をしてでも店舗を大きくした方が良い」とおっしゃっていただきました。
この時佐橋美術店のいまの看板も作らせてせていただきました。
当時、草間の版画を沢山扱わせていただきました。まだまだお安いころでした。今、在庫に残っていたら~とよく考えます。









店の前の小学校の桜が毎春綺麗に咲いて心和みました。
この2店舗目の開店まもなく、佐橋の最初の病気が発症し100日間入院をすることになりました。そして最初の移転から7年後、2014年こちらのビルもマンションに変わり移転を余儀なくされました。


2014年11月現在の店をオープンしました。
森芳雄、脇田和など懐かしい作品が見えます。

この東区泉に移転して11月に丁度10年の節目を迎えさせていただき山口薫展を開かせていただきました。
そして、私一人になってしまいましたが、この3月に佐橋美術店は開店23年周年を迎えさせていただくことになります。


最初の店舗に使った置き床は板とボードにわけて、店のカウンター、洗面所の飾り棚に使わせていただいています。

2件目にそろえた応接室のソファーもいまもここにあります。
独立したての1件目の小さな店からお通いくださっているお客様、弥栄画廊さんの皆さまもこの店に順にお顔をお見せくださっていました。
2件目の店からお通いくださっているお客様、そしてこの店に移転してからお通いくださるお客様。
画像を見ながら途中思わず涙が出てしまいましたが、やはり今、私は独りでこの店に居させていただいているのではないと今日あらためて感じさせていただきました。
今週いっぱい福井の作品をご覧いただき、桜の咲くころまでの間は色々なことを思い出しながら、少し当店の作品を店に飾らせていただこうと思っています。
よろしければ、折をみてどうぞお立ち寄りくださいませ。
二店舗目までは私も現役でしたから、そう思うと随分と時間が経ったなと。
今の店ももう長いですから、やはりお客さんにとっての佐橋美術店は現店舗のイメージなのでしょうね。
そこから佐橋さんとのお付き合いがスタート
10年後に独立され この第一軒めの小さなお店
奥の引き戸がガラッと開いて佐橋さんがニコリと
笑って出てみえそうでついつい涙が出ます
“なんも言えねえ”です 確かに私のコレクションは
佐橋さんとともにありました 今回のこの写真は
私にとって久々のショックです ガーン!です
佐橋さんがもうこの世にみえないことを改めて
認識させられました
辛かったけれど、この過去の2つの店の画像をブログに掲載させていただいた事で、私も自分の居処が少しわかったように感じています。
正直にお伝えすれば、佐橋の他界からはさっさとこの現実から逃げ出したいと思うことしばしばです。
でも、だからこそ、いまもこの仕事をさせていただいているようにも思うのです。
4軒目の店はきっと持たないだろうと思います。
みなさまにできるだけ多くお通いいただけるよう、今の店をより大切に、よい空間に整えられるよう努力致したく存じます。