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休戦中なのに、シリア政府軍が反体制派を攻撃、3人死亡

2016年02月27日 | 国際
2月28日 シリア北西部の反体制派が、「2月27日午前4時、政府軍から攻撃を受けた。休戦協定は深夜から有効になっているはずだから、これは違反行為だ」と言いました。

Hurriyet
石ころ道を行くシリアの女性たち。シリア・ハサカ県アルシャダディ町で。


反体制派の戦闘員3人が、トルコ国境に近いラタキア県で政府軍の攻撃を受け死亡したと、反体制派のファディ・アフマド報道官がロイターに語りました。これに対しシリア政府は、「ロシアとアメリカによる協定は尊重すると言ったが、協定に加わっていないイスラム国(ISIL)とは戦いつづけると言った」と応じました。

アメリカ主導の、シリア全土の休戦は深夜から施行され、2月27日朝、住民は平穏に目覚めることができたと、AFPの特派員は言っています。住民たちは「午後まで戦闘がなかったら、子供を公園に連れて行きたい」と言っているそうです。しかし、シリア人権監視団によれば、南東部では政府軍はISと戦いつづけているということです。

ラミ・アブデル・ラフマン監視団長は、海岸のラタキア県では、政府軍とジハーディストの間で断続的に戦闘がつづいていると言っています。アブデル・ラフマン団長によると、ロシアの空爆が激しかった中央部のホムス県とハマ県は、おおかた平穏だということです。

シリア国営ニュース局は、ハマ県のサラミエフ町の東端で自動車爆発があり、2人が死んだと報じました。死んだのは2人とも、町の近くの検問所にいた政府軍の兵士で、攻撃はISによるものだったと、監視団は言っています。AFPの特派員は、ダマスカスの市内および東の郊外は平穏で、砲撃は噴煙は見られないと言っています。


ジャーナリストの釈放は国際的にも賞賛された

国有トラックがシリアに武器を運んでいたという記事で告発され、逮捕、拘留されていた2人の著名なジャーナリストの釈放は、国際社会からも賞賛されました。

 Hurriyet

「ジュムフリエット紙の編集長ジャン・デュンダル氏とアンカラ支局長エルデム・ギュル氏の権利が侵害されたことを、トルコの憲法裁判所が認めたと聞いて、私は喜んでいる。この釈放を歓迎する」と、欧州評議会のソルビョルン・ジャグランド事務総長が声明文で言いました。

この声明文は、デュンダル氏とギュル氏がイスタンブルの刑務所から釈放された何時間か後に出されました。両氏はこの刑務所に2015年11月26日から収監されていました。彼らが告発されたのは、2014年初め、トルコ国営情報局(MIT)のトラックがシリアに向かっていたとき、南トルコで憲兵隊に止められ、荷台から武器が発見されたというニュース記事のためでした。

トルコ・プレス委員会は、報道活動でジャーナリストが逮捕されることは、民主主義の恥だと言い、今回の判決はトルコの司法組織に希望を与えたと付言しました。トルコ・ジャーナリスト協会(TGC)も、デュンダル氏とギュル氏の釈放について声明を出し、この判決はジャーナリストに対する厳しい圧力を緩和するものだと言いました。


イラクとの石油パイプラインの修復作業が始まった

トルコ当局は、北イラクから地中海岸の港ジェイランへ原油を運ぶパイプラインを修復する作業を開始し、可能な限り早く原油輸送を復活させると、2月27日、エネルギー相が言いました。

 Hurriyet

「テロリストPKKの破壊活動の後、一時的な安全対策として、2月17日、パイプランの操業を止めていた」と、エネルギー相は声明文で言いました。非合法組織PKK(クルド労働者党)の戦闘員が、2月25日、シュルナク県イディル地区のパイプラインに爆弾攻撃を仕掛けたが、原油の流れはすでに止められていたため、火災は避けられたと、エネルギー相は言いました。

トルコの治安部隊はパイプライン沿いの数か所に仕掛けられた爆発物を爆発させました。「パイプランのダメージを急遽修復する作業が始まり、パイプラインの安全のための必要な対策もとられた。原油の供給は最短時間に再開するだろう」と、声明文は言っています。


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