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アンカラのテロで拘束された容疑者は20人になった

2016年02月20日 | 国内
2月21日 アンカラ検事局の情報筋によると、アンカラの爆発事件関連で拘束された容疑者数は、2月19日、20人に達したとということです。

 Hurriyet

警察はアンカラ、アダナ、ボル、テキルダー、イズミル、イスタンブル、ディヤルバクル、ガジアンテプの各県で作戦を行い、合計20人の容疑者を拘束しました。容疑者の中にはPKK(クルド労働者党)とつながる者もいるそうです。

2月19日朝、ハルク・コダラク主任検察官は、「われわれはこの事件をほぼ解決した。まもなく声明が出される」と言いました。エルドアン大統領は18日、アンカラの爆発テロ関連で、14人が7県で捕まったと発表しました。

2月17日、首都アンカラで、軍職員を運ぶ車がねらわれた爆弾テロで、少なくとも28人が死亡、61人が負傷しました。ダウトオール首相は19日、ギュルハネ陸軍医科アカデミーで行われた葬儀に出席しました。自爆テロは、軍の車が、議会や官庁、軍参謀本部に近い市の中心を通過するときに起こりました。

ダウトオール首相は28人の犠牲者のために28本のカーネーションを捧げて祈りました。イスメト・ユルマズ防衛相とエフカン・アラ内相も、ともにカーネーションを供えました。爆発が起こった通りはいまも交通禁止になっています。

ダウトオール首相とエルドアン大統領は、この爆発テロは、PKKと、シリア民主連合党(PYD)の軍部であるクルド人民防衛隊(YPG)の共同作戦だと言っています。


PKKつながりのクルド・テロ集団がアンカラのテロの犯行声明を出した

クルド戦闘員のグループが2月19日、アンカラの爆弾テロの犯行声明を出しました。トルコ当局はまだテロ・グループの主張についてコメントしていません。

 Hurriyet

トルコ政府は、シリアの組織クルド人民防衛隊(YPG)がアンカラのテロを行ったと発表しています。「クルド自由のタカ」(TAK)はウエブサイトで、南部のジズレ地区の状況とエルドアン大統領の政策に対する“報復”として、彼らがアンカラの攻撃を行ったと発表しました。

TAKはPKKの分派と見られ、過去にも、2015年12月のイスタンブルのサビハ・ギョクチェン空港の迫撃砲攻撃など、多くのテロ攻撃の犯行声明を出しています。空港の攻撃では、清掃係1名が死亡しました。


「“テロリスト”が利用しないなら、停戦に応じる用意がある」アサド大統領

シリアのバシャル・アルアサド大統領が、2月2日、トルコを含む諸国が暴徒への支援を止めるという条件なら、停戦に応じる用意があると言い、テロリストに武器を送っている諸国を非難しました。

 Hurriyet
2月20日、ダマスカスでスペインの「エル・パイース」紙のインタビューに応じるシリアのアサド大統領


シリアの反体制派が「ロシアを含むシリア政府の同盟国が停戦し、包囲を解き、全国の流通が認められたら、一時的停戦もあり得る」と言った後、アサド大統領はこのコメントを出しました。

「われわれは軍事作戦を止める用意がある。しかし、この問題は、テロリストたちが彼らの立場を利するのを防ぐことなど、重要な要因と関係がある。停戦は、他の諸国、とくにトルコが、テロリストに武器を送ったり、兵站上の支援を行わないことが確認されなければならない」

トルコその他スンニー派諸国と西欧諸国が、シリア政府と戦う“反乱軍”を支援してきました。アサドの政府軍はイラン、ロシア、レバノンのヒズボラに支援されています。トルコとサウジアラビアがシリアに地上軍を送る可能性について尋ねられたアサド大統領は、「われわれはテロリストと交渉するように、彼らと交渉している。われわれはわが国を守ろうとしてる。これは侵略だ」と答えました。

ここ何か月かの停戦交渉は実を結びませんでした。最近ジュネーヴで行われた国連の話合いでは、アメリカとロシアが共同議長を務めました。2月12日には、世界の列強がミュンヘンで、人道主義的支援のために戦争停止に合意しました。停戦は1週間後に始まる予定でしたが、行われず、ロシアの空爆に支援されたシリア軍の攻撃は、衰えることなくつづいています。「テロとの戦いはつづける。シリアは全国を取り戻すだろう」とアサドは明言しました。

アサド大統領はスペインの日刊紙「エル・パイース」のインタビューに応えて、アサド大統領は「政府軍はアレッポーの北部の町をほぼ完全に支配し、ラッカ県のイスラム国(IS)の拠点に向かって進軍している」と語りました。「この国を支配したら、次のステップは全国を統一した政府を組織し、新しい憲法と総選挙のための基礎を築くつもりだ」


「ときどきダイアリー」ヘ

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