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選挙が近づいて、与党AKPと最大野党CHPの攻防戦激化

2014年02月19日 | 国内
2月19日 最大野党・共和人民党(CHP)のケマル・クルチュダルオール党首が今度は、エルドアン首相がメディアに圧力をかけている新たな証拠という盗聴電話の会話記録を持ち出しました。もちろん、CHPが盗聴したものではなく、最近、何者かがインタネットにリークしたものです。

 Hurriyet

昨日、国会のCHPの会合で、クルチュダルオール党首は、エルドアン首相とジネル・メディア・グループの経営者ファティフ・サラチ氏との電話会話を公開しました。サラチ氏は日刊「ハベルテュルク」紙と「ハベルテュルクTV」のオーナーでもあります。
電話会話でエルドアン首相は、日刊「ハベルテュルク」紙のメーン頁に、CHPのイスタンブール市長候補ムスタファ・サルギュル氏を大きく掲載したことに苦情を言っています。

サラチ氏はそれに応えて、サルギュル氏のライバルのCHPのメンバー、ギュルセル・テキン氏を新しいレポートの表紙頁に取り上げたと言いわけしています。

これに応えて、エルドアン首相は・・・

首相はリークされたテープで政府を攻撃しようとする輩を非難し、「持っているものはなんでも発表するがいい」と開きなおりました。
「どんな写真でも記録でも、持っているものはなんでも公開すればよろしい」とエルドアン首相は2月18日、国会でのAKPの集会でスピーチしました。

 Hurriyet

CHPもMHP(愛国者運動党)も、そんなリークされたテープがなければ、わがAKPに挑戦できないのだろうと、エルドアン首相は言いました。

わが公正発展党は、いわゆる“国家のような組織”とゲジ公園プロテスター両方の共同攻撃を受けていると、首相は言い、この2つは“同じボスを持っている”と主張しました。
「彼らはいま、協力して、国民に対する作戦を行っている」
この電話会話も、あのフェトフラー・ギュレンの運動がCHPに提供したものだろうと、首相はほのめかしました。

・・・なんだか、ものすごいケンカですね。ケンカの種はまだいろいろあるのですが、きりがないので・・・。まあ、なんでも言い合えるのだから、民主主義健在と思いましょう。


「息子の電話が盗聴されたのは非合法」と前内相が告発

前内務相と前経済相の息子が収賄事件に関与したとされ、いまだに拘留されているのはご存知のことと思いますが・・・。

ムアムメル・ギュレル前内相は、12月17日の汚職手入れ中、彼の息子との会話がリークされたことが先週、野党・共和人民党(CHP)によって明らかにされたが、これは非合法な記録だと主張しました。彼はまた、“まちがった認識をさせる”目的で電話の記録を操作する人々を告発しました。

 Hurriyet

「切ったり貼ったりした記録をマスコミやソシアル・メディアにリークされて、まちがった認識が生まれる。そういう記録が収賄と無関係な人々を巻きこみ、政治的操作のアイテムとして公開される」と、ギュレル前内相は2月17日、国会のAKPの集会で言いました。

リークされた記録は、ギュレル前内相と息子が、イラン生まれのアゼルバイジャン人ビジネスマン、レザ・ゼルラブの詐欺行為を知っていた証拠と見られました。ゼルラブはこの汚職事件の主要な容疑者です。
息子バルシュ・ギュレルは手入れ後、拘束され、それ以来、ゼルラブやザフェル・チャーラヤン前経済相の息子カーン・チャーラヤン同様、拘留されています。

ギュレル前内相は、その日、息子に直接電話せず、息子の家にいた息子の弁護士に電話したと主張しています。
「私は12月17日の朝、息子に電話していないし、息子からの電話もありませんでした。私は息子と公認された場で会いました」とギュレル前内相は言い、電話を盗聴されたことに驚いていると言いました。

AKPは、この汚職捜査事件はアメリカ在住のイスラム学者フェトフラー・ギュレンが、AKP政府を転覆させる試みとして仕組んだものだと、くり返し主張しています。


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